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COMIN’KOBEチャリティ・レポート 〜善意の8,234,629〜

阪神大震災を風化させず語りついでいき、イベントを通じて神戸を活性化させることを
最大のテーマに開催されている“COMIN’KOBE”も今年で9回目を無事に終え、すでに来年にむけて走りだしている。
毎年会場では、様々な被災地に対する支援の募金活動が行われているが今回、3年前におこった、東北の震災募金活動で集まった支援の募金を、主催者である実行委員長の、松原氏自ら被災地に届けるという、報告レポートを掲載したいと思います。

COMIN’KOBE13で集まった大切な義援金を被災され困窮されている小中高の学校に直接お届けする為に、まずは石巻へ行ってまいりました。

1,石巻市立渡波小学校 《寄付金100万円》

石巻市立渡波小学校

最初に訪問させて頂いたのは、石巻市立渡波小学校です。こちらは今、石巻市立稲井中学校校庭に設置された仮設校舎で教育活動を行われております。お話を伺うと今、児童はスクールバスで通学を行っており、例えば雨の日などは部活動がなくなるので全児童が一斉に帰宅する為、バスの往復が間に合わず児童の帰宅時間を調整するのにとても苦労されているようでした。自宅から離れた校区外の仮設校舎に通い、交通機関も無い不便な状況を改めて知る事になりました。そしてお渡しした義援金を喜んで頂き、先述のスクールバスの運営や、まだ舗装が終わっていない通学路の修復など児童の為に使って頂けるとの事です。ただでさえ大変な教育活動に加えてこういった震災以降に余分な作業が増えてしまい並々ならないご苦労をお察し致します。

 

2,石巻市立渡波中学校 《寄付金100万円》

石巻市立渡波中学校

続いてお隣にある石巻市立渡波中学校に義援金をお渡しさせて頂きました。石巻市立渡波中学校も同小学校同様生徒の送迎など課題が山積みの様でした。体育の授業や部活動など間借りしている学校との兼ね合いも大変苦労されておりました。満足な部活動での練習が出来ないだけで各校との差は開いてしまう無念さをお話の中で感じました。義援金と一緒に集められたチョーク、黒板消しなどの備品も一緒にお渡しさせて頂きました。

 

3,石巻市立鮎川小学校 《寄付金100万円》

石巻市立鮎川小学校2

そして1時間程車で移動して石巻市立鮎川小学校にやって参りました。石巻市立鮎川小学校では校舎自体は高台にあったので倒壊せずに済んでいましたが、ほとんどの生徒の自宅は高台の下なので津波の被害に合い、校庭に沢山の仮設住宅が並び、児童が遊ぶスペースが無く可哀想な思いをさせていると悩まれておりました。義援金をお渡しさせて頂き、児童の教材などにご活用頂けるようです。

 

4,石巻市立牡鹿中学校 《寄付金100万円》

石巻市立牡鹿中学校

そしてまた山道を1時間ほど走り、石巻市立牡鹿中学校に到着しました。静かな山中の牡鹿半島のほぼ先端にあり、2年前に3つの中学校が統合され、山の上に立てられたばかりだそうですが、生徒のほとんどは仮設住宅で生活しており、避難などで学生も散り散りとなってしまっているようです。校長先生が不在でしたが翌日感謝のお電話を頂きお金を生徒の為に有効に活用させて頂けるとの事でした。

 

5.石巻市立女子商業高校 《寄付金100万円》

石巻市立女子商業高校

そしてまた車で1時間程かけて石巻市内へ戻り、今回最後の訪問となる石巻市立女子商業高校に到着しました。震災後、校舎を取り壊し、今は石巻市立女子高等学校の校地内の仮設校舎に移転しておられます。教員、生徒の方にも不幸があり、様々のお話を聞かせて頂きました。この義援金も新校舎の設営など生徒の皆さんの為に活用いただけるそうです。なでしこジャパンや神戸のINACの選手が訪問してくれたそうでとても感謝されておりました。

 

今回石巻を1日訪問させて頂き、本当に沢山の震災体験を聞かせて頂きました。お会いする人の数だけ違う被災体験があり、実際自分が通っていた母校の校舎が無くなる寂しさ、戻ることの無い故郷の街並みなどずっと背負っていなかければいけないのは本当に辛いですね。今の神戸も阪神淡路大震災で沢山の街並みが姿を変え、馴染んでいるような気になってましたが改めて神戸に帰って忘れてた記憶など蘇りました。そしてCOMIN’KOBEで阪神淡路大震災の恩返しを続けていく決意をより深め、引き続き先の見えない支援活動を行う事が出来ればと思います。

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