<特集アーティスト>
ホンモノの日本産シティーポップ!CHiLi GiRLに聞く
◼️CHiLi GiRL(チリガール)
伝統芸能家・三味線奏者としての顔をもつ 川嶋志乃舞(かわしま・しのぶ)が、”スパイシーでチャーミング” なシティ・ミュージックをテーマに活動する次世代ポップ・プロジェクト。
2022年6月にリリースした1st Album “MEBAE” は、日テレ「バズリズム 02」や雑誌「non-no」ヒャダイン連載コラムに取り上げられ注目を浴び、12 月にリリースしたシングル「Make You , Make Me」はJ-WAVE TOKIO HOT100で28 位にチャートインし、全国的に注目が高まるニューカマー。
三味線プレイヤーとして卓越したテクニックとグルーヴ感を持ち、艶やかでソウルフルな歌声でリスナーを魅了する。彼女が生み出すオリエンタルポップは国内外で注目を集めており、スペイン・ロシア・台湾(2023年 SPRING WAVE に TOKYO GROOVE JYOSHI として出演)など海外公演の経験も豊富。
<才能まきこみ型プロダクト>を掲げ 2020年 6月より始動。
ピアニストの和久井沙良や、GOOD BYE APRIL のソングライター倉品翔、 デザイナーの亀井桃をはじめ、音楽・アート、様々な分野の 新進気鋭のクリエイター・アーティストとのセッションを行い果敢にジャンル領域の境界線を攻め続けている。
川嶋志乃舞としては、東京藝術大学入学前から津軽三味線の全国大会で4度の優勝を獲得した伝統芸能家 。
幼い頃より海外公演やメディア出演等を経験し、さいたまスーパーアリーナにて小林幸子のバックバンド参加や、バッドボーイズ佐田正樹主演「ひとり芝居 4」の劇伴、茨城県アクアワールド大洗サマーイベント曲を書き下ろすなど多岐に渡って活動中。
佐々木光儀流「光櫻会」会主として全国大会入賞者を多数輩出するなど、指導力にも定評がある。
人気テレビ番組「和風総本家」のテーマ曲にも起用された「花千鳥」のヒットにより、津軽三味線を携えてポップフィールドへの参入を果たした。
みとの魅力宣伝部長、笠間特別観光大使、(公財)日本民謡協会民謡アンバサダー。
他にも池部楽器店 YouTube アンバサダーや、マルチクリエイターとして大学講義にも登壇するなど多領域で活躍している。
1.「川嶋志乃舞」名義で渋谷系シティーポップをやっていた時と、現在の「CHiLi GiRL」名義での活動の違いを教えてください
実は音楽の軸は同じなんですが、大きな違いは活動においての「三味線や伝統芸能」のレイヤー順序です。
川嶋志乃舞にとっては三味線や伝統芸能を必ず最前に位置付けていて、CHiLi GiRLはあくまで”スパイシーでチャーミングな音楽”が最前なので、三味線はそこまで重要にはしていません。
ただ自分にとって一番得意な楽器であるからこそ流暢に扱えるので、他の仲間と楽器で会話したり曲を構成していく際には、すごく香ばしいエッセンスとして振るえるのは間違いないから、美味しい程度に香りだてています。
2.今まで行かれた数々の外国の中で、一番印象深かった国と、その理由を教えてください
スペインですね。学生時代に演奏仕事で2度バルセロナに行きました。
地中海気候が自分にすごく合っているのを実感させられたし、音楽に対しては、良いと思ったものには素直に大きな反応をくれるのも嬉しかったです。
彼らの多くは日本文化が大好きだから、こちらも歩み寄りやすかったのもあるんですけど、あたしもスペインのライフスタイルやファッションや景色、そして食文化などどれも本当に大好きで、恋しくてたまりません。
似たような気候と人柄がある、四国は香川が大好きなのもその影響かも?
3.対バンまたはコラボしてみたいアーティスト、バンドは
CHiLi GiRLはソロプロジェクトながら「才能巻き込み型プロダクト」でもあるので、コラボや共演したい人はたくさんいます。
その中でも昨年末の共演をきっかけに仲良しになって、直近でコラボステージを控えているのがMPC GIRL USAGI。彼女とのステージは東京ミッドタウン八重洲で8/12(土)15:00からあるので、ぜひみなさん見にきてくださいね。
海外で一緒にやりたい人はとにかく、Snarky Puppyです!才能の宝庫。あたしも仲間に入りたいです。
4.AIの普及も含め、これからの世界の音楽シーンはどうなっていくと思いますか
実際にあたしもいろんなシーンに応じてAIアプリに頼っているし、AIじゃないにしろSpliceなどサンプル素材サブスクリプションの利用もします。
いわゆる、自身で0から1を作る作業だけが、ものづくりの選択肢では無くなってきたとは思います。
それを危険視する人もいますが、AIとの共存や、AIのコントロールをすることが音楽家にとって新しい必要スキルになっていくことで、また未知の音楽が出てくるのではないでしょうか。
古の名作曲家たちがいた時代に比べれば、今の時代は当時考えられないほど便利になってきたと思います。
あたしは、誰でも簡単に音楽が作れるようになった時代だからこそ、誰もやったことのないことをやりたいことを挑戦し続けるパイオニアの存在にワクワクすべきだと考えます。
そして、デジタルが発達したら生演奏や空間芸術を極める人の数も増えていきます。
結局みんな人間なんです。
あったかくて肌で実感できるものが、これから益々増えるとも予想します。楽しみですね!
5.今後の展望(川嶋志乃舞、CHiLi GiRL、ElectricFoundationなど全活動)
CHiLi GiRLが”ポップ作品”のメイン活動になりますが、2019年までの川嶋志乃舞作品を愛してくださる人も多いと実感して、今年からCHiLi GiRL×川嶋志乃舞mixed one man showを開催しています。
次回は10/9です。
しかし、わざわざこの企画の上でしか川嶋志乃舞を演らないわけではなく、最初に答えたように「音楽の軸は同じ」なので、良い音楽を良い形、良いパッケージでお見せできるようにこれからも大切にしていきます。
また、スタジオチャプターハウス エンジニア樫村さんとのプロジェクトElectricFoundationは、これまた自分にとってルーツをくすぐるJapaneseを気にしない、わがままで刺激的な音楽がたくさん飛び出す予定なので、まだまだシークレットな部分も多いですが、どうぞお見知り置きを!
<HP> https://clg-tokyo.bitfan.id/
<Twitter > https://twitter.com/clg_tokyo
<Instagram> https://www.instagram.com/shinobu_clg/
*最新作
CHiLi GiRL 「サマーロマンス計画」
2023/7/19(水)配信リリース
*ライブ情報
2023年8月24日(木)
月見ル君想フpre.「月に願いを」
CHiLi GiRL&オノマトペル 2man live
2023年10月9日(月・祝)
CHiLi GiRL×川嶋志乃舞 mixed one man show「LOVE SPiCE BIRTHDAY」