株式会社Rêve主催“『来い』アイドルオーディション”の合格者からなる4組の中で唯一、大阪を拠点に活動する5人組アイドル・ユニットがMerryCute(メリーキュート)だ。“見るだけで幸せになる”というコンセプトを掲げ、王道アイドル・ユニットして活動を開始した彼女たちだが、メンバー全員が未経験からのスタートだったということで苦労した部分もあったという。そんなデビューに至るまでの道のりや1stシングル『Angel Song』に込めた5人それぞれの想いに迫る、正真正銘の1stインタビュー。
●まずは“『来い』アイドルオーディション”に応募した理由やキッカケを教えてもらえますか?
まゆ:私は元からアイドルがすごく好きで、憧れる気持ちがあったんです。でも受ける前はダラダラとした日々をすごしていて、全然キラキラしている側の人間じゃなくて…。そういうところを変えたいなと思っていた時にこのオーディションの告知をInstagramで見かけて、興味を持ったので応募しました。
●自分を変えたいという気持ちがあったんですね。みささんは?
みさ:私は友だちからの紹介でした。その子に“やってみれば?”と言われたので、応募してみたんです。
●アイドルになりたいという気持ちは元々持っていた?
みさ:はい。高校生の頃からアイドルになりたいとは思っていました。
りほ:逆に私は元々、こういう世界にあまり興味がなかったんですよ。韓国のアイドルグループが好きだったんですけど、そのグループの所属事務所が主催するオーディションが日本であった時に応募してみたのが初めてのことで。その結果が不合格だった時にたまたまInstagramでこのオーディションの告知を見かけて、応募してみた感じです。
●他のメンバーも今までにオーディションを受けてきた経験がある?
めぐ:これまで私は、本当にたくさんのオーディションを受けてきて。誰もが知っているような有名アイドルグループや大手事務所のオーディションはほとんど全部受けたけど、どれも落ちてしまっていたんです…。
まな:私も今まで色んなオーディションに落ちてきたんですけど、家族は“今回は受かる気がする”と言ってくれていて。でも合格の連絡を頂いた時はビックリして、パニックになりましたね。
●まなさんもアイドルへの憧れが強かった?
まな:元々、私はディズニーがすごく好きで。AKB48がディズニーでパレードみたいなことをキャンペーンでやったんですよ(※2013年10月の「ハウス食品 “みんなにありがとう”スペシャルナイト AKB48 in 東京ディズニーシー」)。それを見て、自分もあの中に入りたいと思ったことが、アイドルを目指すキッカケでした。
●それぞれに憧れのアイドルがいるんでしょうか?
めぐ:モーニング娘。'18の佐藤優樹さんに、私は憧れています。ちょっと天然なキャラクターでめっちゃかわいいんですけど、歌ったり踊ったりする時は表情がパッと切り替わるんです。そのギャップにやられました。
まゆ:私は、夢みるアドレセンスの京佳さんが好きです。今は新しいメンバーが入ったので違うんですけど、グループ内で最年少だった頃から考え方が一番しっかりしている感じがして。そういうところにもすごく憧れていましたね。何よりもファンに対して神対応なので、そういう姿勢が素敵だなと思っています。
●ファンに対する接し方もリスペクトしている。
りほ:私は韓国の男性アイドルグループのSHINeeがすごく好きなんですけど、彼らも日本のファンのことをすごく大切にしているんです。韓国人なのに日本語も完璧に覚えていたりとか、ファンを愛し愛されているところに憧れています。
●みささんは?
みさ:アイドルじゃないんですけど、ミオヤマザキがすごく好きで。ルックスも歌も歌詞も全部が好きです。
●アイドルだけではなく、アーティストへの憧れもあるんですね。
みさ:はい。私は応募用の自己PRムービーでも、大森靖子さんの「さっちゃんのセクシーカレー」を歌ったものを送りました。
まな:私もシンガーのMiracle Vell Magicさんに憧れています。ディズニーの曲をカバーして歌った動画をYouTubeに上げていたのをキッカケに、世界的に有名になった方で。今ではディズニー作品の挿入歌(※「悪の力を呼び覚ませ/原題=Ways to Be Wicked」の日本語カバー)を歌っていたりして、夢を叶えているのがすごく良いなって思うんです。
●まなさんは本当にディズニーが好きなんですね(笑)。
まな:いつかディズニー映画の日本語版で、声優をやりたいなと思っています。
●それぞれの夢に向けた第一歩として今回はMerryCuteとしてのデビューが決まったわけですが、今の心境は?
めぐ:まだ実感がなくて…。
●確かに、まだお披露目ライブもする前ですからね(※取材は大阪でのお披露目ライブ前日に実施)。
めぐ:“ホンマにデビューするんかな?”っていうくらい、実感が湧いていないです。
まゆ:でもライブに向けてレッスンとかも始まっているので、毎日の生活に変化はあって。そういう面では変わったなと思います。
●明日のお披露目ライブを目前にして、今はどんな気持ち?
めぐ:同時にデビューするグループが4組ある中で、私たちは一番“できない”とスタッフに言われていて…。(お披露目ライブを)観ているお客さんにも比べられてしまうだろうから、そこに対する不安はあります。
●一番“できない”と言われているんだ…?
めぐ:ダンスも歌も一番“できていない”と言われていて。私たちは全員、アイドル活動が初めてのメンバーばかりで構成されているんですよ。しかもこのグループだけ大阪が活動拠点というのもあって、周りに誰か見本にするような相手もいないからどうしたら良いかもわからなくて…不安はすごくありますね。
まゆ:みんながみんなイチからのスタートなので、歌もダンスも覚えることばかりで。本番を前にして他のグループの練習を見たら“やっぱり自分たちとは違うな”というのがわかって、危機感を抱いています。
●危機感は持ちつつ、楽しみな部分もあるのでは?
みさ:ライブはすごく楽しみです。“圧倒的メリキュ”を見せられると思っています。
まな:やっぱり楽しみですね。Twitterでいつもコメントしてくれる人たちから“会いに行くからね”と言ってもらえていたりもするので、すごくワクワクしています。
まゆ:Twitterで“行くよ〜”と言ってくれている人たちがいて。メンバーそれぞれに担当カラーがあるので、その色のサイリウムを持っていくと言ってくれている方もいるんですよ。そういうところも楽しみやなって思います。
●SNSやインターネット上ではコメントをくれる人がいても、まだ顔が見えていない状況なわけですよね。
みさ:早く会いたいです。
まな:まだ実際に会ったことがないので、Twitterでコメントを下さっている方が本当に自分のファンなのかもわからなくて。明日のライブをやってみて、“ファンになった”とか“推しメンになった”とか言ってもらえたら嬉しいなと思っています。
めぐ:まだ直接会ったことがない私たちに対してMVを見て下さったり、Twitterでコメントを下さったりするのはすごくありがたいなと思っているんです。自分が今まで経験したことのないことがこの3ヶ月間でワーッと一気に起きていて、本当にすごいなって感じています。
●まだ合格発表から3ヶ月しか経っていない中で初めてのレコーディングも体験したわけですが、いかがでしたか?
めぐ:ダンスも歌もすごく好きなんですけど、本格的な歌のレッスンを受けたのは今回が初めてで。そのおかげもあって、レコーディングではすごく楽しく歌えました。
まゆ:初めてのレコーディングなので緊張はしつつ、私もやっぱり楽しかったです。もっとボイストレーニングを受けて歌が上手くなりたいとは思いますけど、“今の感じ”は出せたと思います。
りほ:私自身もまだ満足のいくものが出せていなくて。客観的に見たらまだまだかもしれないんですけど、自分としては意識が少しずつ高くなってきているなと感じています。
●今回の表題曲であるM-1「Angel Song」については、どう思いますか?
みさ:歌詞がすごく良くて。私たちのことを書いて下さっている感じなので、ありがたいなと思います。レコーディングでも、“5人でがんばっていこう”という気持ちで歌っていました。
●歌割りで自分が担当している部分は、特に思い入れも強いのでは?
まゆ:初めての曲でソロパートをもらえることが嬉しかったし、なおさら“練習しよう”って思いました。できあがった音源で自分がソロで歌っている声を聴いたらちょっと不思議な感じはしたけど、すごく嬉しかったです。
めぐ:“襲う雨や嵐 視界奪う日も”という箇所は私が歌っているんですけど、その部分をもらった時はすごく嬉しかったですね。レコーディング前から何回もそこを聴いて、ワクワクしていました。
●ソロパートをもらえたことも嬉しかったんですね。
みさ:私は一番最初の“この街へと注ぐ 生まれたて太陽”から“照らしてく”までの2行を歌っているんですけど、レコーディングでは緊張しました。お披露目ライブでもこの曲を最初にやるし、自分が一番最初に歌うというのもあって緊張しますね。
りほ:わたしはみさの後の“手招く憧れは眩しすぎるけど”というところを歌っているんですけど、みさと2人で一緒に歌っている箇所もあって。その“忘れたくないよ 今日のこの気持ち”という部分を歌っている時は、気持ちが盛り上がってくるような感覚があります。
●今の自分たちの想いも重ねられるフレーズというか。
りほ:振り付けでも目を合わせる部分があったりして、気持ちがこもるような歌詞になっているんですよ。
みさ:練習している時も、毎回泣きそうになります。
●まなさんはどこを歌っている?
まな:私は“踏み出していく道”から“進んでいこう”までを歌っています。一時期ボイトレで挫折して“歌いたくない”と思っていた時もあったんですけど、“地図はないけれど 消えないキラキラが指差す場所へ進んでいこう”という歌詞を見て、“今がんばらないと、私の目指しているところには行けないな”と思って。この歌詞に励まされました。
●そこも心境に重なったと。カップリング曲の「Sunny Life」についてはどうですか?
めぐ:この曲は、私が一番最初の部分を歌っているんですよ。緊張感もあるけれど、自分から始まるので大好きな曲です。
まゆ:“よくないこと確かにあるけど 止まない雨はない 信じてる”という歌詞がすごく好きで、感情が高ぶりすぎて自分でも泣きそうになるんです。そういう良い歌詞の部分を自分で歌えるのは嬉しいなって思います。
みさ:私もそこを一緒に歌っていて。ここも練習している時から泣きそうになりますね。
●それだけ感情を込めて歌っているわけですよね。
りほ:感情を込めないと、伝えたいことをちゃんと伝えられないというのも今回に向けたボイトレで教わりました。カラオケだったら単に音程を合わせれば良いんですけど、そういう感覚とは真逆というか。音程も気にしつつ、それ以上にちゃんと感情を込めて歌わないといけないんだということを学びましたね。
●「Sunny Life」も自分たちの心境を重ねられる歌詞なのでは?
まな:「Sunny Life」の“君とどんな夢も見てゆけるよ”とか“もっと輝く場所へ“といったフレーズが、私は特に好きなんです。ファンの方たちと私たちの歌やなと思っているから。ファンの方に一番訴えかけたい歌ですね。
●想いのこもった2曲を収めた1stシングルが、いよいよ4/25にリリースを迎えるわけですが。
まゆ:発売されるのがすごく楽しみです。良い歌なので、みんなに聴いて欲しいですね。
りほ:これからもっとたくさんCDを出していきたいと考えていて。今後の私たちのがんばり次第でもっとレベルが上がっていくはずなので、いつか今回のCDと聴き比べてもらった時にそれが伝われば良いなと思っています。
●まだ最初の1枚ですからね。
りほ:今後このグループをもっと良いものにしていくための、大切な土台にもなっていると思うんですよ。まずは今回のCDを色んな人たちに聴いてもらって、これからの成長も見守っていて欲しいですね。
まな:このシングルも踏まえた上で、良い歌をたくさん歌っていきたいです。いつかアルバムも出したいなと思っているので、今回はそのための第一歩というか。今回の曲を大切に歌い続けていった先に、目標としているアルバムが出せた時はファンの方と一緒に喜びを分かち合えたら良いなと思います。
●今後の目標も考えている?
りほ:私は韓国のアイドルグループが好きなので、自分たちも世界に出ていきたいという想いがあって。そういった活動をしていって、“日本のアイドルグループの中ではMerryCuteが一番だ”と言われるようになりたいですね。色んな人たちと共演もしたいし、夢はたくさんあるんですけど、そこまでにまだまだ努力しないといけないことや課題がたくさんあるなと思っています。
まゆ:“アイドルといえばMerryCute”と言われるくらいまで大きくなりたいなと思っているので、もっとダンスも歌もがんばらないといけなくて。今は一番ダメとか言われているけど、まずは4組の中で“一番手”だと言われるくらいになりたいですね。
まな:まずグループの目標としては、ワンマンライブを目指していて。個人的には英語が好きなので、全編英詞のソロ曲を歌いたいなと思っています。これだけ個性豊かなメンバーなので、ソロ曲になったら全く違う曲調でもやれると思うんですよ。
みさ:“The王道アイドル”というコンセプトも、良い意味で裏切りたいですね。個性豊かすぎるメンバーが揃っているので、ライブに来て私たちを直接見ることでそういうキャラクターとかも知ってもらえたら嬉しいです。
めぐ:もっともっとダンスも歌も上手くなって、“見るだけで幸せになる”というコンセプト通りの素敵なアイドルグループになりたいなと思います!
Interview:IMAI