変幻自在のサウンドメイクとエクササイズのようなライブパフォーマンス。そしてハートフルな世界観とキャッチーな楽曲で会場を笑顔にするハイグラビティーから、夏をさらにアツくするサマーチューンが到着!! 新メンバーの加入やバンド表記の改正を経て心機一転、更なる飛躍を遂げた彼女たちの快進撃はまだまだ始まったばかりだ。
●前作のリリースから今作までの間に、様々な出来事がありましたね。例えば英語表記だったバンド名が、今年の7月からカタカナに変わったり。
HIROKO:カッコ良い感じから、爽やかな感じに意識改革したいなと思って。衣装も今までとは雰囲気を変えて、爽やか路線になりました。
慎太郎:英語表記だと、ゴリゴリのロックバンドに見られることも多かったですし。
●mAsayaさんがサポートから正式メンバーになったのも、大きなトピックスですよね。
慎太郎:正直ぬるっと入ったんで「ずっとおったやん」みたいな感じだったんですけどね(笑)。
HIROKO:特に紹介もしていなかったから、お客さんも「あの人最近よくいるけど、誰?」って感じだったと思います(笑)。
●なにか特別に変化があったわけではない?
慎太郎:これまではHIROKOのボーカルを前に出していたんですけど、彼が入ってから男性パートを増やしたりしました。女の子ボーカルだけだと、どうしても力負けすることがあったんで“僕らも前に出よう”ってスタンスに切り替えましたね。
●複数ボーカルの強みが、もっと出せるようになったと。mAsayaさんの“パフォーマンス / コーラス”というパートでは、具体的に何をされているんですか?
mAsaya:コーラスのとき以外は、基本的にずっとオイコールして盛り上げるのが仕事です。たまにメンバーに「うるさすぎる!」って言われますけど。
●あはは(笑)。
mAsaya:このバンドはもともと振り付けがあるので、“じゃあ、何をすればいいんだろう”と考えたら、叫んで盛り上げるしかないかなと。
HIROKO:ガヤ芸人みたいな感じですよね。
mAsaya:ただ、オイオイ言っているだけなのも何なので“何か面白いことをしよう”と思って、いろいろチャレンジしているんです。この間は万歩計を付けてライブをしましたね。
●え、どういうことです?
mAsaya:“手と足と頭に万歩計を付けて、1曲中にどれだけ歩数が増えるか”っていう試みをしたんです。
DJタナベ:僕が1回倒れちゃって、それ以降は頭に付けるのはNGになったんですよね。
HIROKO:1回目はすごくウケたんで“これはイケる!”って思ったんですけど、2回目は全然ウケなくて…。初めてのときは全力でやってたから面白かったけど、2回目はちょっとセーブしたんじゃない?
mAsaya:自分の中で“これ以上やったら危ない”っていうラインが見えてきたんです…。
HIROKO:「酸素水がほしい」って言ってたもんね。身体を張るって大事やなと思いました。
●あはは(笑)。今作のM-1「サマーデイ」ですが、夏にピッタリの爽やかなサマーチューンですね。
慎太郎:HIROKO、僕、mAsayaの3人が交互に歌うという、初めての試みをした曲です。3人のテンションが違うと曲として統一感がなくなっちゃうんで、そこをあわせるのが難しかったですね。
HIROKO:最初に録った人に合わせることになるから、調子の良い順に録っていったんですよ。夏の曲でアゲアゲなのに、テンションが低かったらアレですし。
●夏らしいPVも、曲の魅力を倍増させていると思います。福岡で撮影したそうですが、なぜ福岡で?
慎太郎:福岡の女の子って、すごく可愛いなと思って。もちろん大阪の子も可愛いんですけど、“全国的に見て福岡の女の子は可愛い”っていうのを聞いたので、これは行くしかないと。
●それは大事なポイントですね(笑)。このPVで良いなと思ったのが、DJタナベさんのシーンなんです。こっそりピンぼけで映っていたり、他の人たちがビーチバレーをしている横でなぜか真顔で素振りしているのが面白い!
HIROKO:そこがミソです。ピンぼけだと気付かないかと思ってたんですが、案外見つかるんですね(笑)。
DJタナベ:僕は「ひとりでその辺を往復しといて」とか「カメラに向かってダッシュしてきて」とか、別取りが多かったんですよ。そのシーンのときも、ちょうど他のメンバー3人とエキストラの子3人がビーチバレーのシーンを撮っていたので、後ろで暇つぶしに素振りをしていたんです。そしたら、いつのまにかカメラさんが僕のことを録り始めていて。
●そうだったんですか! 「サマーデイ」はみんなで歌える曲だし、ライブで振り付けを踊ったりするのも楽しそうです。
慎太郎:イントロ部分ではみんなで踊ったりする部分があるので、ライブでもすごく盛り上がります!
●キャッチコピーでもある“エクササイズ”というところに通じますね。打って変わってM-2「OVER DRIVE」は、かなりロック色の強いナンバー。
HIROKO:今までは可愛い系の曲が多かったんですが、最近は男性ボーカルと対バンすることも多いし、アゲアゲでカッコ良い曲がほしいなと思って作ったんです。
慎太郎:サビは結構ポップですけど、ラップを入れたりしていつもと違った面を出していった曲ですね。ライブでは、サビでみんながタオルを回してアガる感じ。
DJタナベ:特に今回のCDは“夏”がテーマなので、音源を聴いて夏を感じて頂いて、僕らのライブでさらにアツくなってほしいという想いがあって。
mAsaya:最近は「ハイグラの「サマーデイ」を聴きながら海に向かってます!」って言ってくれる声を聞いたりするので、本当に夏にピッタリだと思います。
慎太郎:この曲からバンド表記も変わってより親しみやすくなりましたし、もっとたくさんの人に知ってもらって、気にしてもらえるバンドになりたいですね。
HIROKO:ライブでお客さんと“一緒に”楽しむのがスタンスなので、一緒に楽しみながら歩んでいけたらと思います。
Interview:森下恭子