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The nonnon

腕振って、胸張って、チームノンノンと共に進む第3章の幕開け。

“The nonnon THREE POINT ONEMAN TOUR”
2018/1/27@下北沢440

 

昨年9月にメンバーの脱退を経て、Vo./G.西脇友美1人で再出発を果たしたThe nonnon。その後に予定されていたライブもしっかりと行い、11/26の千葉LOOKと今年1/20の名古屋sunset BLUEの両ワンマンを経て、いよいよ“THREE POINT ONEMAN TOUR”の最終地となる下北沢440へと到達した。フロアを埋めた観客たちが見つめる中、まずは西脇が1人でアコースティックギターを抱えてステージに登場する。

 

 

1曲目の「私の世界名作劇場」からアコギの繊細な爪弾きをバックに、澄んだ歌声を響かせていく。1コーラスを歌い終わると、“The nonnonです。よろしくお願いします!”と大きな声で挨拶。「65%」「ハイジ」と続けて演奏していくが、どの曲でも西脇によって大切に歌いあげられる言葉の1つ1つが、耳へとスッと入り込んでくるようだ。改めて彼女の“声”が持つ、大きな魅力を認識させられた。「ヘドロになりそう」までの4曲を1人で弾き語り、いったん退場する。

 

 

転換を挟んで今度はサポートメンバーを従え、バンドセットでのライブがスタート。西脇もアコースティックではシックだった衣装から、真っ赤でドレッシーな装いに着替えての再登場だ。「くもりのち晴れ」から力強い歌声をバンドサウンドに乗せて、一気にロック感を全開にしていく。オーディエンスを煽って立たせたかと思えば、「まわる」ではみんなで一緒に歌うように呼びかけ、「転校生」ではリズムに合わせて会場の至るところから手拍子が湧き起こった。

 

 

“みんなチームノンノンだから、仲良く笑って、楽しんで下さい”というMCでの言葉に応えるように、フロアには穏やかな笑顔と温かな空気が溢れている。気付けば会場にいるほとんどの人が立ち上がり、バンドの演奏に合わせて身体を揺らし、ハンドクラップを鳴らしていた。「エンドロール」から入った後半戦では、“さあ、ノンノン第3章はここから始まります。私なりに進めていくから、みんな見ていて!”と高らかに宣言。さらなる盛り上がりへと向かっていく。

 

 

そこから突入した「メロンソーダ」では、途中でギターを置いてピンマイクで歌い始める西脇。ステージ前方に立って、客席に向かって歌いかける。「Nuts dance」では勢いのある楽曲に乗ってフロアの真ん中まで飛び出し、テーブルの上に立ってオーディエンスを扇動していく。「パパパ」をみんなで合唱して一体感を生み出した後は、“このツアーで一番大事にしてきた曲”だという「ひとりゆびきり」に万感の想いを込めて歌い、本編を締め括った。

 

 

アンコールを前に、“本当に厳しい戦いでしたが、走りきりました。みんなのおかげです”と感謝を述べたのに続けて、これからのThe nonnonの話も。ライブで新曲をいっぱいやれる機会を今年は設けたいという言葉と共に、YouTubeで毎月新曲を2曲ずつアップしていくという試みも発表した。1人になっても続けていく中でもちろん不安もあっただろうが、折れることなく走り続けてきた数ヶ月。ここを乗り切ったことは、確実に彼女を1つ先へと進化させたはずだ。

 

 

たくさんの笑顔に包まれたツアーファイナルを終え、これから始まるThe nonnonの第3章をチームノンノンと共に期待して見つめていきたい。

Text:IMAI / Photo:川村五月

 

 
 
 
 

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