優しくも突き抜けるYucci(Vo./G.)の歌声を軸に、繊細かつダイナミズムに満ちたサウンドを奏でるトリプルギターロックバンド、S.H.Eが6thアルバム『A to Z -Anxiety to Zillion-』を完成させた。Yucciが作った楽曲を中心に据えた今作は統一感を増しつつ、バンドとして揺るぎない芯の強さも感じさせる1枚だ。必死にもがき続ける中で確実に光射す方角へと進んでいることを示す快作の誕生を祝う、親愛なる仲間たちからのコメント集。
■『A to Z -Anxiety to Zillion-』トレイラー映像
■木村世治(ZEPPET STORE)
S.H.Eの新譜が届いた。ライヴで着々と実力をつけてきたが
この5人編成になってからは更に音の重厚さと広がりが格段と増し
ワクワク感までも加味された。Yucciの書く歌詞の世界観は
等身大でありながらヒリヒリと刺さる独特なものがあり
痛みや孤独を自分の味方にしている。
素直な感情をメロディーに包んで直球で投げてくる。
心を無にしてライヴハウスで爆音で聴いてみたいアルバムだ。
■あーちゃん(きのこ帝国)
S.H.Eは、曲が疾走感のあるところに切ない歌詞が乗ってくるところがとても好きなんですけど、今作品は全曲通して、うまく言葉で表現することが出来ない私の代わりに言いたいことをぜんぶ言ってくれてるなって思いました。
「haikeikamisama」がとても切ないです。
一番好きな歌詞は2曲目の「No Carnival」の「あなたが描いてた夢の中でいつまでもいつまでも覚めたくはなかったのになぁ」です。歌詞を読んでいるだけで涙が出ました。
1曲目「Canon」とずっと無限ループできる内容です。
S.H.Eのライブは何度か観ているのですが、毎回泣いてしまうんですね。5人でひとつの塊になってこちらに向かってくる感じと、何よりYucciさんの声であの歌詞をうたっていることが本当にこころを持っていかれるんです。作品もライブも是非チェックしてみてください。
■高橋 誠(GOOD ON THE REEL)
個人的な話だけど一海とは昔一緒にバンドをやってたし、りょっ君とは初期GOTRでも何回も対バンしてたりの仲。まあ最近会ってないけどね(笑)。
この新譜を聴いてこの2人の感じが垣間見えたのが第一印象。
これぞ一海! …って感じのベースライン。
りょっ君っぽいなー! …っていうギター(トリプルギターだし違ってたらゴメン。笑)。
これが聴けてなんか嬉しくて少し笑ってしまった。
なんだよアイツら、カッコ良いバンドやりやがって! …っていう悔しさと共に誇らしい気持ちも。
そんな友達のバンドの新譜『AtoZ- Anxiety to Zillion』、是非聴いてみて下さい。
(※りょっ君→Ryosuke、一海→Kazuumi)
■齋藤紳一郎(アゲハ)
ギターのせいじとドラムのかずきとは音楽関係なく出会ったのだけど、あんなアッパラパーな奴等からコメントを求められて真面目に書くか適当に書くか悩む所では有るが…。
トリプルギターの音使いや振り分けもS.H.Eの世界を作っているが、やはりユッチの力強く訴える様な感情が俺は好きだ。
「音に埋もれていたい」という言葉は、S.H.Eを聴くとわかるかもしれない。
あと、せいじは髭を剃った方がいいと思う。
■大津一真(I love you Orchestra / アシュラシンドローム)
この一枚が彼らの光になることを願います。
■藤村 優(KINGSX 店長 / ソウルフード)
S.H.E史上のほぼ全作品に触れてきました。
彼らの初ツアーからの付き合いなので、もう10年来です。
作品を出す度に、ミュージシャンとしての引き出しの多さに脱帽。
卓越したテクニックも去る事ながら、
しっかりと咀嚼してわかりやすくポップスとして昇華。
プレイヤーとして「にやり」と出来るポイントが多かったです。
それに加えて、今作は今までの作品に比べて
Vo.ゆっちの歌が優しくなった気がしました。
温度感のある温かい作品です。
ま、ウダウダと言いましたが、
ロックバンドの真髄と魅力はライブにあると思ってます。
そして「S.H.E」は、間違いなくロックバンドです。
狭いライブハウスで、狭いステージで。
5人で爆音を奏でる彼らを目撃して下さい。
またどっかで会おう。
すり減らして、共鳴して、爆発して、乾杯しましょ。
勿論、乾杯したら一気飲みね(笑)。
■サカノウエナヲアキ(TELE SQUALL / アイノライト)
眠れない夜に、少し肉厚になった傷痕を撫でては思い出す幾つかの物語。このアルバムにはそんな印象を受けた。
様々な世界を語るYucciの歌声は艶やかさを増して響き、美しく世界を彩りながらも時に破壊的な演奏。
このアルバムに於いて特筆すべきは、その圧倒的な描写力だ。
起伏、明暗、温度感。表現力を評価する上で語られる言葉は様々だが、S.H.Eの音選びには湿度の高低さえコントロールしようとしているかのような、音楽家としてのプライドを感じる。
危うさすら感じる歌へのアプローチや、チープな音色であっても必要とあらば迷わず飛び込む楽器陣のアレンジに於ける柔軟さ。
その果てに鳴らされる言葉と感情に、僕は今夜もまた救われる。
■ムラコシ(toitoitoi)
■久慈陽一朗(イツエ)
この音楽を大きな音で聴いた。小さな音で聴いた。
シラフで聴いた。酔っ払って取っ払って聴いた。
なんて優しい音楽なんだろう。
何で優しいんだろう?
あぁそうか。
亮輔と一海がずっと支えてきた土台に、ゆちは声枯らしながら踏ん張ってきたんだ。
そして星児とサカモが新しい光を射して、もがいている状況から、ゆちをまた少し軽くしてあげたのかな。
こんなバンドいいなぁ。
俺たちもこんな風にできてたら良かったなぁ。
俺は音楽の根底は悲しく、寂しくあるべきだと、今も変わらずに思っている。
このアルバムはそれを乗り越えた奴らしか産み出せない、優しさが溢れた等身大の音楽。
『A to Z -anxiety to zillion-』
リリースおめでとう。
ゆち、来世はバンドやろうぜ。
(※サカモ→Kazuki、ゆち→Yucci、星児→Seiji、亮輔→Ryosuke)
■大石竜輔(ガチタンバリン奏者)
パワフルで壮大で心に響く!! 音を聴けば瞬間その世界へ。S.H.Eはいつだってオンリーワン!!
■ジュリエッタ(BABEL designworks:MV / フライヤー / ロゴデザイン等)
S.H.Eのライブの目玉はやっぱりトリプルギターなのだろうけど
それ以前に、あのノイジーなギター3本をすり抜けて聞こえて来る声がやっぱり俺は好き。
コーラスに気持ちよく乗っかって、あぁ羨ましいっす。
俺は7曲目。
感情動かすメロディが歌でもギターでも気持ちよくて美味しく頂けます。
こうゆう自分の人生の経験を思い出せるような景色のある音楽は、色褪せなくてなんでだか懐かしいんだよなぁ。
いい曲を作って、いいCDを作ってくれてありがとう。
■米谷(あいくれ / 立川BABEL ブッキングスタッフ)
Vo.ゆっちさんの寄り添うような優しさと、攻めっ攻めで最大限ブチ込んだ力強さの共存!
メンバー全員の人柄も垣間見える愛のある一枚!
昔から変わらず僕のバンドヒーロー(ヒロイン)です!
今の若い世代にこそ聞いて欲しい!
■西谷直登(立川BABEL ブッキングマネージャー / militarysniperpinfall)
この作品を聴いてイメージしたのは「風」でした。
時に優しく、時に柔らかく、時に切なく、時に強い。
ただ一貫して言えるのは、この風は実に心地が良い。
河川敷の土手に寝転がって聴くのがオススメかな。