音楽メディア・フリーマガジン

the hills

踊る 胸を焦がす

PHOTO_thehills数年前のロックシーンでは四つ打ちを基調としたポップなダンスロックのムーブメントが市場を賑わせたが、2013年現在のインディーシーンに於いて、新たな踊れるロックのムーブメントがにわかに注目を集めている。その最右翼はthe hills。新潟の4人組ロックバンドだ。

新潟県三条市で結成、USインディーシーンやオルタナティブロックから影響を受けつつ、様々な音楽的要素とバンド的経験値で動的な進化を遂げたthe hills。一聴すれば記憶に突き刺さるメロディと中毒性の高いアレンジセンス、クラウドを踊らせるダンサブルなビートと胸に焼き付く強烈なリフを武器に、2012年10月にシングル『DROP』をリリース。同年11月にホームグラウンド・新潟CLUB RIVERSTでワンマンを開催(ソールドアウト)し、続くレコ発ツアー“ここだけの秘密ツアー2012〜2013”も大成功させた、次代を担う“踊るロック”の旗手である。

そんな彼らは、7/17に待望の新作『ロストインザヤムヤムエクスペリエンス』をリリースする。同作は、前作『DROP』で見せた魅力の片鱗を更に増幅させ、そしてライブハウスのクラウドを躍らせる最高のビート、聴く者の胸を焦がすグッドメロディが詰まっている。

“踊れる”というキーワードと共に、the hillsの音楽を語る上で“哀愁感”というワードは欠かせない。まるで記憶の引き出しの中からリアルな感情を思い起こさせるかのようなメロディと音像は、彼らでしか成し得ない美しさに溢れており、単にポップで楽しいだけじゃない、日本語ロックの真骨頂が味わえる。

どこか切なくて、懐かしくて、最高に踊れるthe hillsのロック。次号、『ロストインザヤムヤムエクスペリエンス』をリリースしたばかりの彼らにインタビューを敢行する。

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