原宿発のアイドルグループ・神宿(かみやど)が、4/29に豊洲PITで開催するワンマンライブ(※LIVE DAM STADIUM presents 神が宿る場所〜ここが私の生きる場所〜)に向けて新体制で動き始めた。昨年10月から実施していた全国ツアー(※VILLAGE VANGUARD presents 神宿全国ツアー2018-2019 神が宿る場所〜お控えなすって神宿でござる〜)のファイナルとなった1/13の渋谷ストリームホール公演を最後に、“緑”担当の関口なほがグループを勇退。だが、同日には“緑”を継承する新メンバーオーディションの実施と前述の豊洲PITワンマンを発表したことでも、未来に向けて突き進んでいく彼女たちの姿勢が明確に伝わってくるだろう。さらにはYouTuberのマネジメントプロダクション・UUUMの“UUUMクリエイター”への新加入や、自立した愛のかたちを広める“タフラブアンバサダー”への就任、2/6にはニューシングル『CONVERSATION FANCY』のリリースなど、ますます活発化する動きはとどまることを知らない。激動の中でも揺るぎない自分たちの“芯”を持って歩み続ける神宿のメンバー4人に迫る、表紙&巻頭1万字スペシャル・ロングインタビュー。
「今回の勇退で、なほが完全にグループを離れたわけではなくて。“これからも神宿をどんどん大きくしていこう”という約束はしたので、新メンバーを迎えて今後も頑張っていきたいと思っています」(みき)
●1/13の渋谷ストリームホール公演を最後に関口なほさんが“勇退”されたわけですが、そのことが決まった当初はどんな心境でしたか?
みか:最初はビックリしましたけど、なほから理由を聞いて“応援してあげなきゃな”という気持ちになりましたね。前から活動と学校との両立が大変そうだなというのは、私たちも知っていたから。
みき:私も学校との両立が大変だったので、なほの気持ちはすごくわかったんです。もちろん一緒にやっていきたい気持ちもあったんですけど、やっぱり本人の夢もあるので“メンバー全員で支えていこうね”ということになりました。でも今回の勇退で、なほが完全にグループを離れたわけではなくて。“これからも神宿をどんどん大きくしていこう”という約束はしたので、新メンバーを迎えて今後も頑張っていきたいと思っています。
●勇退が発表された時点ではヴィレヴァンツアー中だったわけですが、ライブに向かう気持ちも変わったんでしょうか?
みか:なほの勇退が決定した後のライブで歌っている時に、自分たちの歌詞がすごく胸に響いてきて。“本当にこの5人でできるのはあと少しなんだな”って実感したところはあります。そこから“1本1本のライブを大事にしたい”という気持ちもより強まりました。「お控えなすって神宿でござる」の歌詞にもあるように、“今しか見えない景色”をちゃんと作っていこうと思いましたね。
●今まで以上に1本1本のライブを大事にすることを意識するようになった。
めい:1/13までの時間を大切に噛み締めながら、ライブをやるようにしていました。今までも1本1本が大事だと思っていたんですけど、タイムリミット的なものができたことでより一層実感しましたね。
ひな:なほが最後まで楽しかったと思って、終われるようなライブにしてあげたいという気持ちになりました。
●みきさんはどうでしたか?
みき:私はあまり普段と変わらない感じでした。なほと一緒にライブしていても、“もうすぐ最後なんだな…”という気持ちにはならなくて。楽屋もライブも普段どおりの雰囲気だったので、本当にライブ当日(※1/13)になるまで実感が湧かなかったんですよ。最期の日になって、やっと私は実感しましたね。
●その最後の日も本番前にみきさんが“「ねぇねぇみんなで写真とろうよー」って呑気に話しかけてくれました”と、なほさんがブログに書いていましたが(笑)。
みき:アハハ(笑)。そうですね。
みか:でも緊張をほぐしてくれるようなことを、いつも良いタイミングで言ってくれるんですよ。やっぱり最後の日ということでガチガチに緊張していたんですけど、みーにゃん(※みき)が“みんなで写真とろうよー”と言ってくれたことですごく落ち着いたというか。
●そこはリーダーとしての気遣いで…?
みき:ん〜、全然。“今しかないな”と思ったから。
一同:ハハハ(笑)。
めい:いつも無意識で、そういうことをやってくれているんですよね。
●そういうキャラクターに、メンバーが救われている部分もあるのでは?
みか:メチャメチャありますね。基本的にみんな真面目なので、こういうキャラクターが1人いることで“あ、今ちょっと焦っているな”と自分で気付かされる部分もあって。そういうところでは、ありがたいなと思います。たまにちょっと暴れ馬すぎるところがあって、大変ですけどね。
●暴れ馬なんだ(笑)。めいさんは妹として昔からずっと一緒にみきさんと暮らしてきたわけなので、特に実感している部分もあるのでは?
めい:そうですね。私自身はもう慣れてしまっているところがあるんですけど、“(みきは)こういう人間なんだな”という認識にやっと周りが追いついてきた感じがします(笑)。
●みきさんの実態を周りも理解し始めたと(笑)。それくらい素(す)の部分が出せるようになってきたのかなと思います。
みき:そうですね。デビューした当初は“自分がリーダーだから、しっかりしなきゃ。みんなを引っ張っていかなきゃ!”と思っていたんですよ。でも1年くらい経ったらみんながすごくしっかりしてきたので、“自分はもう頑張らなくて良いや”と思って。
めい:いやいや、頑張ってよ!
●ハハハ(笑)。そこはやっぱり、リーダーですからね。
みき:今はもう色々、メンバーに任せちゃっていますね。“リーダー”とは名ばかりで、私は何もしていないです(笑)。
みか:自分で断言した…! 普通だったら、ありえないですけどね(笑)。
●本当にありのままでいられる環境というか。
みき:そうですね。楽になりました。
●話がちょっと逸れましたが、なほさんが勇退前の最後の日となった1/13のライブはやはり緊張したんでしょうか?
みか:今回は関わってくれるスタッフさんの数がかなり増えたのもあって、すごく緊張しました。“最後だからちゃんとやろう”とか“新曲をみんなに素敵な形で見せよう”という想いもあったので、かなり緊張感はありましたね。
みき:私もすごく緊張していました。“5人で最後だから、絶対に失敗しちゃいけない”っていうプレッシャーがあったんです。それでも本番で間違えちゃったのはすごく悔しかったんですけど、すごく楽しかったという想いもあって。たぶん、今までで一番楽しかったと思います。
●そのくらい本気で楽しめたと。
めい:“楽しんだ”というところは、みんな一緒だと思いますね。でもやっぱり節目となるライブだったので、ファンの方が迷わないように私たちがしっかりと道を示していかなきゃなということで強い心を持って挑みました。
「やっぱり節目となるライブだったので、ファンの方が迷わないように私たちがしっかりと道を示していかなきゃなということで強い心を持って挑みました」(めい)
●なほさんが最後まで楽しかったと思って終われるようなライブにしてあげたいという話もありましたが、それは実現できた?
ひな:結局、私が誰よりも泣いてしまいました…。
めい:泣いちゃっていたね(笑)。
●自分が一番、泣いてしまうという…。
ひな:なほ本人よりも泣きました(笑)。でも最後にめいが“一発芸をやってよ”とムチャぶりしたことで、なほらしい終わらせ方ができて良かったなと思います。
みか:あれはすごく良かったよね。
●そんなライブを経て、1/25には池袋サンシャインシティ噴水広場で4人体制での初ライブもあったわけですが。“センター割りができなくなるのが大変でした”と、みかさんがMCで言っていましたね。
みか:やっぱり4年以上も自分がセンターに立っていると、“割り”というのが慣れなさすぎて。センターだと自分だけやらなくても良い振り付けもあったりして、楽な部分もあったんですよ。でも(4人体制になって)急になほの代わりに自分が踊るパートも出てきたりして、“こんなに頑張っていたんだ!”と気付いた部分もありますね。
●振り付けもそうですが、人数が1人減った分の歌割りはどうしているんですか?
めい:実は今、なほのパートは全員で歌っているんですよ。全員でいったん受け取って、新メンバーが入ったら継承しようということになって。
●そこはみんなで話し合って決めた?
みか:どうしようかと迷っていた時にプロデューサーさんが“ここはもう全員で歌おうよ”と言ってくれて、決まった感じですね。
みき:やっぱりなほの歌っていた印象が強いからこそ、全員で歌ったほうが良いのかもしれないって思いました。
●勇退するとはいえ、なほさんはグループを完全に離れるわけではないんですよね。
めい:そうなんです。今後もチーム神宿の一員として、一緒に盛り上げてくれる感じですね。
●新メンバーオーディションでは、なほさんが特別審査員もやるわけですが。
みか:たくさんの企業さんが協力して下さっているので、色んな人の応募がありそうな状況で。そんな中で“なほなら、ああいうタイプの子を選ぶんだろうな”って、ちょっと想像もつくというか(笑)。
●なほさんの好みが反映される可能性もある(笑)。逆に、全く違うタイプの人になる可能性もあるわけですよね。
みか:その可能性もありますね。
ひな:でも“緑”だけは似合ってもらわないと。
みき:確かに!
●“緑”が似合うことは必須だと。
めい:でも、なほも最初は“ピンクが良い”と言っていましたけどね。
みか:“私、ピンクだと思ってた〜!”と自分で言っていて。みんなで“それはないんじゃない?”と言いました(笑)。
一同:ハハハ(笑)。
●“緑”はちょっと特殊な色なので、似合う人が限られる気はします。
みか:これまでに、カラーチェンジライブをしたことがあって。その時に私は緑を着たんですけど、全然似合わなかったんですよ。緑って、似合う人が本当に限られているんだなって思いました。
めい:なほだからこその“緑”の存在感があったと思います。みかが着ると、緑(のイメージ)が薄くなるんですよ。私もカラーチェンジライブで緑を担当したことがあるんですけど、その時も薄い緑でした(笑)。
みき:存在感が急に薄くなっちゃうんだよね。
●なほさんが着ていることで、濃い緑になっていた。
めい:濃い緑でしたね。不思議なオーラがあったんですよ。
●そう聞くと、緑を継承する新メンバーにはプレッシャーがかかりそうな…。
みか:でもきっとなるようになるし、似合う人はすぐ似合っちゃうと思うんですよ。
みき:ちょっとずつ(自分が担当する色に)染まっていくんですよね。
「第2章の始まりにもなるので、強い覚悟を持って臨もうと思っています。本番までに、パフォーマンスのレベルをもっと上げていきたいですね」(みか)
●今回のオーディションにはUUUM、ミスiD、ビッグエコー、ヴィレッジヴァンガード、タワーレコードといった様々な企業を通して応募があるので、本当に色んな人が集まりそうですよね。
みか:そうなんですよ。応募要項もそれぞれで全然違っていて。
めい:どうなるのか本当にわからないんですけど、すごく楽しみではありますね。
●その中でもヴィレッジヴァンガードの“ヴィレヴァンで働くスタッフ限定”というのが面白いなと思いました。
めい:面白いですよね。ヴィレッジヴァンガードの店員さんは才能がある方がめちゃくちゃいるので、良い人が見つかると良いなと思います。
ひな:サブカル系の人が多いから。
●確かにそんな気がします。
みか:個人的にはアニメヲタクの人が入ってくれたら良いなと思っていて…。アニメについて語れる仲間ができたら嬉しいなっていう(笑)。
ひな:それはもう良いです。1人いるから、もう大丈夫!
みき:もう1人いても困るよ(笑)。
●ハハハ(笑)。それぞれの個性が違うからこそ面白いというか。
みか:そうですね。同じような子がいても、つまらないから。
めい:キャラがカブっちゃダメですね。
●メンバーも審査に関わるんでしょうか?
みか:そこはまだわからないんですよ。でも私たちは全員タイプが違うから、誰を選ぶかもバラバラになっちゃうかもしれない…?
●メンバー内で票が割れてしまう可能性がある。
みか:だから、そこはなほを信じて任せます。なほが“ちゃんと継承しよう”と思える子が良いですね。
めい:なほも“任せろ!”と言っていたから(笑)。
●新メンバーは4/29の豊洲PITで発表されるんですよね。
みき:豊洲PITまでに最終候補が何人か残って、当日のライブの最後に決定する予定なんです。
●そういう意味で、ライブも最後まで本当に目が離せない。
みか:最大限までエンターテインメントをお届けしたいという気持ちがあります。
●これだけたくさんの企業が参加するということでオーディション自体も、1つのエンターテインメントになっている感じがします。
みか:なほが勇退するということ、そして神宿をこれからも続けていくということに対して本気で“どうしていこうか?”と向き合った結果として、色んな企業の方に協力して頂いてオーディションをするということにもつながった気がします。このまま立ち止まってはいられないので、なほの歴史も残しつつ頑張っていきたいなという気持ちから実現したことですね。
●神宿にとっても久々の大規模な会場でのライブで、しかも新メンバーも決定するということでとても重要な1日になりそうですね。
みか:第2章の始まりにもなるので、強い覚悟を持って臨もうと思っています。本番までに、パフォーマンスのレベルをもっと上げていきたいですね。
めい:去年からのヴィレヴァンツアーも、豊洲PITに向けて力をつけることを目標にやってきたことだから。全国各地の色んな舁夫(かきふ/※神宿のファン)さんたちにも、ぜひ協力してもらいたいなと思っています。私たちもしっかりパワーアップした姿を見せられるように一生懸命頑張るので、全国の舁夫さんにはぜひ豊洲PITへ会いに来て欲しいですね。
●豊洲PITに向けて、みきさんも気合いが入っていますか?
みき:そうですね。“負けたくない”っていう気持ちがあります。
めい:“負けたくない”って、誰に?
みき:新メンバーに負けたくないなって。
めい:なんでライバル視しているの(笑)?
●加入する前からライバル視している(笑)。
みか:確かに私たちは全員スカウトで入ってきたけど、新メンバーは自分から“アイドルがやりたい!”っていう子だから、もしかしたら私たちよりも既に意識が高い可能性もあって…。
みき:歌もダンスもメチャクチャすごかったりしたら、焦るよね…。
めい:それはそれで私たちも闘志が燃えるから、良いんですけどね。
●そういう意味ではライバル心を刺激されて、グループ全体に良い効果を生む可能性もありますよね。4人になった分、個々の責任感も増しているのでは?
めい:でも、なほがいなくなった1人分を“埋めよう”という気持ちは全然なくて。今までどおりそれぞれの個性を出していこうという感じでやっているので、意外とそんなに負担は大きくないですね。振り付けやダンスの立ち位置とかは大変なところもあるんですけど、それも豊洲PITまでの約2ヶ月間だけだと思うと“特別な時間だな”と思えていて。新メンバーが入ったらそこからもまた“特別な時間”になるし、今は本当に楽しくやれています。
●ある意味、貴重な機会と捉えられている。こういう経験をすることで、4人の絆も今まで以上に深くなるんじゃないですか?
みか:そうですね。そういえば、この前みんなで沖縄旅行に行ったんですよ! みんなで旅行に行くのは初めてだったんです。
めい:みんなで旅行に行くことって、なかなかないですからね。
●YouTubeに動画もアップしていましたね。新たにUUUMクリエイターにも加入したわけですが、動画シリーズの『【あるある】みーにゃんファンは見ちゃダメ!女子あるある話してみた結果・・・』が面白かったです(笑)。みんなが喋っている中で、みきさんが1人だけ延々とお菓子を食べている姿が映されていて…。
みき:あの時、すごくお腹が空いていたんです…。
みか:喋らずにずっとお菓子を食べていたんですよ! しかもその後、みんなでお寿司を食べに行きましたからね。
●収録後にお寿司を食べに行くとわかっていながら、ずっとお菓子を食べていたんですね…。
みき:しかも食べ放題というのもわかっていたんですけど、我慢できなくて…。美味しかったです(笑)。
「なほの声は高くて特徴的なので、聴いていると元気が出るんですよ。毎日聴きながら、“なほの声だ〜”と思っています(笑)」(みか)
●最終的に“友情に興味のないサイコ(※サイコパス)”というテロップまで出ていましたからね(笑)。やはり活動が長くなると、プライベートで会う機会も減るものでしょうか?
みか:いや、私たちは結構会いますね。
ひな:特に私とみかは多いかもしれない。
●みきさんとめいさんは姉妹ですが、どうなんでしょう?
みか:基本的にずっと一緒にいるよね?
みき:ずっと一緒にいます。“いつまで一緒?”っていうくらいいますね。
めい:嫌っていうほど一緒にいます(笑)。
●まあ、姉妹ですからね(笑)。
みき:しかも小中高と、ずっと同じ学校だったんですよ。その上、仕事まで一緒になっちゃったという(笑)。
みか:ここまで一緒なのは、なかなかないと思います。
めい:昔は朝もよく一緒に学校に通っていましたからね。でも(みきは)歩くのが速いので、置いていかれるんですよ。気付いたら10m先にいるみたいな。
●そんなに速いんだ(笑)。めいさんのほうがサッカーをやっていたので、速そうな印象がありますが。
みき:歩くのは遅いんですよ。あと、準備するのもメチャクチャ遅いんです。めいはすごくマイペースだから。私は遅いと、イライラしちゃうんです。
●みきさんのほうがマイペースっぽく見えますけどね。
ひな:マイペースなんですけど、速いんです。
みか:せっかちマイペース(笑)。
●自覚はある?
みき:いや、あんまりないかな…。遅い時は遅いんですけど、速い時はもうとことん速いんですよ。学校に通っていた時は“どれだけ早く帰れるか?”という感じで、1本でも先の電車に乗りたい人だったんです。だから授業が終わった後も他のみんなは教室でダラダラ話しているんですけど、私は我先に帰っていましたね。
みか:想像できちゃう(笑)。
みき:そのあたりが“友情に興味のないサイコパス”なんです…。
一同:ハハハ(笑)。
●新メンバーをちゃんと受け入れられるのか、ちょっと不安になりますね(笑)。
ひな:ウチらはそんなにキャピキャピ系のキャラじゃなくて、どちらかと言うと“陰キャラ”なんです…。友だちを作るのも上手じゃないから、新メンバーが仲良くしてくれたら嬉しいなって思います。
●受け入れる側なのに、逆に新メンバーに仲良くして欲しいのか…。
みか:自分たちのほうが受け入れてもらおうっていう(笑)。そのためには、こっちから心の扉を開いていくことが何よりも重要だと思っていて。
めい:コミュニケーションだね! 私は神宿に入ってから、人とのコミュニケーションがすごく大事だということを学んだんですよ。一緒に4年半やってきているんですけど、今でも1人1人と会話をすることが大事だなと思っていて。新メンバーが入ったら、より一層コミュニケーションを大事にしていこうと思っています。
「自分たちが楽しんでやれることは、何でもやっていきたいなと思っていて。アイドルファンの方だけじゃなくて、色んなジャンルの人に知って欲しいんですよね」(ひな)
●2/6にリリースされるニューシングル『CONVERSATION FANCY』でも、コミュニケーションという言葉がキーワードになっていますよね。
みか:“CONVERSATION”って“対話”という意味なんですけど、“友人とも対話をちゃんとしていこうよ”という歌詞になっていて。
めい:“対話”もコミュニケーションを取るということですからね。そういうことを今まで大事にしてきた神宿なので、「CONVERSATION FANCY」は自分たちにすごく合う曲だなと思いました。
●Wiennersの玉屋2060%さんの作詞・作曲なんですよね。
みか:玉屋さんは原宿を練り歩きながら、この曲の歌詞を考えて下さったらしくて。(自分たちの気持ちに)ピタッとハマるので、歌っていて気持ち良いなって思います。
みき:メンバーが1人ずつセリフを言っていくところは、今までにない新しさがありますね。
めい:今までは“歌”という感じだったんですけど、今回はラップ調なんですよ。セリフっぽく聞こえる歌詞が多くて、そういうところは特に遊び心を持った歌い方をしているんです。そこも注目して聴いてもらえたら嬉しいですね。
●なほさんが勇退前に5人で録った最後のシングルになるわけですが、そういう部分での思い入れもあるんでしょうか?
ひな:でもそんなに“最後の”という感じではなくて…、普通でした(笑)。
みき:いつもどおりだったよね。
みか:やっぱり今後また一緒にやりたいという気持ちがあるので、“これで最後だから”みたいな感じではなかったですね。
●変に感傷的にはなっていない。
みか:そうですね。なほの声は高くて特徴的なので、聴いていると元気が出るんですよ。毎日聴きながら、“なほの声だ〜”と思っています(笑)。
めい:歌っていると、なほとの日常会話や思い出も甦ってくる感じもあって、すごく良い曲だと思います。
●カップリングの「ほめろ!」は“ほめられて伸びる系諸君”に向けられた応援歌ということですが、自分たちもそういうところがある?
みき:ひなが一番、そう思っていると思います。
ひな:本当にずっとほめていて欲しい…! ほめられて伸びるかどうかはわからないけど、ほめられたいです。
●伸びるかどうかはわからないんだ(笑)。
ひな:とりあえず、ほめて欲しい。批判の声は要らないです。“何でも良いから、ほめろ!”って思います(笑)。
みか:でも現代の人たちは、みんなそう感じていると思うんですよ。
めい:誰だって、ほめられたら嬉しいものじゃないですか。厳しい言葉ばかり言う人もいますけど、やっぱりほめられたら“よし、やろう!”っていう気持ちになるから。
●そういうポジティブなものを、グループとしても発信していくことが大事なのかなと。
みか:私たちの発信するものが、絶対にみんなの元気の源になるはずだって思うから。だから神宿をより多くの人に知ってもらうことが、みんなにとってもプラスになるだろうなと思っています。
ひな:自分たちが楽しんでやれることは、何でもやっていきたいなと思っていて。アイドルファンの方だけじゃなくて、色んなジャンルの人に知って欲しいんですよね。ゆくゆくは全国民の人たちが“ああ、神宿ね“と言うくらい、誰に訊いてもわかるような存在になりたいです。
●UUUMクリエイターや「タフラブ」アンバサダーになったのも、色んなことをやっていきたいという意志の表れなんでしょうね。
みか:色んな人と関わらせて頂いて、それを神宿に還元しようという感じですね。
みき:アイドルだからといってステージで歌って踊るだけじゃなくて、幅広く活動をしていけたら自分たちにもっと自信が付くと思うんですよ。
●“アイドル”という枠だけに囚われすぎないようにしたい?
めい:そうですね。神宿は今までも他があまりやらないようなことをやってきたので、今年もさらにそういうことを色々とやっていきたいです。新しいことにどんどんチャレンジしていって、“神宿ってアイドルだけど、こんなに幅広いことができちゃうんだ!”っていう印象をもっとみなさんに与えたくて。色んなことに挑戦して、色んなことを知って、そういう中で伝えられるものがたくさんあると思うので、もっと頑張っていきたいなと思います。
●4/29には豊洲PITが控えていますが、そういう挑戦の先にもっと大きな舞台が待っているわけですよね。
めい:自分たちで言うのも何ですけど(笑)、私たちは大きな舞台がすごく似合うなと思うんですよ。メンバーそれぞれが決して合わさることのない色を持っているんですけど、それが(大舞台だと)1つになっている感があって。1人1人の魅力が大きいので、大きなステージだと一層映えるなって思うんです。だから今回の豊洲PITでも、自分たちの魅力を最大限に発揮していきたいですね。
Interview:IMAI