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WHERE’S ANDY

80年代ハードロックやヘビーメタルをルーツに持つ ラウドでポップなギャルバンが逆襲の産声を上げる!!

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“ギャルバンなめんなよ~!!”を合言葉に、80年代のハードロックやヘビーメタルをこよなく愛する女子3人が結成したWHERE'S ANDY。AC/DCのアンガス・ヤングやBON JOVIを思わせるコスプレをしたエンターテインメント性溢れるライブは、そのサウンドを象徴しているかもしれない。ヘヴィでラウドな演奏力は本格派ながら決して古臭くなく、楽曲はあくまでもポップ。G./Vo.CHIKAのかわいらしいバブ声(幼い子どものような声)も相まって、強烈なインパクトを放っているのだ。TOKIE(unkie/LOSALIOS)をプロデューサーに迎えて完成した1stミニアルバムを手に、遂に3人が逆襲の産声を上げる!

 

「ライブでは楽しませたいですね。私たちの音楽をカッコいいと思ってもらって、みんなでハッピーな空間を作っていけたらうれしいなと思っています。やっぱりロックはラブ&ピースじゃないですか!」

●80年代のハードロックやヘビーメタルがルーツだそうですが、世代的には全然違いますよね…?

 

CHIKA:全然違います(笑)。私はルーツを探っていくのが好きなんですよ。そもそも最初に楽器を始めようと思ったのは、GLAYを聴いてからで。GLAYのルーツを辿って行ったらBOΦWYやX JAPANを知って、そこから海外のメタルに移行していって。さらにそのルーツを探ってオジー・オズボーンやブラックサバスを聴くようになり、もっと前までさかのぼったらビートルズまで行っちゃった…みたいな(笑)。

 

●随分、昔までさかのぼりましたね(笑)。

 

CHIKA:古い音楽だとしても自分にとっては新しい感じがするし、単純に“カッコいい!”と思ったんですよね。そこから昔の音楽を聴くのが楽しくなったんですけど、今はそれ以外も色々と聴いていますね。

 

CHIBAchan:私も中学時代は、X JAPANやLUNA SEAを聴いていて。高校に入るとちょうどインディーズブームがあって、パンクを聴き始めたんです。でもパンクの中にも歪んだギターリフみたいなメタルやハードロックの要素があって、アプローチが違うだけで似ているなと感じたんですよ。そこで色々と聴くようになったところから、今に至るという感じですね。

 

●CHIBAchanのルーツはパンクだと。

 

CHIBAchan:そうですね。でもポップなものも好きだし、今流行りのラウド系とかも好きなので、ちょうど(他のメンバー)2人の中間くらいかな。

 

MAI:私はキッカケが“LOUD PARK”(日本最大のメタルフェス)に行ったことなんです。友だちに誘われて何となく行ったら、ハマっちゃって…。

 

●元々、メタルが好きだったわけではない?

 

MAI:普段はTVでJ-POPを聴く程度だったし、音楽にはあまり興味がなかったですね。ベースは弾いていたんですけど、ポップなバンドをやっていて。“メタル”っていうもの自体をあまり知らなかったんですよ。でも“LOUD PARK”に行ってみたらめちゃくちゃ音がデカくて気持ちよくて、そこからハマりました。

 

●そこがヘビーな音との出会いだったんですね。

 

MAI:専門学校に入ってからは、ヘビーロックみたいなバンドをやっていましたね。私たちは3人とも同じ専門学校出身なんですよ。

 

●専門学校で出会って、結成したんですか?

 

CHIBAchan:というわけではなくて、私とCHIKAが別々のバンドでたまたま対バンした時に仲良くなって、話を聞いてみたら実は同じ専門学校の卒業生だったんです。

 

CHIKA:でも在学していた時期が違うから、会ったこともなかったんですよ。たまたま対バンの時に趣味が合うから仲良く話していたら、一緒だったとわかって。

 

●それでバンドに誘った?

 

CHIKA:私は前のバンドを解散した時に、次もまた絶対にギャルバンをやろうと思っていて。お酒を呑める女の子がいないかと考えていたら、「いた!」と(笑)。CHIBAchanはだいたいライブが終わった後に、ライブハウスで呑んでいるイメージだったから(笑)。

 

●お酒を呑めることがメンバーの条件?

 

CHIKA:別に強くなくてもいいんですけど、呑んだほうが楽しく喋れるから。そこで熱いことも語れたりするので、呑める人が絶対にいいと思っていたんです。そうやって2人で始めてからベースを探している時に母校の専門学校に行ったら、MAIを紹介されて。そこから始まった感じですね。

 

●やりたい音のイメージはあったんでしょうか?

 

CHIKA:今までにいくつかバンドをやってきた中で自分が使う機材も固まっていたし、好きな音が決まっていたので最初から曲をどんどん作っていって。今だったら80年代のハードロックと言えば“リフ押しのハイトーン”というイメージが湧くけど、最初はそういうのも知らずに作っていたんです。そもそも“こういうふうにしよう”とか考えて、曲を作ったことがないんですよ。

 

●80年代のハードロック的なものを狙って作っていたわけではない。

 

CHIKA:そういえば最近のバンドはリフ押しじゃないなとは思っていたんですけど、私にはそれしか作れないから自然とそういう形になったんです。私の声って“ハイトーン”っていうんだというのも後から知って。メタルやJ-POPとかパンクを聴いていた3人それぞれのエッセンスが混ざった上に私の独特な声が合わさって、みんなで料理したらこうなったという感じですね。

 

●曲はCHIKAさんが中心になって作っている?

 

CHIKA:だいたい“カッコいいのができた!”っていう感じで、自信満々でメンバーのところに持っていきます。“また最高傑作ができた!”みたいな(笑)。

 

MAI:いつも楽しそうに持ってくるから、こっちは冷静に見て「ちょっと落ち着きなさい」って言う感じです(笑)。

 

●とりあえず落ち着けと(笑)。

 

CHIKA:初期は私が言うたとえが全然伝わらないこともあって。前のバンドの時は「特撮ヒーローもののオープニング映像で、主人公が断崖絶壁を歩いている横で“バンバン!”って爆発するようなイントロです」って説明したりとか(笑)。そういう世界観で説明したりするんです。今はメンバーに落ち着かせてもらっているから、少なくなってきたかもしれないけど。

 

●抽象的なイメージで伝えているんですね。

 

CHIKA:ギターを弾きながら歌って、イメージを伝える感じです。たとえば「壮大なバラード」とか「攻撃的な感じでぶっ潰したい」とか、曲が生まれた時のイメージを伝える感じかな。

 

●メンバーにはそのイメージが上手く伝わっている?

 

CHIKA:なんだかんだで伝わっているから、曲ができているんだと思います(笑)。それに自分だけだと浮かばないような「そうくる?」っていうようなものが、メンバーからは出てくるのが面白いんですよね。

 

●今回の制作ではプロデューサーにTOKIEさんも加わったことで、より新しいアイデアが加わったのでは?

 

CHIKA:TOKIEさんはアレンジのアイデアから楽器の音に至るまで、総合プロデューサーという感じで関わってくれて。基本的には私たちが好きに曲を作ってきて、そこからアドバイスをもらう感じだったんです。ああしてこうしてと言うんじゃなくて、「こう思うんだけど、どうかな?」と訊いてくれる感じだから、メンバーと一緒にやっているような感覚でしたね。

 

MAI:私と同じベーシストだし、何かを訊いたら絶対に答えてくれて頼りになるので、安心感がありました。

 

CHIBAchan:ベーシストの目線からドラムへのアドバイスをくださるので、レコーディング中も気付くことが多くて勉強になりましたね。

 

●作品を作る上でのイメージはあったんでしょうか?

 

MAI:まずどの曲を入れるかというのもなかなか決まらなくて、収録曲が決まってからやっと全体のイメージが見えた感じですね。

 

CHIKA:好きな曲を作ってから、全体をまとめた感じです。今回は新たな曲も作りながら、制作をしていて。そこでTOKIEさんから「日本語で歌ってみて欲しい」という言葉をもらって曲を作ったりとかもしたから。

 

●日本語詞は初めてだったんですね。

 

CHIBAchan:昔は日本語で歌うのを恥ずかしがっていたんですよ。

 

CHIKA:「I LOVE YOU」は言えても、「愛してる」とは言えないというか。それに自分が作るリフは洋楽っぽいので、日本語は合わないと思っていたんですよね。でも昔はJ-POPも聴いていたし、そこがミックスしたらもっと楽しくなるんじゃないかと思って。前は恥ずかしくてやれないと思っていた曲も今ならWHERE'S ANDYなりにできるし、変な固定観念はなくなってきたかもしれない。今は単純に“カッコいいものを作ろう!”みたいな感じですね。

 

●今回はリード曲のM-2「ロミオ」も日本語詞ですが。

 

CHIKA:この曲は元々作ってあったオケに「日本語詞を乗せてみたら?」というアドバイスをもらって、やってみたら意外と良くなったんですよ。M-3「ココロニヒソムノハ」やM-5「0」、M-6「Twinkle Little Stars」は最初から日本語詞で書こうと思って作った曲なんですけど、この曲だけは違う作り方でしたね。

 

●最初は英詞のつもりだった曲に日本語を乗せたと。

 

CHIKA:意外とできるもんだなって思いました(笑)。

 

●逆に1曲目の「REVENGE」は英詞ですが。

 

CHIKA:「REVENGE」はこのバンドを結成して一番最初に作った曲なんです。前のバンドが解散してしまった時に、私は悔しくてしょうがなくて。「絶対に見返してやる!」と思ってWHERE'S ANDYを組んだので、その時の気持ちが出ていますね。「このバンドでリベンジしてやる!」っていう想いがこもっています。

 

●“HATE!!”や“DEAD!!”みたいな激しい言葉もすごくポップに聞こえるのが、この曲の面白さかなと。

 

CHIKA:私の声を通すと、全てのパワーが“ハッピー”に変わってしまうというか。だから、そういうふうに聞こえるのかもしれない。歌詞を書いている時は本当に怒りながら“HATE!!”とか書いているんだけど、ライブになると楽しそうに見えちゃうみたいで(笑)。根本はハッピー人間だから。でもハッピー人間なりの「ちきしょう!」っていう気持ちで書いているんです。

 

●「ギャルバンなめんなよ~!!」を合言葉にしているところにも、そういう気持ちが出ている気がします。

 

CHIKA:ギャルバンってやっぱりなめられがちだと思うんですよ。そこのイメージをぶち壊していきたいと思って、「なめんなよ」の精神でやっています。だからあえてメンバー全員が女の子のバンドがやりたかったし、ギャルバンで頂点を取りたいんです。

 

●ギャルバンであることにこだわりがある。

 

CHIKA:男の真似をしたってやっぱり私たちは女の子だし、もっと違うやり方で勝てる方法があると思うんです。かわいい洋服を着たり、魅せる弾き方をしたりとか女の子にしかできないやり方で思いっきりやれば、そのほうがカッコいいはずだから。あえてギャルバンで、女の子らしさで男に勝ってやろうという意志があります。

 

●その結果、今は上下デニムにバンダナ姿でライブをやっていると…(笑)。

 

CHIKA:そうそう(笑)。昔のメタルバンドの映像を見ていると、すごく派手なんですよね。カッコつけていて全力なんだけど、(観ている側は)クスっと笑える感覚がいいなと思っていて。私たちはあんまりカッコつけられないから。スラっと立とうにも、ちんちくりんすぎて(笑)。

 

●ハハハ(笑)。ああいう衣装を着てやるのも、ライブのエンターテインメント性を意識しているからかなと。

 

CHIKA:ライブでは楽しませたいですね。私たちの音楽をカッコいいと思ってもらって、みんなでハッピーな空間を作っていけたらうれしいなと思っています。やっぱりロックはラブ&ピースじゃないですか!

 

CHIBAchan:「HATE!!」とか言っているけど、根底はそれなんだよね。

 

●そういう想いが今作の収録曲にも込められている?

 

CHIKA:1曲1曲にも想いはこもっているんですけど、今回は1枚を通して「WHERE'S ANDYが生まれたよ」というメッセージ性のほうが強いかもしれない。今まで悔しい思いをしてきたけど、このメンバーでデビューして、やっとスタート地点に立ったという感覚なんです。だから「REVENGE」で始まっているし、音楽シーンに逆襲しに行くというか。

 

CHIBAchan:今までそれぞれにやってきたことがあっての“逆襲”なんですよね。

 

●だから『FIRST CRY ~逆襲の産声~』というタイトルだと。

 

MAI:“第一歩”みたいな感じかな。まだまだやりたいことはいっぱいあるから。

 

CHIKA:「はじめまして、これがWHERE'S ANDYです」と言って終わりなわけじゃなくて。「よろしく!」と言って、ウチらはもう走り出している感じですね。

 

Interview:IMAI

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