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明日、照らす 7年ぶりのフルアルバム『Permanent Collection』セルフライナーノーツ

明日、照らす フルアルバム『Permanent Collection』セルフライナーノーツ


 
 
 
Vo./G.村上友哉によるフルアルバム『Permanent Collection』セルフライナーノーツ
 
 
 
7年ぶりのフルアルバム。7年分の超私的永久保存版思い出集。
あの時のことやあの時の気持ちをいつまでも忘れないようにかたどって、ようやく1枚のアルバムになりました。お久しぶりも、はじましても、どうか末永く愛してもらえますように。
 
 
 
1.「THE WORLD IS MINE」
何の実りもない日。今日はなくてもあってもどっちでもよかったみたいな1日。そういう日を過ごすたびに「これはいつか僕がどこかの誰かになるために必要な1日だったんだ。」と自分に言い聞かせています。
 
2.「自負と偏見」
別れた彼女と彼女が結婚した後に久々に会った日の事。悩みは良き思い出。全ては時間が解決してくれること。結果、僕はプライドが高く、あれからもずっと色々な偏見で世の中を見ていたけど、そんなことは人が人として幸せになるためにはただただ邪魔でしかなかった。彼女にはそれが分かっていた。
 
3.「MALL LIKE(Y)」
大人になると好きとか嫌いだけじゃなく、なんとなくとかタイミングで誰かと一緒にひと時を過ごす事がある。多分、現代風にいうと「遊び」なんだろうけど、実は相手の方が「遊び」だと思ってたんだろうなって曲。タイトルはショッピングモールで買えるような気軽な愛情という皮肉を込めて。あとtwice。
 
4.「あ・い・ら・ぶ・ゆー」
別れた彼女とヨリを戻した時にうまくいかなくて、なんかずっと違和感があったって曲。多分それは女はいつも上書きっていうけど、パソコンの上書きじゃなくて、修正液で消した文章みたいに見た目は白でも厚みができているんじゃないかと思った。だって前はそんなことなかったのに、僕と別れた後に付き合った人の影響か、メールで送られてきた「あいらぶゆー」がなぜか平仮名だった。
 
5.「Sarah」
結婚を考えた女とその男の曲。結局こういう時、なんだかんだで理由をつける男の方が思い切りが弱いと思います。
 
6.「花も嵐も」
続『東京サーモグラフィー』。恋愛は分かっててもできない事がある。
 
7.「月と六ペンス」
口ばかり達者になっていく自分。口ばかりなんでも言えるのはただ自分が何もしていないから。それを目の当たりにした日のこと。タイトルはモームの同名作品より。月は夢、六ペンスは現実の意味。到底敵わないにしてもいつまでもちゃんと1人のアーティストとしてあの人の前ではいたいという決意の歌。
 
8.「「さよなら」を絵に描いたようだ」
何年も経って自分の意図としてないタイミングで不意に昔の彼女との記憶が甦ることがあって、あの瞬間の「あーあ。」という気持ちを書いた曲。30過ぎて悲しいのは、この「あーあ。」だけじゃ済まなくて、好きとか嫌いとか会いたいとか会いたくないではなく、完全にもう2人は終わったという事を相手の結婚や出産として具体的に提示される事が多いこと。変な「あの時こうしてたら、今頃は。」という淡いタラレバが捨てられるからいいはいいけど、切な過ぎて膝から崩れ落ちそうになる。
 
9.「クラブ、スペード、ダイアモンド」
報われない男女の関係をポーカーのゲームに見立てた曲。勝手な想像ですけど男女の関係において男より女の方がポーカーフェイスがうまい気がしていて、それって多分ほんとにゲーム感覚だからなんじゃないかなって思った。
 
10.「Sunday」
この世界にはどこかの誰かが決めた暗黙の社会の絶対ルールみたいなものがあって、ネイルをしてると何が失礼なのか僕には良く分からないけど、社会の暗黙のルール上ではアウトとされてる場合があって、ある日そのルールが突然不思議に思えてきたって曲。そのルールと戦うには今の僕は無力過ぎた。
 
11.「K」
大学の友人が亡くなった日、葬儀の帰り道に思ったこと。彼は僕らのCDを聴いてくれていて、奥さんから「いつも主人が車で聴いていて、よく歌ってました。」と言われた。人は音楽の中で永遠に生き続ける事が出来ると聞いたことがある。それなら僕らが彼を歌い、彼を生き続けさせてあげたい。
 
12.「泣くな、新栄」
ハンターSトンプソン『ラムダイアリー』、ヘミングウェイ『移動祝祭日』、ビートたけし『漫才病棟』の様な自伝青春小説を読むのが好きで、僕にも青春はなかったのかと思い起こした初めて一人暮らしをした新栄町での思い出を買いた曲。あの部屋の記憶が今もなお眩しいのはカーテンを買うお金がなくてカーテンがなかったからか、今では分からないけど、カーテンを買うお金ができた今でもたまに羨ましく思えます。
 
13.「未成年への主張(BonusTrack)」
学生の自殺のニュースを見るたびに自分でも異常だと思うくらいにいつも心が痛みます。人生100年時代がくるだろう昨今、学生で自ら死ぬなんて本当に悲しい。本当に人生が面白いのはそこからなのに。教えてもらった教科書とは少し違う人生観かもしれないけど、僕はいつもこう思ってます。
 
(Vo./G.村上友哉)
 
 
 

 
 
 

Album
『Permanent Collection』


Quatrefoil Records
QTFL-0009
¥2,500+税
2020/4/22 Release
“Permanent Vacation TOUR”
6/27(土)南堀江 knave
7/12(日)今池 HUCK FINN
8/22(土)吉祥寺 WARP(ワンマン)
 
 
http://asstellus.com/

 
 
 
 

 
 
 
 

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