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GANG PARADE

形は変われども、見ているところは同じだから。 間違いも恐れず、死に物狂いで進む愚連隊行進。

GANG PARADEが、2018年第1弾シングル『BREAKING THE ROAD』を2/20にリリースする。昨年4月からカミヤサキとのレンタルトレードでBiSからアヤ・エイトプリンスを期間限定でメンバーに迎え、7人体制で活動を行なってきた彼女たち。11/20には恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブ“GANG PARADE takes themselves higher!!”をSOLD OUTの大盛況で終えるなど“ギャンパレ”は確実に今、上昇気流に乗っていると言えるだろう。そんな中で12/8にZepp DiverCity TOKYOで行われた“WACKのフェス。”では突如、レンタルトレードの終了が発表された。結果としてアヤが在籍する現体制ではラスト作となった今回のシングル発売を前に、過去最大ボリュームでのスペシャル・ロングインタビューが実現。“BREAKING THE ROAD TOUR”の真っ最中にして、ツアーファイナルのマイナビBLITZ赤坂ワンマンに向けて気合も日に日に高まっているメンバーたちに現在の心境を隠すところなく率直に語ってもらった。

 

GANG PARADE #1

「今の7人のGANG PARADEの集大成として出した新しいアルバムを引っさげてのLIQUIDROOMワンマンだったので、“生まれた”という感覚になったんだと思います」

●昨年11/20に恵比寿LIQUIDROOMで開催したワンマン“GANG PARADE takes themselves higher!!”もSOLD OUTの大盛況で、今すごく良い状況になっているように感じられます。自分たちとしてはワンマンを振り返ってみて、いかがでしたか?

ココ:私としては、ここ最近でやったライブの中で一番良かったです。その後も大きなイベントに出させて頂いたりしたんですけど、現時点ではあの日が一番良かったなと。私たちだけじゃなくて、お客さんの盛り上がりも含めてトータルで良かったなと思います。

アヤ:会場にいる人全員が本当にギャンパレを好きで、私たちのライブを楽しみに来てくれたんだなというのが空気感として伝わってきて。ワンマンにあれだけ多くの人が集まってくれたのは初めてだったのでビックリしたし、すごく感動しましたね。

●ドクソンさんは、どうでした?

ドクソン:その近辺にやったライブの中では、一番手応えのあるコントができたと思います。

●コントが一番、印象に残っていると(笑)。

アヤ:確かにコントのインパクトはすごかったですね。

ドクソン:コントの記憶が一番最初に出てきます。あと、「イミナイウタ」の照明がすごくカッコ良くて、今までにないワンマンライブだったなという印象もありますね。ライブをやっている側としても、“新しいな”と思っていました。

●自分たちとしても新鮮なライブだった。

ドクソン:何か…“生まれた”感じがしました。

●“生まれ変わった”ではなく、“生まれた”…?

ドクソン:“生まれ変わった”ではなくて…、また生まれた気がします。

●なるほど(笑)。ミキさんはどうでしたか?

ミキ:「イミナイウタ」もそうなんですけど、アルバム(『GANG PARADE takes themselves higher!!』)の「GANG PARADE」と「Are you kidding?」はあの日が初披露だったんです。マイカを中心に、私たちはみんなで振り付けを考えていて。自分たちとしては「めっちゃ良い振り付けができたね」という感触はあったんですけど、実際にお客さんの反応を見てみないとわからないことが多いんですよ。そういうところで新曲に関しては、少し不安も感じながらのお披露目でした。

●不安な部分もあった。

ミキ:でもお客さんは初見なのに一緒に踊ったりしてくれていたので本当に嬉しくて、すごく楽しい時間でした。

ドクソン:私は逆に、絶対的な自信がなぜかあって。“これはお客さんをアッと言わせるくらい驚かせられるぞ”と思っていました。

●結果として過去最大規模でのワンマンをSOLD OUTできたことが、自信にもつながったのでは?

ユウカ:はい。でも自分たちだけを観にあれだけの人が集まっているというのが最初はよくわからなくて、ちょっと不思議な気持ちだったというか。実際にライブをして、実感したところはあります。当日になるまでは“(観客が)本当に来るのかな…?”と思っていて…。

●実はドッキリだったというのも、WACKならやりかねないと(笑)。

マイカ:WACKの中でも恵比寿LIQUIDROOMは1つの通過点というところが代々あるから、そこに自分たちも行けたというのが良かったなと思いました。

ユア:私は“やっとここまで来れたな”という気持ちが大きかったです。やっぱりWACKはheavy sick(※中野heavy sick ZERO)から始まって、下北沢SHELTERをやって、渋谷WWWをやって、LIQUIDROOMを通っていくというのが1つの登竜門でもあって。でも私たちはまだ3人(※テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、ココ・パーティン・ココ)が入ってくる前に初めて渋谷WWWをやって、その後のワンマンが新宿BLAZEだったんですよ。

●LIQUIDROOMではなかった。

ユア:そこから3人が新たに加わってくれたんですけど、その時点では“まだLIQUIDROOMじゃないよね”という渡辺(淳之介/WACK代表)さんの想いもあってBLAZEになったんだと思うんです。でも去年の2月にもう一度heavy sickからやり始めて(※“GANG PARADE 4days!!”)、1年かけてLIQUIDROOMという場所に行けたことがWACKの人間としては嬉しかったし、グループとしても“やっとスタートラインに立てたな”というか。まだまだここからなんだけど、自分の中ではちょっと一安心して。“軌道に乗ることができたのかな”って思いました。

●その“スタートラインに立てた”というのは、先ほどドクソンさんが言った“生まれた”という感覚にも通じるんでしょうか?

ユア:………(沈黙)。ドク(※ドクソン)の言う、“生まれた”という意味がちょっとよくわからないんですけど…。

一同:ハハハ(笑)。

ドクソン:よく生まれるんですよ。“あ、生まれたな!”と思う瞬間が節々にあるんです。

●節々にあるのか…(笑)。

ドクソン:たとえば「イミナイウタ」の振り付けが完成した時にも“あ、生まれた!”って思いましたね。その時は“すごいのが生まれちゃった!”っていう特別な感じがしました。

マイカ:曲調が今までにない感じだったので、新しい一面が見えたんだと思います。

ココ:ドクの言っていることが私は何となくわかるんですけど、BLAZEや去年のheavy sickの時は“生まれ変わる”感じだったと思うんですよ。でもLIQUIDROOMに関しては“生まれ変わる”というよりも、それこそ本当に“生まれた”という感覚があって。

●そういうことで良いですか?

ドクソン:私もそれが言いたかったです!

ココ:ライブの意味合いとしては、今の7人のGANG PARADEの集大成として出した新しいアルバムを引っさげてのLIQUIDROOMワンマンだったので、“生まれた”という感覚になったんだと思います。

●今の7人での新しいGANG PARADEが生まれたというか。みんなも同じような感覚を共有している?

ユア:言葉には出していないけど、それはみんな感じていると思います。

ココ:それまでやってきたライブとはちょっと違う感覚でやっているというのは、みんなもたぶん感じていたと思うんです。こうやって具体的な言葉にするのは初めてなんですけど、そういうことだったのかなって思いました。やっぱりアルバムを出したことがすごく大きかったんじゃないかな。

●去年11月にアルバム『GANG PARADE takes themselves higher!!』を出したことが大きかったと。

ココ:ライブもそこからどんどん変わっていったから。

ユア:構成的にも新しい曲がいっぱい増えたんですよ。アルバムの曲を今までやっていた曲の中に組み込むことで、セットリストの組み方にも幅が出て。色んな一面を見せることができるようなったかなと思います。

●今までにない面も見せられるようになった。

ココ:新曲だけじゃなくて、旧曲と新曲を組み合わせることでセットリストの雰囲気も変わるのが面白いなと思いました。

●過去の曲と新曲を合わせて、今のGANG PARADEを作れている。ディスコグラフィーでジャケット写真を並べて眺めてみると、POP時代や初期のシングル『WE ARE the IDOL』あたりと今とではヴィジュアル的にもはや別のグループのようというか…。

ミキ:今見ると、初期は無駄にカラフルですよね(笑)。

ドクソン:どんどんガラが悪くなっていっている。

●ガラが悪くなっているかどうかは別として(笑)、順を追って見ていくとグループとしての個性が徐々に確立されていく感じが見えると思うんです。

ユア:そうですね。初期の頃は上手くいかなくて、スタッフもメンバーもみんなが迷走していて(笑)。色んなことをやって、“変えてはまた変えて”を繰り返した結果、アルバム『Barely Last』の感じになり、3人が新たに入ってきてから方向性がちょっとずつ固まってきて、今に至るという感じです。“GANG PARADEとは?”というものができてきたというか。

●ここまでは“GANG PARADEとは?”というものを確立するための時間だったのかなと思います。

ココ:確かにそうかもしれない。

マイカ:それが固まってきたことが、自信にもつながったんだと思います。

●それをLIQUIDROOMでのワンマンでも実感できたんでしょうね。そのワンマンの時点で既に今回のシングル『BREAKING THE ROAD』のリリースが告知されていたり、リリースより前に今年1月から既にツアーも始まっていたりと、すごいペースで色んなことが動いているなと…。

ユア:個人的にはすごく嬉しいです。特に初期の頃は売れていなかったから、ツアーにまわることすらもできなかったんですよ。でも最初は東名阪から始まってツアーの箇所も増えて、今回は全国8箇所もあって。今まで行ったことのないところに行けるようになったというのも大きいし、こんなに仕事があることが本当に嬉しいなと思っています。

●忙しいくらい仕事があることが嬉しい。

ユア:本当にその当時はヒマだったんですよ(笑)。シングルを出すには出してはいたんですけど、リリースツアーがあるわけでもなく、ワンマンだけしかやっていなくて。ライブもあるといえば、あるけど…。

ミキ:対バンイベントにちょっと出ているくらいで。でも平日はライブもそんなにないから、とりあえず練習・練習・練習という感じだったんです。週末にライブを2〜3本くらいしては、また練習・練習・練習みたいなことをずっと繰り返していて。成長する場所はあったけど、自分たちの中では“とどまっている”ような感覚があったというか。“そこまでしか行けない”というのがずっと続いていたからこそ、今は“ありがたいな”という想いがすごく強いんですよね。

 

GANG PARADE #2

「ギャンパレの曲を歌えるのも踊れるのも、みんなと一緒にいられるのも本当にあと少しなんですよ。だから本当に1本1本を大切にして、最後までやり切りたい」

●そんなグループとして上昇気流に乗っているところで昨年12/8にZepp DiverCity TOKYOで行われた“WACKのフェス。”では、アヤさんとカミヤサキさんのレンタルトレード終了が告げられたわけですが…。

アヤ:その場で初めて聞いた時は、もう時が止まったというか…。“えっ!”っていう感じで、本当にビックリしてしまいました。でも心のどこかで“いつか戻るかもしれない”という想いはあったので、正直そのことは自分の中でずっと考えてはいて…。

●いつか来る時のことを想像はしていた。

アヤ:合宿を経てBiSの新メンバーになってから7ヶ月経った去年4月に「トレードして下さい!」と急に言われて、わけのわからない状態でGANG PARADEに入って。そこから活動していく中で、ギャンパレの良さを私はすごく知ったんですよ。そういうところで「(BiSに)戻って下さい」と言われた時に、どちらも好きだから上手く反応ができなかったんです。だからあの場で「どちらに行っても頑張ります」という発言をしたんですけど、それは本当に本心でしかなくて…。

●突然すぎて、上手い言葉が出てこなかったというか。

アヤ:加入して7ヶ月でBiSの良さもまだ完全にはわからないまま移籍してきたけど、もうギャンパレにはBiSよりも長い時間いて。本当にどっちも大好きなグループだし、大好きなものが増えたなと思っているんですよ。だから“ギャンパレで学んだことをBiSに持ち帰りたい”という話をあの場でしたんです。

●他のメンバーはどういう心境だったんでしょうか?

ユウカ:アヤがBiSにいつか戻ることを想像はしていたんですけど、戻って欲しくない気持ちがどこかにあったから私は想像しきれていなくて。あの場でそれを知った時は、本当に意味がわからなかったですね。

●他のメンバーにとっても予期せぬ事態だったわけですよね。

ドクソン:本当にビックリしました。しかもその後、全員で(BiSの)「nerve」を踊るっていう…。

アヤ:それな! 特に最前の人とか、お客さんもみんな泣いているんですよ。こっちはどんな気持ちで「nerve」を踊ったら良いのかわからなくて…。

ココ:でもウチらは笑顔で踊らなきゃいけないっていう。

ユア:そんなに楽しめなかったですね。

●それはそうでしょう(笑)。

ドクソン:サキちゃんとアヤのスピーチが終わったらステージに登場という流れだったので、みんなスタンバっていたんですよ。ステージ脇で聞いている時にココがめっちゃ泣いていて、それを見たら自分も泣けてきて…。とにかく悲しみのムードだったところで「はい! じゃあ、みんな登場!」となって、“えええ〜”っていう(笑)。

ユウカ:“嘘やろ!?”と思ったけど、もうやるしかないとなって(笑)。

マイカ:何の感情を出したら良いのかわからなかった。

●どう振る舞ったら良いのかわからないくらい動揺していたと。

ドクソン:心の整理がつかなくて動揺した状態のまま、「nerve」のイントロが鳴り始めたからとりあえず踊るっていう。

アヤ:とりあえず身体を動かして、自分の歌割りのところを歌うっていう感じでした。

ユウカ:本当に“何をやってるんやろう…?”って思いましたね。

●まさにパニック状態…。

ココ:トレードだけならまだしも、両国国技館(※3/4に開催されるBiSのワンマン“BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??”)に私たちも出るとか…。私たちのBLITZワンマンが2/23なので日程も近すぎるし、そっちのほうが私には意味がわからなくて。正直、アヤのスピーチもあんまり耳に入ってこなかったんです。

●大きな発表が一気になされたことで、考えることが増えすぎたというか。

ココ:アヤのスピーチを聞くというよりも、自分が動揺しすぎちゃっていて“えっ、どういうこと!?”っていうパニック状態でした。でもとりあえずアヤがいなくなるということとサキちゃんが戻ってくるということだけはわかっていて。そこでサキちゃんがBiSに対しての表明をすごくしっかり話したのとは対照的に、アヤはあの場ではそういうことをはっきり言わなかったんですよ。だからウチらもアヤに対して「サキちゃんはああ言っているけど、アヤはどうなの?」みたいな感じで、二者択一を迫ってしまったところがあったんです。

●BiSとGANG PARADEに対して、アヤさんがどう思っているのかをハッキリさせようとした。

ココ:アヤもそこの部分を自分の中で落とし込めていないまま、ライブをずっとやっていたと思うんですよ。それで先日改めて話し合いをした時に、サキちゃんは“私はこう!”とバシッと言える人だけど、アヤとしてはその時その時で“今が一番良い”と思っているから両方好きなんだという話を聞いて。そこで私たちが「どっちなの?」と迫っていたことも、“それはそれでちょっと違っていたのかな”と気付いたんですよ。サキちゃんを見ていたからそう思っちゃったけど、アヤにはアヤのやり方や感じ方があるし…というのがわかって、すごく腑に落ちました。

●アヤさんとサキさんは別の人間だから、捉え方や考え方も違って当たり前なんですよね。

ココ:最初はモヤモヤしていた部分もあったんですけど、アヤの“両方好きなんだ”という話を聞いて、“どちらかを選べない”という答えもそれで良いのかなという結論に至って。じゃあ、アヤがギャンパレにいる期間はずっとその時その時のベストの状態で、今の7人でやれば良いんじゃないかなという話になりました。それで今はツアーとBLITZに向けて頑張っていけているので、良い状態にあるのかなと思っています。

●モヤモヤが吹っ切れて、良い状態に戻れた。

ユウカ:私もあの時のスピーチだけではアヤの本心が見えなかったから、ずっとモヤモヤしていて…。でも最近話し合いをした中でアヤから“BiSとGANG PARADEのどちらの良さも知れた”という話を聞いて、腑に落ちたんですよ。アヤがあの場で言った言葉の意味とかもわかったから、今はすっきりしています。アヤが今までギャンパレとしてやってきてくれたことも、アヤがいなくなってからのことも全部受け止められる状態にはなったなと自分では思っていますね。

●今はツアーやファイナルのBLITZに向けて、良い精神状態で向かえている。

ココ:最初はどういう心持ちでツアーをまわったら良いのかわからなかったんですよ。BLITZの直後に国技館が控えていることもあって、気持ち的にちょっと違うものが入っちゃうことで“どうしたら良いんだろう?”と思っていて。でもそんなことを考えるよりも、7人で今までどおり最高のライブを1本1本やっていったら良いんじゃないかなと思うようになりました。

●きちんと話し合いの時間を作ったことも大きかったんでしょうね。

ミキ:そうですね。やっぱりアヤは1つのことを考えるとそれに向けて突っ走るタイプなので、他のことを考えられないからこそBiSとギャンパレに挟まれてすごく苦しんでいるんだろうなと思っていて。でもギャンパレにいる期間はもう決められちゃったので、その間にアヤがどれだけ自分の気持ちを固められるかっていうところがすごく大事だと思ったし、早い段階でその気持ちを固められたら今のギャンパレは絶対にもっと良くなるなと感じていたんです。だから、その段階でアヤの気持ちを聞けたというのはすごく大きかったなと思います。

●話し合ったことで、アヤさんの中でも固まった部分があった?

アヤ:BiSの練習も既に始まっていたりするんですけど、私は本当に“今”を見ていて。ギャンパレの曲を歌えるのも踊れるのも、みんなと一緒にいられるのも本当にあと少しなんですよ。だから本当に1本1本を大切にして、最後までやり切りたいなと思っています。

●ある意味、期限があるからこそ、より1本1本のライブを大切にしようという気持ちも強くなる。

アヤ:そうですね。個人的なことなんですけど、ツアー初日の仙台が終わった時に寂しくなっちゃって…。

ココ:“1本終わっちゃった…”みたいな?

アヤ:そう。だから泣いちゃいそうになるんですけど…(と涙を浮かべる)。

ドクソン:わかる…。でも泣かないで〜。1本目の仙台が終わった時に、私も同じ気持ちになったんです。今回のツアーが現体制ラストっていうのはもちろんわかっていたし、“だからこそ何ができるか?”みたいなこともみんなで考えて“じゃあ、こういう気持ちで臨もう”という話もしていて。今までにないツアーの本数なので最初は“いっぱいあるな”と思っていたんですけど、仙台が終わった時に“8本の内の1本が終わっちゃった…。あと7本しかないんだな”と感じちゃったんですよね。

●残された時間のことを考えてしまった。

ドクソン:パフォーマンス自体は全力だし、お客さんの一体感も感じて最高だったんですけど、何か寂しくなっちゃって…。“終わりたくないなぁ”って思っちゃいました。やっぱり、“この7人でずっと行きたい”と思っていたから。ただ、“ギャンパレはどんな形でもギャンパレだから、やるしかない!”と思っていた…つもりなんですけど、やっぱり寂しくなっちゃいましたね。

アヤ:本当に寂しいです…。渡辺さんに“報告メール”を毎日送っているんですけど、その中に自分の気持ちとかも書いたりするんですよ。仙台のライブが終わった後の報告メールに突然、「私はギャンパレが大好きです!」と書きました(笑)。

●ツアー初日を終えて、ギャンパレを好きな気持ちも再確認できたんですね。

アヤ:はい。BiSの練習も始まっているから何となくはわかっているんですけど、まだあんまり自分がここからいなくなるっていうのが正直なところイメージできなくて。仙台でのライブが終わった時に「今日でもうギャンパレのアヤちゃんに会えるのが最後なんだ」と言ってくれるファンの人もいたりして、だんだん“ギャンパレじゃなくなるんだ…”というのを実感してきたんです。自分が思っていた以上に、寂しくなってしまいましたね。

 

 

GANG PARADE #3

「今が一番、人生で楽しい! もちろん苦しいこともあるんですけど、それも全部この7人だったら後々になって“楽しかったね”と笑い合えると思うから」

●今回のシングル『BREAKING THE ROAD』がアヤさんにとっては最後の参加作品となるわけですが、表題曲はまさに今のグループの状況や心情を表しているなと思います。

アヤ:そうですね。本当に今回のM-1「BREAKING THE ROAD」の歌詞がすごく良いなと思っていて。最後にみんなと一緒にこの曲を歌う時に、泣いちゃいそうだなと思っています。

●特に“形違えど WE ARE THE ONE 見てるもの一緒!!”というあたりが…。

ココ:良い歌だな…。

マイカ:本当に良い歌! 改めてじっくり歌詞を見ると、ジーンと来ちゃう…。

ユウカ:その部分を読んでいて、“ハッ…!”となりました。

ミキ:文字でちゃんと見ると、ヤバい…。

●歌詞を読んで、実感する部分もある?

ココ:最近は歌割りや振り付けだったり、レコーディングのことばかり考えていたけど、改めて歌詞を噛み砕いて読んでみるとすごいなって思います。

ユア:私はCDをよく買うから特に思うことなんですけど、ファンの人たちにもちゃんと歌詞カードを見ながら聴いて欲しいんですよ。音源だけダウンロードで買ったりもできるけど、私としてはちゃんとCDのパッケージを開けて歌詞カードの文字を見ながら聴いて欲しいといつも思っているんです。

ユウカ:文字として見ると、違うものに感じるから全部見て欲しい。

●音だけで聴くのとは、やっぱり印象が違いますよね。

ココ:自分もそうだし、やっぱり漠然と聴くことのほうが多いと思うんですよ。まだ私たちも(ライブの)練習段階なんですけど、確かに今こうやって歌詞を改めて見てみたことで、今日からまた気持ちが変わるだろうなって思いました。

ユウカ:音楽って、音だけで聴くことが多いじゃないですか。でもギャンパレに入ってから自分で歌詞を書くようにもなって、歌詞をよく見るようになったんですよ。今まで聴いていた曲とかも、耳で聞こえていたものとは違うことを歌っていたりするから、本当に歌詞カードって素晴らしいものだなと思いました。

ユア:ブックレットの中身もデザイナーさんが良い感じにしてくれているので、そういうところもちゃんと見て欲しいですね。

●音以外の部分にもこだわっているので、ちゃんと見て欲しい。

マイカ:あと、表題曲は振り付けにもこだわっていて。トレード延長の発表を聞いたばかりの時は、“まだやり切れていない”という感覚がみんなもあったと思うんですよ。でも今は気持ちも固まっているので、絶対にこの曲には7人で肩を組んでいる振り付けを入れたいと思っていたんです。最初はどこに入れようか迷っていたんですけど、みんなが「歌詞的にここが良いんじゃない?」と言ってくれて、まさに“形違えど WE ARE THE ONE 見てるもの一緒!!”という部分にその振り付けを入れたんですよね。今までの話を聴いていて、本当に“良かった…”と思いました。

●まさに良いポイントにハマったわけですね。7人で肩を組みながら“とろいくらうに食べたい”と歌っている画も見てみたいですけどね(笑)。

一同:ハハハハハ(笑)。

ユウカ:M-2「とろいくらうに食べたい」の歌詞は、意味がわからないですよね(笑)。

ユア:サビで“とろいくらうに食べたい”と言っているのは聞こえると思うんですけど、本当にそう歌っているとは思わないだろうから、みんな歌詞カードを確認しちゃうと思うんですよ。

ココ:確かに。“まさか、そんな歌詞じゃないだろう…?”って。

●WACKの歌詞では、よく英語っぽく聴こえる日本語詞というのがありますからね。

マイカ:“WACKあるある”ですね。もしタイトルがこれじゃなくて、本当に曲だけを聴いたら、“空耳アワー”みたいな感じがするというか…。

ココ:でもタイトルで言われちゃってるから、それ以外の何物でもない(笑)。

ドクソン:サビでも明らかに“とろいくらうに食べたい”と言っていますからね。英語っぽく聴こえるとかじゃなくて、モロにそう言っているんですよ。この曲は海外でバズらせられるんじゃないかなって思います。

アヤ:これはバズる気がする!

●ピコ太郎的な(笑)。

ドクソン:海外の人って、お寿司が好きじゃないですか。“トロイクラウニタベタイ〜♪”って歌ってくれそうな気がするんですよ。米・ビルボード(のチャートイン)を狙います!

マイカ:曲調もすごくカッコ良いから。

アヤ:すごく良い曲ですよね。

●サウンドと歌詞のギャップが面白いですよね。

ドクソン:あと、『みんなのうた』(NHK)にも選ばれて欲しい。子どもが好きそうじゃないですか。

アヤ:でも“元カノ”とか大丈夫かな…?

ミキ:“愛情がないの もう冷めたの”とか、子どもの教育的には絶対ダメでしょ(笑)。この曲はたぶん、ツアーファイナルの赤坂BLITZで初お披露目になると思うんですよ。

●よく考えたら、今まわっているツアーで今作の発売後にあるのはファイナルのBLITZだけという…。

ミキ:そうなんですよ。もしかしたらその前のリリースイベントでやる可能性もありますけど、BLITZで初お披露目となるかもしれなくて。

ドクソン:今もBLITZに向けたスペシャルな仕掛けをちょっとずつ作っているんですよ。“BLITZでこれをしちゃおう”っていうものを自分で考えていて。

アヤ:自分で?

●みんなでやることではなく、ドクソンさん個人での仕掛けを考えていると(笑)。

ユウカ:たぶん個人的な話だと思います(笑)。

ドクソン:ダンスのソロパートがある曲とかもあるから、全部とっておきのヤツにしようと思っていて。

ココ:ファイナルはスペシャルな日になるので、来たほうが良いと思います。

ユア:ツアーのタイトルも最終日だけ“MAKING THE ROAD”なんですよ。

●“BREAKING THE ROAD TOUR”がファイナルで“MAKING THE ROAD”に変わることにも意味があるのかなと思って。

ココ:良いですよね。いつもツアータイトルの意味について考えたりはするんですけど、今回はファイナルだけタイトルが違うということで“おお〜!”みたいな感じになりました。“WACKのフェス。”でトレードの終了が発表された時に、渡辺さんも「WACKはスクラップ&スクラップで壊しては壊していくから」と言っていて。この7人で作り上げた“GANG PARADE”というものがいったんなくなってしまうのでそういう要素もありつつ、でも最後は“MAKING〜”というのが面白いなと思います。そういう意味合いも考えながら、ツアーをやっていきたいですね。

●ファイナル後の3月にはまた合宿を含むWACK合同オーディションも予定されていたりと、今後がどうなるのか本当にわからないというか…。

ココ:そうなんですよ。次また誰かがトレードとかになるかもしれなくて…。

ドクソン:何があってもおかしくないですよね。

アヤ:…そしたら誰か1人はまた一緒にできるかも?

マイカ:ポジティブすぎて怖いんだけど…(笑)!

一同:ハハハハハ(笑)。

●確かにその可能性もありますけどね(笑)。

アヤ:誰かがBiSに来たら、また一緒にやれるかもなって…。

ココ:それもあり得るよね。

ユア:今、みんなは笑っていたけど、私は結構ガチで思っていることがあって。合宿やオーディションがあるとしても、それに左右されないくらいのGANG PARADEをBLITZで渡辺さんやお客さんに見せなきゃいけないと思っているんです。もちろんメンバーが増えたりトレードだったり色んな可能性があるけれど、アヤはBiSに戻ってしまうとしても他の6人がGANG PARADEでいなきゃいけないという証明をちゃんとしないといけないなと。

●トレードやメンバー増員をしようとは思わせないくらい、GANG PARADEがこのメンバーであることの必然性を見せたい。

ユア:もしそういうことが起こったら、その時はその時でポジティブに捉えなきゃいけないと思うけど、そうならないようにしたい。ある意味、BiSHとかは渡辺さんをはじめとする大人たちも今の形を“崩そう”とは思わないはずなんですよ。それはある程度“完成している”からだと思うんです。

●完成しているものを崩そうとは思わないですよね。

ユア:でもウチらはそうじゃなかったし、個々に成長できると感じていたから、トレードが行われたんだと思っていて。でも今はそうじゃなくて、“ここで頑張っていくんだ!”というものをグループとしてしっかり提示しないといけない時期でもあると思うんですよ。だから、そういうところを2/23は見せたいですね。

●そのくらいの意志を見せつけたいと。

ユア:誰にも出て行って欲しくないし、このまま7人でやれるなら私は7人でやりたいんですよ。(テコ入れすることで)それ以上のものになるのなら仕方ないけど、そうじゃない状態にしたい。

アヤ:しましょう!

ココ:…でもさっきのアヤ・エイトプリンスの発言はちょっと面白かった。

一同:ハハハ(笑)。

●それくらいポジティブに捉えられているのは良いことですよ、きっと。

ユア:笑い的には良かったですけど(笑)。

マイカ:八王子ジョーク…(笑)。

アヤ:八王子ジョークっていうことにしておきましょう!

●まあ、それはさておき(笑)、形を変えながらも前進していけるというところがGANG PARADEの強みでもあると思います。

マイカ:本当にそうですね。

ココ:でもなるべく安定はしたいです…。

ミキ:安定したい!

ユア:安定したまま、上に昇っていけるくらいになりたいですね。

●ちなみに“ユイ・ガ・ドクソン、ソロデビュー”ということも決まっていますが…。

ドクソン:とても楽しみです。GANG PARADEに還元できるようなソロデビューにしたいと思っているので、貪欲に頑張りたいと思っています!

ココ:良い心意気だ。

一同:パチパチパチ(拍手)。

●ソロで人気が出れば、GANG PARADEにも当然良い効果が生まれるわけですからね。

アヤ:頑張って、バズって!

ドクソン:うん、めっちゃバズるやん! 「とろいくらうに食べたい」だけじゃなくて、私もバズるから!

ココ:それで流れができるよね。

●「とろいくらうに食べたい」でバズってからの、ユイ・ガ・ドクソンのソロデビューでまたバズるという流れが…(笑)。WACKにいると、本当に色んなことが起こりますよね。先ほど話していたような昔の状況に比べると、今は全く退屈しない生活が送れているのでは?

ミキ:そうですね。私個人もメンバーのみんなも1つ1つを楽しくやれているので、ここまで誰1人も欠けずに来られていると思うんですよ。これからもそういうところは続けていきたいなという気持ちはありますね。

●どんな状況も楽しめる人たちが集まっているんでしょうね。

ココ:楽しむことが一番大事だと思っているから。

ドクソン:だって、今が人生で一番楽しくない?

メンバー全員:楽しい!

●そこは一致している。

ドクソン:うん…今が一番、人生で楽しい! だって、こんなことをやらせてもらえる人生のほうがあんまりないと思っていて。だから、本当に楽しいんですよ。もちろん苦しいこともあるんですけど、それも全部この7人だったら後々になって“楽しかったね”と笑い合えると思うから。楽しむほうにシフトできるのがこの7人の良さというか…私はこの7人が愛おしいです!

●何十年後かに振り返った時にも楽しかった記憶として残るような日々がすごせているわけですね。

ココ:でも今、“楽しい”と思っていることもいずれ終わると考えたら、ちょっと怖いです…。

ユウカ:大丈夫だよ。楽しいことって絶対に終わるけど、思い返しても“楽しかったな”って思えたら、それはそれで良いから。

ミキ:また楽しいことが起こるよ。

ドクソン:その先もきっと、ずっと楽しいから。大丈夫、楽しませてやるよ…!

一同:ハハハハハ(笑)。

Interview:IMAI

 

 

 
 
 
 

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