音楽メディア・フリーマガジン

FOR NEW ARRIVALs

バンド同士の絆、友情ってこんなに綺麗で純粋なものなんだ。

2nd mini album『Sixth Sense』Release Tour FINAL!!!!
2018/8/25@十三GABU

FOR NEW ARRIVALs / A Barking Dog Never Bites
カミツキ / RIGEL / Meth.蜃気楼 / LIBERAL ARTS
FIRE ARROW

 

仕事柄、多くのライブ、フェスなどの現場に行く機会が多いのだがリハーサルからイベントのエンディング〜クローズまでがひとつの物語となる光景が脳裏に刻まれた印象的な1日となった。

 

FOR NEW ARRIVALsこのバンドの魅力は、音楽だけにはとどまらない人間の本質に迫るものなんだと感じた。LIBERAL ARTSの爆裂サウンドから口火を切ったイベントは、オープン時点で熱気を待ちわびたオーディエンスで埋まっている。名古屋の盟友Meth.蜃気楼、妖艶な女性Vo.のカミツキへと流れ、福井からの刺客「愛を持ってFNAsを殺しにきた」RIGEL、大阪の兄弟バンドFIRE ARROWから横浜のライバル・大親友バンド、ロットンの初期を思わせる、A Barking Dog Never Bitesへと繋がれる。どのバンドもFNAsへの愛とライバル心を公言しお互いを確かめあっているのがビンビンと伝わってくるのだった。RootsからスタートしたFNAsのライブ、熱量は高いのだが何故か厳かな空気と、内存された静かなエネルギーを放っている。YUTAのMCになると、感極まった彼は、また泣いた。「セカンドミニ・アルバムのツアーファイナルを迎える事ができました今のこの景色は…」YUTAの胸に去來するものは、号泣。「こんな大きな会場で、こんなに沢山の人がいて…」また、号泣!!「彼の涙が止まるまで、給水タイムといきますか」とSHOTAが笑いを誘う。「あるという事は、存在するということは、必ず意味のあること。たとえそれが苦しい過去でも、しんどい今でも、ソレをプラスに変えることができるのは、きっと僕たちで次の歌にその気持ちを込めました」クレイ、404NotFound、Heart to Heartへと楽曲は続いていく。「今日のお客さん、出演バンドから凄く大事なものを貰いました。正解な言葉はわからないけど確かに受け取りました。次の曲で今日という1日を終わりにします。みんなきっと明日から変わる事があると思います。僕はこの瞬間、ステージ立ったときに変わりました。ここから見る景色は間違いなく最高です」SHOTAの心の叫びがストレートに心に響き、ラスト曲オラシオンへ。アンコールの嵐のなか、涙の目のYUTAが登場。「水分取ったら、またお前泣くやろ」とSHOTAのツッコミに会場も笑顔。「久々に大阪のみんなとこの曲を一緒に歌いたい」彼らが用意したアンコール曲はGIMMICK,GIMMICK。「夢とかやりたい事が誰にもあると思うけど、俺は強くないから夢は叶うとは言えない、でも、努力や頑張りはきっと報われる、それは今日ここで証明されました。まだ夢はかなってないけど報われた。これからの俺たちを観ておいて下さい。アイツラ報われているやんって思ったらきっとあなた達も頑張れる。夢は叶うとか言えなくてほんとにゴメン。でもこれからも貴方のために歌わせてください」アンコールラストのジレンマでは、割れんばかりの「ウォ〜オ〜オ〜」のコーラスが会場に響きわたっていた。観客と一体となる、心が1つになる感動的な時間をありがとう。FNAsこれからどんな進化をみせてくれるのか? また1つ大きな楽しみが増えた気がした。

TEXT:PJ
PHOTO:Rio

 

 

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