仁義なき戦い2018 @十三Live Bar FANDANGO 2018.06.21.thu
ACT:HORIZIC(十三) / FUNNYAGE(広島) / Creamcan.(和歌山) / Tygerbeetle(神戸) / アイノテ(出雲)
毎年20会場以上が集まり、壮絶なバトルが繰り広げられる『仁義なき戦い』。今回は大阪のアウトローな街「十三」に、今日を最高の夜にしてくれる奴らが集まった。
1組目は神戸からTygerbeetle。最初から全てを出し尽くすかのような演奏は、懐かしくもあり、そして何よりアツかった。「俺らは今日を戦いに来てる! 当たり前とかないからな!」と、今思った事をその場で伝えるという直感的なライブはしっかり会場に熱を残していった。
次に登場したのは、爽やかなハモリと力強さのあるアコギを披露した出雲代表のアイノテだ。アップテンポな曲やバラードといった緩急のあるライブは、1つの物語のように観客の心を掴む。クライマックスには観客もボーカルに変え、会場全体で物語は幕を閉じた。
ドラムとギターという編成の和歌山代表Creamcan.の2人はスーパーハードロックな世界を演出。ハード過ぎるロックは音だけではなく、ステージ上での2人は感情を隠す事なく暴れ回る。独創的な世界観で放たれる魂は観客の心の壁を壊し、開放し続けていくだろう。
メロディックで疾走感のある演奏から始まったのは広島代表FUNNYAGE。瞬間瞬間を全力で駆け抜ける彼らの演奏は、人間の持つ本能的な部分から体を動かしてくる。激しいステージングの中でも彼らの声はしっかりと会場全体に届き、まさに全力を出したライブは嵐のように過ぎ去った。
そしてトリを飾るのは十三代表のHORIZICだ。ダンサブルなロックで会場はパーティー会場に早変わり。馴染みのある言葉で歌う彼らの歌はハッピーでいて透明感があり、誰も拒む事なく浸透していく。曲中だとしても思った事を言葉にするVo./G.たかぼーは仁義なき戦いでありながら愛があり、先程まで戦っていたバンドさえ戦友とした。会場は汗だくになりながら彼らを拍手で見送り終戦した。
それぞれのバンドが、そして観客もみんなが全力を出したライブは終了し、最後にはお酒を酌み交わし笑い合っていた。この日の戦いは『仁義なき戦い2018』のほんの一部に過ぎないが、それでもやはり特別で、そして来年の期待が膨らむ夜だった。
TEXT / PHOTO:SHUNYA