2/27に開催した豊洲PITでのワンマンライブ“BEGINNING”で披露した新曲を収録したニューシングル『BEGINNING』のリリースを5/29に控え、現在主催2マンイベント“Hand In Hand Tour 2019”真っ只中のNothing’s Carved In Stone。同バンドのヴォーカリスト村松拓(たっきゅん)が日本一の漢を目指す当連載『続・たっきゅんのキングコングニー』、今月号は先月号のトークで話題にあがったたっきゅんの新たな野望(カレー屋さん)が一気に急展開。たっきゅんが思い描くキングコングニーカレーの戦略会議を行った。
先月号のこの連載で「カレー屋さんをやりたい」という話で盛り上がったじゃないですか。
うん。僕が美味いと思うキーマカレーを作って、カレー屋さんをやりたいっていう話ね。
Nothing's Carved In Stone Vo./G.村松拓 連載『続・たっきゅんのキングコングニー』 Vol.18:チャーハンが世界一うまい中華料理店でたっきゅんが「僕が美味いと思うキーマカレーを作って、カレー屋さんをやりたい」と言った回
2/27、日本武道館ワンマン公演"10th Anniversary Live at BUDOKAN"のライブ映像を収録したDVD/Blu-ray『Nothing's Carved In Stone 10th Anniversary Live at BUDOKAN』をリリースし、豊洲PITでのワンマンライブ"BEG...
そのカレー屋さんをやるにあたって、「ぜひウチでやってください」とか「いい場所知ってる」という人はメールくださいと書きましたよね。
それと、僕の知り合いが下北沢でやっているバーがありまして、そこもかなりいい条件を提案してくれていまして。
いくつか候補がある中で、場所や駅からのアクセス、条件や規模なんかを考えると…実は内見してきたんですが…とりあえず最初は知り合いがやってる下北沢のバーがいいかなと思っていて(と写真を見せる)。
このお店は普段フードも出してて、10合炊き炊飯器が1台と、5合炊き炊飯器が2台、要するに1度に20合ご飯を炊くことができます。
じゃあ1人前0.5合として、1回ご飯を炊けば40人分はまかなえるのか。炊いたご飯を保管するお櫃とか要らないですかね?
要らないでしょ。炊飯器が3台あるんだったら、順番に使って、カラになったところから新たに炊いていけばいいじゃん。
忙しいね(笑)。2〜3時間お店を開けるとして、何人前くらい必要なのかな?
例えば1人30分居るとして、3時間だと最大で78人ですけど…。
でもそれは1人30分で、フル回転したらの話で。冷凍ご飯いっぱい仕込んでて、チンすればいいんでしょうかね?
ご飯はチンはダメです。やっぱりその場で炊いたやつがいい。あ、そうだ。俺、超いいお米見つけたんですよ。
佐賀の「ホシユタカ」っていうお米なんだけど、“長粒米”っていう長い米があって。これ、絶対にキーマカレーに合うと思うんだよね。
ほう、こんなお米があるんですか。HPを見ると「今までの長粒米のイメージを覆す極上の味わい」と書いてある。
日本生まれの長粒米“ホシユタカ”デビュー(お米マイスター×佐賀米プロジェクト)- 金子商店
カレー、チャーハン、イタリアン、フレンチ、中華、エスニックなど、日本の食卓は多様化しています。日本の食卓をもっと魅力的なものにするため、日本人に合ったおいしさと食感のバランスの良い国産長粒米がデビュー。
いいですね。あと、さっき「2〜3時間」という話がありましたけど、せっかくお店お借りして、使用料もお支払いしたいので、もう少し長く営業するべきかなと思うんですが。
あと、絶対に30分以上いらっしゃるお客さんがほとんどだと思うんです。
いやいや(笑)。キッチンに武道館アーティストが立ってるんですよ? みんな話したいと思うし。
フハハハ(笑)。じゃあ申し訳ないけど写真はお断りして、サインだけOKとか。
例えばですけど、そういうことを決める必要がありますよね。時間だったり、どうやってお客さんにお店に入ってもらうかとか。
なるほど。なかなか難しいな。僕がキッチンに入っちゃうからいけないのか。もう1人誰か手伝ってもらう人が必要だね。僕がお客さんをさばいたりして、キッチンには誰か入れて。
オープンした途端に長蛇の列ができちゃう可能性もあるので、もう1人必要かもしれないですね。
それもありですよね。チケット制にするのはどうかなとも考えたんですよ。
事前予約制というか。普通のチケット発券サービスなんかは手数料がかかるので使えないと思うんですけど、ライブのチケット取り置きみたいに、メールで受け付けるとか。
100人くらいだったらとりあえずなんとかなるかな? とか。メールではお金のやり取りをせずに、本当にライブのチケット取り置きみたいな緩い感じで。
ただ、そうすると通りすがりの人にフラッと入ってもらうことはできないんですよ。あくまでもこの連載を見ている人だけに限定されてしまう。
一方で、そういう事前予約制みたいにしないと人数が読めないですよね? とりあえずは1日だけ営業するつもりなので、食材が残ったら大問題なんですよ。
いっぱい来てくれたら問題ないですけど、こればかりはやってみないと。
めっちゃ不味いカレーだったらどうしよう(笑)。あ、そうだ。ねぇ、ちょっと考えてたんですけど…。
カレーってさ、こないだ僕が東北で作ったのは10人前くらいだったんだけど、例えば100人前作るとして、分量は単純に全部の材料10倍でいいのかな?
僕は料理をしないので、そういうものなのかどうなのか、まったく見当がつかないです(笑)。
試しに20人前くらい作ってみたらわかるかな。20〜30人前くらい?
山中さん家でまずやりましょう。材料決めて、何人前か決めて。僕、前にプロデュースのカレー作ってもらった人に分量の決め方を聞いておきますね。
お願いします。あと、このバーでやるにあたって必要なのは、お皿とスプーン、それと寸胴なんですよ。
ありますけど、カレー用ではないので用意した方がいいかなと。レンタルとかの方法もありますけど。
ちょっと調べてみますね…ステンレス製の36cm寸胴なら1万円強で売ってますね。
うん。基本はミンチとスパイスで、ラー油とか作って辛いやつにしたい。
僕、ココイチほとんど行ったことないからわかんない。普通は2辛?
普通の蒙古タンメンが5辛で、北極ラーメンが10辛だったと思います。
俺のカレー、辛くないと美味しくないと思うんですよ。だからラー油とかスパイスとか調合して、辛くしたい。
わかりました。あと拓さん、色々と調べてみたんですけど、下北沢ってカレーの街らしいんですよ。
すみません、僕カレーに詳しくないのでどんなカレー屋さんかわからないんですが(笑)、毎年下北沢カレーフェスティバルっていうのをやっていて、去年参加したお店は100店舗以上あるんです。
すげぇ! あ、そういえば僕、知り合いに「下北沢カレーフェスティバルに出てみたら?」と言われたことある。
ゆくゆくはそういうフェスティバルにも参加できるようになったらいいですよね。
それも原価を出さないと決めることができないと思うんです。前回の連載で「コストのことを気にして味のレベルを下げるんじゃなくて、とりあえずはトントンでいい」とおっしゃっていましたけど、味のレベルを追求した結果、コストがめちゃくちゃ跳ね上がる可能性もありますからね。
ふふふ(笑)。確かに(笑)。じゃあ俺、材料のリスト作りますね。それで原価計算しつつ、いろんなことを詰めていきながら、まずは試食会をやりましょう。
そうですね。そういえば拓さん、カレー屋さんの店名はどうしましょう?
『キングコングニーカレー』でお願いします。
当連載へのメッセージや感想はyamanaka@hirax.co.jpまで!!