今年4月から47都道府県をまわる“I don't know what will happen TOUR”を敢行中のBiSが、12月のツアーファイナルも近付いてきた11/14にニューシングル『アゲンストザペイン』をリリースする。“何が起こるかわからない”というツアータイトルどおり、常に予測不能な状況に置かれている彼女たち。その1つが現在も行われている、“BiS.LEAGUE”だろう。総勢10名のメンバーをBiS1stとBiS2ndの2チームに分け、Jリーグ方式で入れ替え戦を行う本企画。同一楽曲をそれぞれでリリースしたメジャー2ndシングル『Don't miss it!!』がオリコン週間チャートで3位・4位に同時ランクインし、BiS史上最高位を記録するという確かな結果にもつながった。前作リリース後の7月末には第1回BiS.LEAGUEの結果も発表され、研究員(※ファン)の投票により順位が確定。暫定で分けられていた前回とは異なり、正真正銘のBiS1st・BiS2ndが遂にここから始動する。“傷つけられるよう仕掛けられてる”と思えるほど次々に与えられる試練に立ち向かい、痛みに抗って突き進んでいくことで彼女たちはより強くなっていくのだ。そんな道のりを体現しつつ今後の道筋も示すような感動的名曲の発売を記念して、BiS1stの4人に訊くスペシャル・ロングインタビュー。
「明るく歌っていきたいなと思っていて。私たちは“痛み”や“辛さ”に反発して強くなって、泣かずに鼻で笑えるくらいの感じで、この曲を歌っていたいんです」
●7月末に第1回“BiS.LEAGUE”の結果発表があって現在のBiS1stのメンバー4人が決まったわけですが、1位に選ばれたゴ・ジーラさんはどんな心境でした?
ゴ・ジーラ:素直に嬉しかったですね。私を応援して下さったみなさんが喜ぶ結果につながったので、本当に嬉しいなって思いました。
●2位のアヤさんはBiS2ndから唯一勝ち上がったこともあって、特に嬉しかったのでは?
アヤ:私も素直に“嬉しいな”という気持ちがまずあって。みんなの期待に応えられるように頑張っていこうって思いました。今回はBiS1stのメンバーになれたけれど、“ここからだな”って思います。
●投票期間中は、選ばれるだろうという自信もあったんでしょうか?
アヤ:いや…、何も考えていなかったですね(笑)。本当にギリギリまで、どうなるかわからない票数だったから。どうなってもおかしくないなと思っていたので、何も考えないようにしていたんです。
●最終結果が本当に予想できない状況だった。
ハナ:中間発表で順位が下がったり、1stの中でも順位がグルグル入れ替わったりしていたので、“残れないんじゃないか…?”という不安は私もありました。
パン:私も1回目の中間発表では5位で、その段階では2nd(の順位)だったんです。最初は暫定とはいえ1stに選ばれていたので、“私たちが1stだ”っていうつもりで毎回ライブもしていたんですよ。だから第1回の中間発表でも1stにいたかったんですけど、2ndになってしまって…。そこからまた順位もグルグル変わっていったので、本当に最終日までどうなるかわからなかったですね。
●“私たちが1stだ”という意識で常にライブをやっていたことも、大きかったのかもしれませんね。
パン:ライブを観に来てくれた人に、“1stにいて欲しい”と思ってもらえるようにしようと思って。“今の4人の1stのままで良いと思ってもらえるように頑張ろう”とは、みんなで話し合っていたんです。それが少しでも多くの人に伝わったのかなとは思います。だから結果発表は純粋に嬉しかったし、ホッとしました。
●安心感もあったと。
パン:あんなに胃がキリキリすることって、あまりないというか。言ってしまえば、ストレスみたいになっていて…。色々と考えてしまうんですけど、考えても仕方ないことじゃないですか。
ゴ・ジーラ:でも考えちゃうよね。期間も長いし、負荷が大きかったですけど、貴重な経験ができました。
●投票を経て今回は正真正銘のBiS1stに選ばれたわけですが、改めて“自分たちがBiSの顔”として活動しなければいけないという意識も高まったのでは?
ゴ・ジーラ:そこはかなり高まったと思います。やっぱりBiSの顔なので、自分の言葉1つにしても個人の想いを語るだけではなく、“今のBiSに必要な言葉は何なのか?”とか“どんな言葉をここで残せたら良いんだろう?”ということをもっと考えるようになりました。
●BiSを代表して言葉を発するという意識が高まった。
ゴ・ジーラ:私たちが、BiSをちゃんと引き継いでいかなきゃいけないから。この道を途切れさせないためには、もっと強くBiSのことを考えないといけないなって思うようになりましたね。
●ハナさんもそういう意識はある?
ハナ:色んな人に期待された結果として今回は1stに選んで頂いたので、これまで以上にBiSの顔として頑張らないといけないと思いました。投票で選ばれたこともあって、暫定の時以上に“良いものを見せてくれるだろう”っていう期待値が最初から高いと思うんですよ。その期待値を超えられるようにもっと頑張りたいし、超えすぎてビックリしちゃうくらいのものを作りたいですね。
●周りの期待のさらに上を行きたいと。
パン:“暫定”ではなくなったことで、もちろん期待されていると思うんですよ。BiS1stとして圧倒的なパフォーマンスをしないといけないし、“それができて当たり前”という環境になって。それによって、練習の雰囲気から変わったというか。パフォーマンスに対しての気持ちが今まで以上に強くなって、1人1人が“新しいBiS”を作ることを考えるようになったんです。
●“新しいBiS”を作るという意識も生まれたんですね。
パン:みんなが想像できないくらいの素晴らしいものをもっと創り出して提供していきたいし、そうしていかなければワクワクしてもらえないから。そういう意味でもっと新しい…ビックリするような“BiS1st”を作りたいなと考えています。
●アヤさんは2ndから1stに昇格したわけですが、そこでの意識の変化もあったりする?
アヤ:自分1人だけ這い上がってきたとはいえ、本気で取り組んでいるというところは今までと変わらなくて。でもやっぱり1stになったことで、より責任感は増したというか。考えなくちゃいけないことが自然と増えてきましたね。みんなに希望を持たせられるような存在になりたいんです。見ていて楽しいし、カッコ良いBiS1stになるために日々、色々と考えています。
●そんな中で今回、新体制での初シングルとなる『アゲンストザペイン』をリリースされるわけですが、表題曲はまさに今の自分たちの想いを投影したものになっているのでは?
ゴ・ジーラ:初めて歌詞を読んだ時にM-1「アゲンストザペイン」は、本当に感動的だったというか…。今までもそうなんですけど、BiSの曲は常にBiSのことを歌っている気がしていて。これまでは“BiSを再結成して、これからガンガンいってやるぜ!”みたいな曲が続いていたと思うんです。だから抱えきれないくらい重いものをずっと手に持ったまま走っていかなきゃいけない立場にあって、それでも背負おうとはしていたんですよ。でも今は、そういうものをいったん消化しないといけない時期なのかなと。
●“消化する”というのは?
ゴ・ジーラ:この曲の歌詞を読んだ時に、“BiSっていうものを自分の中に取り込んだ上で進んでいかなきゃな”と思ったんです。手に持つのではなく、BiSそのものを自分の身体の中に入れて、そのまま進んでいきたいなと思って。“私自身がBiSになりきらなきゃな”っていう感じですね。レコーディングの時からそう思っていて、今も同じ気持ちで歌っています。
●自分自身がBiSと一体化するというか。
ゴ・ジーラ:私は、渡辺(淳之介/WACK代表)さんからずっと“BiSを背負いなさい”とか“もっとBiSのことを考えなさい”と言われ続けてきたんです。だからもうそろそろ言われないように、早くBiSになりきらないといけなくて。加入してから2年経って、色々とわかってきたこともあるから。今もこの歌詞を見ていると、泣きそうになるんですよ。それくらい重い曲だけど、抱える重さではなくて、心にくるというか…。説明が難しいんですけど、ちゃんと“BiS”な曲ですね。
●これまでのBiSの歩みだけでなく、これから先への意志も見える歌詞になっている気がします。
パン:そうですね。私が入ってからも、何度も体制の変化があったんです。その中で一緒に活動してきたメンバー1人1人のことや、全ての活動が頭に浮かんでくるメロディと歌詞だと思うんですよ。あの頃に戻りたい気持ちもあるけれど、歌詞の中でもそういう“感情よ くたばれ”と歌っていて。“今、私たち4人がBiS1stになって新たな道を作っていこう”っていう、前向きな気持ちで歌っていきたいなと思っています。
●過去に囚われるのではなく、今の4人で進んでいく意志が込められている。
パン:これまでの活動について考えると、想いがこみ上げてくることはたくさんあるんです。そういう想いも全部プラスに変えて、4人で進んでいけるような曲だなと思いながら私は歌っています。
●これまで様々な道のりを歩んできた4人が、それぞれの想いをここに込めている。
ハナ:私はまだ加入して半年くらいなので、昔からのBiSの体制や歴史を当事者として感じることは難しくて。でも自分の中での過去の出来事に重ねたり、BiS.LEAGUEや合宿(※WACK合同 新メンバーオーディション合宿)でのことに重ねたりできる部分はあるから。合宿の時には“悔しい”とか“辛い”と感じていたんですけど、それを超えた時に“楽しい”という想いも生まれたんです。これまでも痛みに抗って“アゲンストザペイン”してきたので、“これからも抗って頑張るぞ”という想いを乗せて歌っています。
●アヤさんはGANG PARADEにトレード移籍していた期間もあったわけで、そういう歴史も重ねられるのかなと。
アヤ:そうなんですよね。“見慣れた景色にサヨナラを”という歌詞もありますけど、GANG PARADEに関してはまさにその言葉どおりだったんですよ。でも見慣れる前にサヨナラすることも多々あったなと。私は“サヨナラ”がもしかしたら誰よりも多いのかもしれない。
●色んな別れを経験してきている。
アヤ:これまで自分が所属した色んなグループにも当てはめて歌えるし、初期のBiSにも当てはめられる歌詞だなって思いますね。自分たち次第で、どんな物語にでもなるような曲なのかなって思うんですよ。パンが言っていたように、明るく歌っていきたいなと思っていて。私たちは“痛み”や“辛さ”に反発して強くなって、泣かずに鼻で笑えるくらいの感じで、この曲を歌っていたいんです。
●今はちょうど第1回BiS.LEAGUEと重なったりもしますが、5年後や10年後にはまた違うものを重ねられる歌なのかなと思います。
アヤ:そうですね。どんどん物語ができていく歌になる気がしています。
●この曲は“見慣れた景色にサヨナラを”から始まるわけですが、それはBiSというグループに求められていることでもあるのかなと思うんです。同じ場所に留まるのではなく、形を変えながらずっと続いていくような存在であって欲しいというか。
ゴ・ジーラ:渡辺さんは“BiSはずっと続いていくグループにしたい”とおっしゃっていて。誰かがいなくなっても“BiS”というグループはずっと続いていくという流れを作るためにも、今やっている私たちが売れて、ちゃんと道筋を立てていかないといけないんです。BiSの道を作っていくのはその時々のメンバーなので、この曲でも道筋を敷いていきたいなと思っています。
●たとえメンバーが変わっても、この曲自体は歌い継がれていくのかなと思います。
ハナ:“きっとBiSの名曲として、ずっと語り継がれていくんだろうな”って感じられるくらい壮大で素敵な曲なんですよね。それを今、BiS1stのメンバーとして自分が歌えているのはすごく幸せで、嬉しいことだと日々思っています。
「何が起こるかわからないけど、何が起こっても面白い方向に変えていくというのが私たちの役目だから。そこを頑張りたいと思っています」
●第2回BiS.LEAGUEの結果次第ではまたメンバーも変わっているかもしれないわけで、だからこそ今を大切に感じられるわけですよね。
アヤ:本当に何が起きてもおかしくないんですよ。私たちも頑張りますけど、何が起きてもおかしくない…。
ゴ・ジーラ:それに対して、自分たちがどう抗っていくかというのも面白いところだと思うから。今回の歌詞でも“傷つけられるよう仕掛けられている”とありますけど、BiS.LEAGUEも傷つけ合うことが前提じゃないですか。“仲間だけど、敵にならなくちゃいけない”という状況を作って頂いて、それがニュースになったりもする。でもそれをどう面白くしていくかっていうのが大事で。
●どんな状況になっても、面白くしていくことを意識している。
ゴ・ジーラ:やっぱりお客さんを楽しませることが私たちの仕事なので、本当は“嫌だな”って思うことでも耐えて、そこで“どう見せていくのか?”というところが大事なんです。何が起こるかわからないけど、何が起こっても面白い方向に変えていくというのが私たちの役目だから。そこを頑張りたいと思っています。
●予想外の出来事にもそうやって向き合っていく姿勢が、本当に面白いものを生み出しているんだと思います。
ゴ・ジーラ:そこに嘘はないから。私たち自身もTwitterで知ることのほうが多いし、“何それ?”っていうことも結構あるんですよ。
ハナ:キャプテン制度もそうだよね。
●あ、そうなんですね。
ゴ・ジーラ:キャプテン制度の導入もTwitterで知ったし、その内容として“チームの方向性を決めることができます”と書いてあったのを見て、“何それ?”っていう。キャプテン制度についてはまだイマイチよくわかっていないし、“私が何を決められるの?”っていう感じなんですよね。
●キャプテンに選ばれたことで、今まで以上に責任感も増したのでは?
ゴ・ジーラ:責任感が増したというか、“責任感を持ちなさい”っていう意味なんだろうなと思いました。そういうふうに思って頂けているのなら、“それに見合った行動をしないとな”と思いながらやっていて。BiSに対する考え方を改めたり、また元に戻したり、試行錯誤しながら進めていきたいなということで毎日考えています。
●BiSに対して日々考えるようになったわけですね。
ゴ・ジーラ:ちゃんと責任を持てる役割を頂けたから、もっとBiSのことを全体的に見ないといけないなって。もちろん個人プレイヤーとしても動かないといけないけど、ちゃんと客観的に見れる人が1人は必要だと思うんですよ。だからその役割もちゃんと果たしつつ、2役できるように頑張ろうと今は思っています。
●キャプテンに選ばれたことに加えて、ゴ・ジーラさんは第1回BiS.LEAGUEで1位になった特典として、新曲の作詞権を得たんですよね?
ゴ・ジーラ:それもTwitterで知るっていう。
●それすらも!?
ゴ・ジーラ:そうなんですよ!
ハナ:ソロバージョンが入ること(※完全生産限定盤にはBiS1stメンバー4人の各ソロVer.を収録)も含めて、キャプテン制度の発表と同時に私たちは知りました。
●とはいえ、歌詞を書く権利を得られたことは嬉しかったのでは?
ゴ・ジーラ:とても嬉しいことでした。私の書いた歌詞に共感して“色々と頑張れています”とか、“Twitterの言葉で救われました”とファンの方から言って頂けることも多くて。日頃から自分の発する言葉で喜んで頂けているというのもあって、こういう機会を頂けたことに対しては“ヤッター!”と思いましたね。
●歌詞を書く時に何かテーマは決めていたんでしょうか?
ゴ・ジーラ:何の指定もなかったので、好きなことを書いて良いのかなと思って。だから、その時に思っていたことを書きました。ちょうどBiS.LEAGUEが終わった翌日くらいに(自分が歌詞を書くと)知って、そこから考えていった感じですね。これは私がすごくイライラしている時の気持ちを書いているんです。
●何にイライラしていたんですか?
ゴ・ジーラ:BiS.LEAGUEへの覚悟を示すということでアヤが100kmマラソンにチャレンジするとなった時に、そこでも色々あって…。前からキカ(・フロント・フロンタール)も走りたいと言っていたこともあって、(アヤの100kmマラソンが)発表された時に私たちの間では不穏な空気が流れていたんです。でも誰も声を上げなかったので、“黙っているだけじゃつまらなくない?”と思ったんですよね。お客さんに見えたほうが面白いから私はそういうことも言ったんですけど、誰も動かなかったから。そういう時に思った色々なことについて書きました。
●その時の気持ちが元になっているんですね。
ゴ・ジーラ:気に入らないことがあるのは、言わなくてもわかっていたから。“空気や態度に出ているよ”っていう。態度に出すくらいなら言えば良いし、“言わないなら出すな”と思っちゃうんです。逆に私は思ったことをそのまま言って人を傷つけやすいタイプなんですけど、そういう時の気持ちを書いています。言わないなら面白くないから、もう私が言おうと思って。
●なるほど。
ゴ・ジーラ:サビではその時に思っていたことを本当に書いているんです。“このまま泣いていたってやられたまま”だからって。私としては全体を巻き込むことで面白くなれば良いなと思っていたんですよ。でも誰もやらなかったから、“言わないんだったらもう知らない”みたいな気持ちを書きました。
●冒頭の“気に入らない奴がいる 吊し上げてみたりしてぇな”というのも強烈な表現だなと思ったんですが…。
ゴ・ジーラ:私は怒ったら、“吊るし上げてぇな”って思ったりしますけどね(笑)。
●怖っ(笑)。
ゴ・ジーラ:ちょうど音楽を聴いていた時に、その中の曲に“あのDJ吊るし上げてぇな(I wanna hang the DJ)”っていう歌詞があったんです(※Kidori Kidori「Silly」)。それ自体は英詞だったんですけど、そのフレーズがカッコ良いなと思ったので、日本語に訳して持ってきたんですよ。イライラしている時って、そういう曲ばかり聴いちゃうんですよね。
●その時に聴いていた音楽から影響を受けた言葉だと。
ゴ・ジーラ:その時にちょうど友だちにも話を聞いてもらっていて、そこから出てきた言葉もあるんです。その友だちに“あなたとは無駄な縁だから”みたいなことを言われて、“無駄な縁って何!?”と思ったんですよね。“無駄に縁切らないから”っていうフレーズも、そこで私がイラっとすることを言われたところから思い付きました(笑)。
●色んな怒りの気持ちが、この歌詞には出ている(笑)。
ゴ・ジーラ:いつもはイライラした気持ちをあまり歌詞に書いたりはしないんですけど、今回は自分の気持ちをそのまま出しても良いかなと思って。みんなも色々とイライラしていることがあるはずだから、この歌で消化できたら良いなと思ったんです。
アヤ:曲調がロックな感じなのでそういう言葉も合っているなと思うし、ゴ・ジーラらしいなと思って。振り付けもゴ・ジーラが考えてくれたんですけど、音も相まってライブではすごく盛り上がりそうなので、早くやりたいなって思います。
●イライラした気持ちを曲にして発散することで、前向きに消化するというか。
ハナ:歌っていても、スカッとしますね。
パン:カラオケで歌ったら、すごくすっきりすると思う。
ゴ・ジーラ:この曲は、めっちゃ声が出るんですよね。苦しくなく、ずっと叫べるから本当にストレス解消の曲だと思います。
●今作の収録曲では、「YPP」もライブで盛り上がりそうですよね。
ハナ:“Life is a party!!”と歌っていますからね。「YPP」も早くライブでやりたいです。
アヤ:“何も考えずに”と言ったらアレですけど、歌って踊ってバカになれる曲だなと思います。
●完全生産限定盤のみ収録の「イツカヤラレルゾ」も合わせて、3曲が面白い組み合わせになっているなと思います。
ゴ・ジーラ:痛みに耐えて辛くなった心を、頭を空っぽにして発散して、ちゃんと自分を取り戻すみたいな流れになっていて。(今回の作品で)「イツカヤラレルゾ」を歌えるのはBiS1stだけなので、やっぱり私たちだけの歌というものができたのは嬉しいですね。この曲は、この4人でずっと歌い続けていきたいと思っています。
ハナ:この曲を歌いたいがために1stに残りたいと思うくらい、本当に好きです。
アヤ:本当に好き!
パン:カッコ良いし、スッキリするんですよね。本当に早くライブでやりたいです。
●ライブという意味では今はちょうど“I Don't Know What Will Happen TOUR”の最中で、12月にいよいよツアーファイナルを迎えるわけですが。
アヤ:早いですよね。始まった時点では“本当に終わるのかな…?”と思っていたくらいなんですけど…。
ゴ・ジーラ:あっという間でした。“ヤバイ! もう終わるんだけど、早くない…?”みたいな(笑)。
ハナ:寂しいね…。
●今年4月からまわってきたわけですが、体感的にはあっという間だったと。
ゴ・ジーラ:私たちは9ヶ月もかけてまわっているんですけど、バンドだったら3ヶ月くらいで47都道府県を全部まわれちゃうわけじゃないですか。本当に春夏秋冬の四季を全部このツアーで体感できているのは、何か不思議だなって思います。1年かけてまわっているようなものなので、(このツアーを振り返ると)“2018年だな”っていう感じがしますね。
●このツアー自体がBiSにとっての“2018年”そのものになっている。
パン:4月から土日は、ほぼ東京にいなかったんですよ。
アヤ:1週間がめっちゃ短い…。
ゴ・ジーラ:金曜に移動を始めて、土日にライブ、そして月曜に帰るっていう流れだったので、週に3日しか東京にいないっていう…でも楽しいですね。
●そういう生活も楽しめているわけですよね。
パン:本当に楽しいですね。人生の中で、47都道府県全部に行けるなんて思ってもみなかったから。
●そこもBiSならではの経験ができている。それでは最後に12/29のZepp Tokyoでのツアーファイナルに向けての意気込みを頂けますか?
ゴ・ジーラ:やっぱり初めてのZepp Tokyoなので、プレッシャーは感じています。ただ、このくらいのキャパの会場でやるのが初めてだったら単純に“頑張ります!”みたいな感じだと思うんですけど、私たちはこのツアーをまわる前に“2nd BEGiNNiNG TOUR”のファイナルで両国国技館の5,000人キャパをSOLD OUTできているわけだから。それをちゃんと引き継いで次につなげるためにも、Zepp Tokyoは“必ず埋めないと”っていう気持ちが強いんです。怖さもあるけど、絶対につまづけないところでもあるので、ちゃんと埋められるように頑張っていきたいなと思っています。
Interview:IMAI
Assistant:Shunya Hirai