ココロを伝える…あなたのココロと通信します。
遅咲きの歌姫ありさか&敏腕コンポーザーてぃーやんに聞く!!
●ユニットがバンドに形態になったという事ですけど、その経緯を。
ありさか:ユニットをDr.の大ちゃんとやってまして、その時からサポートに入ってくれていたG.楠川昌平とてぃーやんがメンバーに入ってくれた感じですね。
●ユニットとバンドで大きな違いはあった?
ありさか:人が増えるので、考え方やパワー感が変わってくる…。
●どうもありがとうございました(笑)。
一同:ハハハ(笑)。
●てぃーやんはどう?インタビュー的に答えてね(笑)。
てぃーやん:ハハハ(笑)。そうですね…僕はバンドになってからの事しかちゃんとは分からないんですけど、想像では物事を決める速度であったりとか、その後決まった時にメンバーが多いと1回溜めてる時間があるというか。ユニットだと決まったときにポンっと出るものが、人数が多くなると溜めた分パワーも出るよって事だと思います(笑)。
●ナイス通訳ですね(笑)。てぃーやんは聞くところによると、プロデューサー的なお仕事をされてたり、ET-KINGのメンバーと絡んだりと多様な活動をされてると思うんですけど。
てぃーやん:そうですね。
●その経験を経てココロリポートに加わってどうですか?
てぃーやん:ずいぶん違うエッセンスが入ったんやろうなとは感じますね。バンドになる前の曲を聞いていると、ポップやったりロックやったりが全面に出てるんですけど。そこにブラックミュージックのエッセンスが加わった感じがしますね。
●正式メンバーが増えて楽曲の方での変化はどうですか?
ありさか:う~ん…なんて言ったらいいんだろう…。
てぃーやん:作り方は変わりましたね。前はスタジオでやったやつを持ち帰って、アレンジしてまたスタジオで反映してってやってたんですけど。今は僕がピアノで弾いたデモをもらって、それにある程度作り込んだ曲を返してって感じで、30曲ぐらいの中からみんなで選ぶ感じなんで、根本的に作り方は変わってますね。
●なるほど。ありさかさんの楽曲は評価が高かったところにひと味加わった感じがしますね。
ありさか:します! 楽しみですね。
てぃーやん:インタビュー下手すぎるやろ(笑)。
●こっちが「はい」か「いいえ」しか答えられへんのやめて(笑)。
一同:ハハハ(笑)
●自分の変化だったり、特に故郷ではないですけど思い出の地に対するものだったりが強い気がしますけど。
ありさか:今回生まれて初めてアルバムを作るにあたって、今までの過去のフレーズとかもすごい掘り起こしてきて。製作期間の時にいっぱい作った曲の中で高校が「仁川学院」っていうところで、尼崎に住んでいたことがあって。その時に武庫川駅をめっちゃ通るっていう環境で、そこにすごい思い入れがあったんですよね。
●なるほど。ノスタルジックな感じというか応援ソング的な感じの歌詞?
ありさか:う~ん…ちょっと違うんですけど、日常って結構しんどい事のほうが多いというか(笑)。思うようにいかない事とか、うまく伝えられないはがゆい事とかが感情的には多いんですけど。そういうのを曲にして吐き出して、人に届いた時に存在価値を自分で見いだせるみたいなところがあるんです。
●生活をしながら音楽活動をしているから。
ありさか:う~ん…私は人と関わる場所に自分を置いてる方が色んな感情で曲が書きやすいですね。職場の事であったり家の事だったりとかの事で感じた事であったりも曲にしますし。ファミレスとか待ち合わせの時とか電車の中とか、そういう時に色んな人を思い出したりするので。
●今回のアルバムの中で1番自分を投影している感じの曲はありますか?
ありさか:どれもそうなんですけど、「武庫川」って曲ですかね。自分がしんどい時に自分が泣きそうになった曲ですね。
●なるほど。今回のアルバムで聴いてて思ったのが、曲のクオリティも上がっているのはもちろんですが、音の統一感があるなと思ったんです。
てぃーやん:意識はしましたね。サウンドは違うけど前に似ているみたいな。僕の中で毛色が違うなって思うのが「chocolate」と「girl's talk」って曲で。
ありさか:確かに(笑)。
●てぃーやんから見てライターのありさかはどんな存在ですか?
てぃーやん:この曲ここから書き始めたんやろなってすごい分かりやすい人ですね。この2行すげえなみたいな。僕には思い付かない感じで。辻褄が合わない歌詞もあったんですけど、最近は意識しているのかなって感じはします。
●てぃーやんも曲を作ってるんですよね?
てぃーやん:去年の6月ぐらいに全く関係ない事でありさかに電話してて「~やで。ていうか曲作ってくれへん?」って言われて「は!? 」ってなりましたね(笑)。
ありさか:そういう予定ではなかったんですけどね(笑)。
てぃーやん:そこから1曲、2曲ぐらいの話やったのが30曲ぐらい作って。
ありさか:この時期に60曲ぐらい作りましたね。
●そんなに実体験あったの?
ありさか:よく考えたら書きたい事がいっぱいあったんですよ。今もアルバムを作った事でよりみなぎってますね。
●でも意外にも初アルバムって事で。
ありさか:そうなんですよ。魅力を感じなかったんですよね。シングル作って企画イベントしてライブしてって感じで、バンドのライブ活動に長い間気持ちを持っていたので制作のスイッチが入ったのがこのアルバムからですね。
●なるほど。曲作りに関しては2人の息が合った感じ?
ありさか:そうですね。
てぃーやん:ありさかに慣れてる部分があったからかも知れないですね。
●というと?
ありさか:前のバンドの時に良く遊んでたんですよね。
●お互いに昔から知ってるからこその信頼とか尊敬があったんじゃないの?
ありさか:そうですね。
てぃーやん:それはありますね。良いとこも悪いとこも。
●今後の活動のコンセプトみたいな事はあるんですか?
ありさか:制作面でいうと、このアルバムを作った事によってココロリポートの強み弱みが見えてきてるんで、次のアルバムにも向いてます。その中で心にフーチャーした共感できるものというか…私の感覚は詩人とかというよりかはたぶん普通の人なんで、私と同じ人に向けてというか…
てぃーやん:緊張してんの(笑)。
ありさか:ちゃう! 上手く言えないんですけど…そういうのを通じてバンドメンバーみんなを好きになってほしいというか。
●自分だけではなくというか。
ありさか:そうですね。
●他のメンバーもそんな感じ?
てぃーやん:他は割と引っ込み思案なとこありますね(笑)。
一同:ハハハ(笑)。
ありさか:全員キャラの個性は強いんでなんとかなるかなって思いますね(笑)。
●ここ2人は大丈夫そうですね(笑)。
ありさか:私が自由な発想をして。
てぃーやん:それを僕がなんとかまとめるみたいな(笑)。
●そう意味ではココロリポートって名前もすごいイメージングできますね。
てぃーやん:そうですよね。
ありさか:そこは私と大ちゃんがユニット始めた時に、2人ともバンド歴が長くて。長くやるといっぱい迷う事があるって分かってたから、自分達の感情にして帰ってこれるようにこの名前にしました。
●帰ってこられるというのは?
ありさか:感情がワーって分からなくなった時に名前を見たり、こういう意味で始めたよねっていうことを思い出せるように。
●なるほど。これからのライブについてはどうですか?
ありさか:毎月2、3回は絶対ライブ入ってて、今回はアルバムのリリースでグランフロント大阪でストリート活動もやってたりします。まず知ってもらうための活動をしてます。
●ストリート的な活動自体は結構前からやってますよね。
ありさか:初アルバムなんでまた新たにって感じですね。メンバーが増えたのもあり、みんなで話してたんですけど、大阪での活動の在り方って事に違和感を感じてるんです。
●ほう。
ありさか:なので無告知で初めましての人に見てもらって、どれだけの人に届くのかって事をやり直してます。バンドとして始まった事もあり。
●なるほど。
てぃーやん:やっぱり停滞してるじゃないですか。同じお客さんの取り合いをしてるなみたいな。それも大事かも知れないですけど、名刺をちゃんと配り終えてるかってなったらやっぱり配り終えてないので。最近は配ってる人に対してのライブがどうしても多かったので、もちろんそれも継続しつつ変えていこうかと。
●はい。
てぃーやん:そこで告知をしてストリートライブをすると、やっぱり従来のお客さんがきてて、そうなると初めての人の入ってくる隙間が少なくなってしまうかもしれないなって思って。正直腕試しも含めての話なんですけど。
ありさか:楽しいですね。
●そういう意味では楽しみながら活動できている感じですね。
ありさか:そうですね。バンドって奇跡やなって思ってるんで。このメンバーでやれる時間も大事にしたいというか。
●バンドしてるって感じか。
ありさか:そうですね。やっぱりバンドやなって感じで。
●メンバーはみんなバンド経験がある?
ありさか:そうですね。今思えばみんなバンドあがりです。
●バンドの良さとか喜びってどこにあります?
ありさか:えっ!? う~ん…
てぃーやん:なんでやねん! 僕から言っていいですか?
●どうぞ!
てぃーやん:僕は普段仕事の時は1人で制作してるんですけど…
ありさか:分かち合い!!
てぃーやん:ちょっと待って! 俺の番やから。
ありさか:ハハハ(笑)。違うか(笑)。
てぃーやん:続けますね。制作は1人でしてるんです。そこでこの曲は数字でいうと10やなって思ったら10になるんですよ。逆に100目指せるなってなったら100なんですよね。でもバンドで曲作ると、10やなって曲が3になったりとか500になったりするんですよね。それですね面白いのは。
●うんうん。
てぃーやん:適当に作ったデモをスタジオでせーので演奏したらめっちゃええやんみたいな。僕の持ってないものをみんなが持ってたりするんで、それを合わせた時が楽しいですね。
●ありさかさんはどうです?
ありさか:ソロの活動の経験もあるので、ライブの後とか全然楽しくないというか。人とやる事で問題も多いのは事実ですけど、みんなで作っていくそのストーリーも楽しいって感じです。
●過程が楽しいというか。
ありさか:青春? みたいな感じ(笑)。
●分からなくなりましたね(笑)。
一同:ハハハ(笑)。
●関西ではメジャーで活躍してたメンツも応援してくれてるんですよね?
ありさか:ありがたい事ですよね。スムルースの小泉徹郎さんがロゴを作ってくれたり、ZILCONIA藤田克洋さんとかの体験談を聞かせてもらったりして。
●なるほど。音楽活動を続けている魅力というのは。
ありさか:普通では感じれない感動がいっぱいある事ですかね。忘れられないライブが増えて、それが宝物になっていくというか。
●仲間も多いですもんね。
ありさか:多いですね。よく助けてもらってます。
●その中で活動の範囲を広げていこうって感じ?
ありさか:そうですね。
てぃーやん:チャンスがあればどこへでも出て行きたいなとは思ってます。今のところは東名阪とありさかの出身の高知とかですね。
●東名阪はガッツリ行きたいと。
てぃーやん:もちろんです。本当は広島や福岡や沖縄とかまで行きたいですけど。
●てぃーやんは今まで制作で表に出てこなかったけど、今回メンバーとして表に出るという事で。
てぃーやん:そうなんですよ。メンバーになってのメジャーリリースは僕も初めてなんです。楽しみですね。
●これからメディアに出るようになってもありさかさんのトークじゃちょっと…(笑)。
一同:ハハハ(笑)。
●ありさかさんはどう?
ありさか:でも音楽仲間とかみんながワクワクしてくれてるのが嬉しいですね。年齢的にも夢があるなって思ってもらえる感じで。
●楽曲の聞こえ方やライブの見え方も変わって感じるかも知れないですね。
ありさか:そうですね。メンバーみんなが気持ちが引き締まった感じはありますね。私自身もボイトレの基礎とかをおろそかにしてたりしたんで。品格としても上げていきたいなと思っていて。
●うんうん。良いですね品格を上げる。
ありさか:行動や日々の過ごし方もそうですけど、考え方とか自分達らしさを引き出して詰め込むとか…。
●らしさとは?
ありさか:う~ん…まだ引き出せてる感じじゃないんですけど、もっと曲を作ってどんどん絞れていくとういか削れてきて、自分の言いたい事や言い方がもっと出てくるのかなとは思ってます。
●てぃーやん的には?
てぃーやん:全部において1段上に上がるって事やと思うんですよね。普段の生活もそうやし。なによりもメジャーってなると他の人が見る目が1段上がっちゃうんで、その上がってるところより上には絶対いてないとダメだなとは思うんで。
●うんうん。
てぃーやん:むしろ追い越していかないとって思います。
●ファンとか身内以外のところに向けていかないとって事ですよね。
てぃーやん:そうですね。
●そういう知らない人に対するとしたらどうですか?
てぃーやん:今回のアルバムに関してだと、ふと横にいるアルバムを作ったつもりですので、それを感じて頂ければなと思います。
●ありさかさんは?
ありさか:う~ん…周りを見渡した時に頑張らなきゃいけなかったり、どうしても上を見ながら戦わないといけないことが…私は多くて。そうなった時に今の自分でええんやでって、思えるような日常が散りばめられたアルバムなので、一緒に頑張っていきたいと思います。
●うんうん。
てぃーやん:でも今回は「癒し」に重点を置いてますが、次回は「癒さない」って僕の中では思ってます。
●to be continued…やね!
一同:ハハハ(笑)
Interview:PJ
Assistant:Shunya