Fo'xTailsがメジャーデビュー後初となるフルアルバムを完成させた。2013年11月15日に結成して以来、ここまでの3年間をまさに走り抜けてきた4人。TVアニメ『黒子のバスケ』第3期ED主題歌となった「GLITTER DAYS」で2015年2月4日にメジャーデビューを果たし、大きな注目を浴びる中でも浮足立つことなく精力的にライブ活動を続けてきた。そんな彼らがいよいよ待望の1stフルアルバムをリリースする。“はじまり”を意味する『INCEPTION』というタイトルを冠した今作には、いずれもアニメタイアップを獲得した5枚のシングル曲全てを収録。それらに加えて収められた新曲群は、過去の作品でも見せてきた楽曲の幅をさらに押し広げるようなカラフルなバリエーションを誇っている。思い描く高い理想と現実の狭間で葛藤しながらも積み上げてきた日々の集大成とも言える今作を手に、4尾の狐は新たなステージへと駆け上がっていく。
「今回のアルバムで色んな曲を録ったことで、見えたこともあるというか。takaoの声に対して“こういうのも合うな”とか“こっちのほうが合うな”っていうのが、作りながらわかった部分があって。そういう意味では、本当に“1stアルバム”という感じがします」
●ちょうど先日11/15が3周年の記念日だったんですよね?
坂本:2013年の11/15に結成ライブをしたところから、3周年を迎えて。今は4年目に入った感じですね。
●3年はあっという間だったのでは?
takao:振り返れば「色んなことがあったな」と思う。あっという間でしたね。
●充実した3年間だった?
坂本:充実していましたね。
鳴風:今となっては、そう感じられるのかもしれないですけど…。苦しいことしか覚えていないから(笑)。
takao:道に迷った時もありましたからね。それぞれが自分のスタイルやバンドのあり方について、この3年間ずっと考えてきて。そういうこともあったからこそ中身が濃かったのかなと思います。
●自分たちのスタイルやあり方について考える中で、悩み苦しむこともあったんでしょうか?
坂本:たぶん、そういうことがなくならないバンドだろうなっていう気がします。
●悩みがなくならない?
takao:色々と求めるものが多いですからね。
坂本:その時々でインプットしたものをすぐに出したい感覚があって。プレイに関しては、ピック1つをとっても絶対に定まらないから(笑)。
●そういう細かいところまで、悩みは尽きないと。テラくんも悩んだことはあった?
テラ:自分は楽観的なほうだと思うんですけど、やっぱり悩みは尽きないですね。
takao:でも全員が同じ時期に悩んでいるということは、あまりなかったんですよ。誰かが楽観的に考えて「これで良いじゃん」みたいに言ってくれるおかげで、助かる部分もありました。
●これまでインタビューしてきた印象では、takaoくんが一番悩んでいる気がします。
takao:俺が一番、外に出ちゃうっていうのはありますね(笑)。
坂本:でも確かに一番悩んでいるんじゃないかな。ポジティブかネガティブかで言ったら、ネガティブだよね(笑)。
●どういうところでの悩みが多い?
takao:自分のスタイルを追い求めている中で、思い描く理想と自分に合うものとの間の葛藤が今でもあって。でもそこはメンバーが「こっちのほうが良いと思うよ」って言ってくれることで助かっている部分もあるので、究極のネガティブにまで落ちることはないですね(笑)。
●お互いの3年間での成長も感じられているのでは?
takao:細かいところから大きなところまで含めて、それは感じていますね。中でも一番「考え方が変わったな!」と感じたのは、坂本なんですよ。坂本は今までやってきた自分のスタイルを変えて、もっとバンドに寄せてくれたというか。そこはすごく感謝しています。
坂本:バンドが良くなるために何が必要かということを考えて、変えました。最初はガムシャラに“バンドを引っ張らなきゃ”という気持ちがあったんですけど、今は“支えなきゃ”という感覚に変わっていて。だから、プレイスタイルは本当に昔と違いますね。
●自分がバンドを引っ張るという考えから、支えるという方向に変わった。
坂本:でも“何にでも対応したい”という気持ちはずっと変わっていなくて。要求されるものに対して「それはできない」と言うのは、自分のプライドが許さないんです。(メンバーに)「グイグイ行きたい」と言われたらグイグイ行くし、「もっとズッシリ行きたい」と言われたらそうするし、その切り替えが1秒1秒でもすぐパッと変えられるようには意識しています。
●対応力が上がっている?
坂本:基本的には変わっていないんですけど、対応力の方向性を変えたという感じですね。
●フロントマンのtakaoくんも成長しているのでは?
鳴風:どうだろう…? 俺は「もっと行っても良いのにな」って思う時も多々あって。
テラ:結成当初メンバーに誘った時点からポテンシャルは感じていたけど、もっとすごいボーカリストになると思っているから。成長を感じている部分もありつつ、“まだまだ行けるでしょ?”と思っています。
●求めるものが高いと。その中でもスタイルが定まってきたところはあるんじゃないですか?
takao:いや…、俺はまだ(笑)。
鳴風:でも今回のアルバムで色んな曲を録ったことで、見えたこともあるというか。takaoの声に対して“こういうのも合うな”とか“こっちのほうが合うな”っていうのが、作りながらわかった部分があって。そういう意味では、本当に“1stアルバム”という感じがします。
●初のフルアルバムということで、試行錯誤しつつ作り上げていったんですね。デビューしてからの3年間でリリースしてきたシングル曲も入っているので、自分たちでも振り返るキッカケになったのでは?
takao:そうですね。今まで出したシングル曲を聴き直す中で、“この時はこういう感情だったな”と思い返したりもしました。やっぱり歌詞にその時の自分が出ているから。過去の音源を聴いて、自分の“こういうところは成長できた”と感じる部分はありましたね。
テラ:今までのシングルはタイアップが決まっていたので、何かの作品に向けて書いてきたところがあって。今回のアルバムには、ある意味で初めて本当に自分たちの好きなように作った曲が入っているんですよ。もちろんデビューシングルのM-12「GLITTER DAYS」から自分たちのカラーを世間に対して見せてきたわけですけど、今回のアルバムは本当の意味で“これがFo'xTailsだ”っていうものになっていると思います。
●本当に自分たちの好きなように作った結果、曲の振り幅が広がったのかなと。たとえばM-10「ジリジリスパーク」みたいな曲調は、今までなかったと思うんです。
坂本:この曲は自分たちの中でも勝手に作ってしまっている“Fo'xTails”のイメージから離れたところをあえて表現することで、振り幅を見せてみました。
●作詞が坂本くんというのは初めてですよね?
takao:初めてですね。最初にこの曲をアルバムに入れようとなった時に俺も歌詞を書こうとしたんですけど、自分には表現しきれなさそうだなと思って。その時にちょうどメンバーも歌詞を書いてみようかという話が出ていたので、この曲は坂本に歌詞を書いてもらったんです。
坂本:今までも歌詞を書いたことはあったんですけど、ちゃんと音源化するのは今回が初めてで。実は歌詞ノートみたいなものを持っていて、頭に浮かんだワードを普段から書き貯めているんですよ。そのノートの中にあるものを今の感性で全て出しきったら、こうなりました。
●何かテーマはあったんですか?
坂本:テーマはアダルティな感じですね。
takao:作曲した鳴風が言っていた「恋愛の曲でアダルティな感じ」というイメージから坂本が歌詞を書いてきたんですけど、思いのほかエロくて…。聴いた瞬間に「これを俺が歌うのかっ!?」と思いました(笑)。
●自分が歌うイメージができなかった?
takao:でも歌ってみたら、意外と合うのがわかって“良いな”と思ったんです。この曲をレコーディングしている中で、色々と気付けました。俺には表現しきれない世界観だったので、坂本に書いてもらって良かった。また新しい可能性を見つけてくれましたね。
●「ジリジリスパーク」という曲名はどこから…?
坂本:これは鳴風が作ってきたデモの段階から、音のイメージで付けられていたものなんです。Fo'xTailsでは音のイメージからデモに曲名を付けてくることが多いんですけど、実際はそれをそのまま使わないパターンが多くて。でも今回はこの言葉がキャッチーですごく好きだったので、絶対に入れたいと思っていました。
●元々は鳴風くんが付けた仮タイトルだった。
鳴風:そうですね。俺からは大体のイメージしか伝えていなかったんですけど…、ここまでエロくはなかったです(笑)。
takao:思いのほかエロくなった(笑)。
●ハハハ(笑)。曲調もスカっぽい感じで、今までにないですよね?
鳴風:こういうスカとかロックンロールを混ぜたような曲が、俺は好きで。最初は候補の中から弾き出されそうになったんですけど、死守しました(笑)。
●鳴風くんの中でも思い入れが強い曲?
鳴風:今回のアルバム用に自分が作った曲の中で、一番しっくりきたんですよね。作っている時に、スッと進められたというか。これはアルバムに入れたほうが絶対に自分的にはアガると思っていたんですけど、メンバーは「いらないんじゃない?」と言っていました(笑)。
takao:それこそ俺は、この曲が自分に合うと思っていなかったから。歌ってみて(意外と合うと)気付いたんですけど、最初は「俺が歌わなくてもいいんじゃない?」と言っていましたね。他にもたくさん曲はあったので、その中からどうやって選定していこうかというのがあって。
●候補曲の中から、どういう基準で選んだ?
takao:今回のアルバムを作るにあたっては、今までのシングルでも見せてきた幅広さをもっと前面に出して良いんじゃないかという話になって。「1stアルバムだし、遊ぼうよ」みたいな感じで色んな曲を入れようとなって、この曲も入れることになりました。
●この曲の次に入っているM-11「Lost Tonight」も、今までにない感じがします。
takao:「Lost Tonight」の曲自体は1年前くらいにテラが作っていて、当初はシングルのカップリングに入れようかと思っていたんです。でもカップリングにはハマらなくて、「じゃあ、アルバムに入れようか」という話をしていて。俺は絶対にこの曲を入れたいと思っていたので、アルバムのリリースが決まった時にまず「これを入れよう」という話をしましたね。
●そのくらいtakaoくんは気に入っていたと。
takao:すごく好きだったんですよ。デモ音源もずっと聴いていたので、やっと入れられて良かったです。
テラ:1年くらい前にtakaoから「EDMっぽいダンスミュージック調の曲を作って欲しいんだよね」と言われたのが、この曲を作ったキッカケで。雰囲気自体は原曲をそのまま活かしているところもあるんですけど、ドラムレスにして打ち込みで全部やろうというのはアルバムの制作に入ってからみんなで話し合って決めました。
●元々は生音のドラムを入れる予定だった?
テラ:最初は、普通にドラムを入れる前提で作っていましたね。でも最終的に入れないことになったので音選びから考え直して、音を1から全部組み立てていったんです。ボーカルにエフェクトをかけたりしてエレクトロっぽさをより一層出した結果、すごく面白い曲になったかなと思います。
takao:この曲をEDM的な感じにしたのは、自分の中で元々そういうイメージがあったからで。今は(メンバーに)ドラマーがいないから「だったら4人で表現できるものにしても良いんじゃないか?」と提案して、「ドラムなしでやってみよう」という話になったんです。
●逆に言えば、ドラマーがいない今だから試せる挑戦というか。
takao:そうですね。そういう曲もあって良いんじゃないかっていう。“マイナス”だった部分を、こういうところで“プラス”にしていこうかなと思って。その結果として振り幅が広がったので、嬉しかったです。
「1stフルアルバムを出すまでが今までのFo'xTailsの形態で、これを出してからはまた新しいことを考えていこうと思っているし、個人的にももっと成長していきたいんです。本当に次につながる1枚になったし、今までの集大成でもあると思っています」
●今回は作詞に関してもメンバー以外の方が参加していますが、これも幅を広げるため?
takao:今回のアルバムはバラエティに富んだものを作ろうという話になった時に、作詞もそういう方向に振り切りたいなと思っていたんです。でもそうなると、自分だけでは表現しきれない部分もあって。だから坂本に歌詞を書いてもらったりもしたんですけど、もっとアルバム全体として良いものを作りたいと思ったところで、今回は松井洋平さんと真崎エリカさんに参加してもらうことになりました。
●自分以外の歌詞が加わることで、表現の幅も広がるわけですよね。
takao:自分でも一応、どれも歌詞を書いていたんですよ。でも“もっと行けるんだろうな”と思っていたので、お願いしたんです。本当に良いものが作りたかったから。結果として本当に素晴らしいものができたなと。こういう人たちから吸収して成長していこうと思っていたし、その中で見つけたものへの悔しさや嬉しさもあったので、次につなげていこうと思います。
●M-5「SHOW TIME!!!」の歌詞は、鳴風くんと松井洋平さんの共作名義になっていますが。
takao:テーマは、ほぼ最初に鳴風が書いたイメージのとおりなんですよ。そこに松井洋平さんがちょっとした言葉遊びを加えて下さったことで、すごく良くなりましたね。
鳴風:俺が書いた元々の歌詞を、もっと遊び心のある言葉に変えてもらったりしていて。結果的に、より(自分の)やりたいことに近付いた感じがします。
●M-6「Footloose」の歌詞はテラくん・takaoくん・松井洋平さんの共作ということですが、これはどうやって書いたんですか?
takao:最初はテラがこの歌詞を書いたんですけど、M-13「faraway」の歌詞とちょっと似ている部分があったんです。脳天気な感じの曲なのでもっと自由で良いんじゃないかとなって、そこで自分の等身大な感じを出したというか。“やろうぜ!”とか“貫いてみようぜ!”みたいな言葉を増やしていったほうが良いんじゃないかということで、俺が直したんですよね。その上で松井洋平さんにも、ちょっと手を加えてもらいました。
●最初にテラくんが書いた歌詞をtakaoくんが直して、そこに松井洋平さんが手を加えたことで最終的に完成したと。
takao:1人1人が考えたフレーズも入っているんですけど、それがちゃんと1つにまとまっていて。松井洋平さんに協力して頂いたことで、よりストレートな歌詞になりましたね。
●takaoくんと真崎エリカさんの共作による「faraway」は、どういう流れで書いたんでしょうか?
takao:これは最初に曲ができた時からずっと書いていたんです。書いては消して、書いては直して。“もっともっと良くなる”という感覚があって。今の歌詞のベースができた時も「この歌詞はもっと育つ」って思ったんです。自分でもっと突き詰めることも考えたけど、坂本に書いてもらった時に感じた新しい可能性も欲しくて。そこで真崎エリカさんに相談しました。
●ベースになっている歌詞は、takaoくんが書いたもの?
takao:そうです。サビとかはほとんどそのままなんですけど、細かい部分を変えてもらっています。自分の中でしっくり来なかったり、気持ちが入らなかったところは、さらにそこから自分の言葉に直したりして。
●他人のアイデアが入ることで見えた部分もあった?
takao:それは、大いにありますね。客観視できたというか。
●M-8「SHIN/EN」は松井洋平さん個人の名義になっていますが、イメージを伝えて書いてもらった?
takao:「SHIN/EN」は自分で最初に書いた歌詞が、他の曲とテーマが似てしまっていて。だったらもう完璧に違うものにしたいと思って、松井さんにお願いしました。俺はマイナスなところからプラスに変わっていくような歌詞を書くのが好きなんですけど、「SHIN/EN」ではマイナス面を前面に押し出したかったので「鬱屈した感じで書いて欲しいです」とお願いしたんです。
●鬱屈した感じにしたかったんだ(笑)。
takao:その鬱屈したイメージから、(フリードリヒ・)ニーチェの“深淵”の話(※「おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」/『善悪の彼岸』より)をテーマにしてみようという話になって。最初は自分の中にスッと入ってこなかったんですけど、何度か読んでいるうちにすごく良い歌詞だなと思うようになりましたね。
●リード曲のM-2「INCEPTION」も、歌詞を松井洋平さんに任せた理由とは?
takao:俺はずっとこの曲の歌詞を書いていたんですよ。でもね、最初に浮かんだイメージもありつつ、作曲した鳴風のイメージも聞いたりしているうちに、こだわりがどんどん強くなってきて。表現が狭まりすぎて全然面白くなくなってきてしまって。何回書いても納得できなくて、完璧にハマっちゃったんです。本当に悔しかった。それで、この曲のイメージを細かく伝えて、松井さんにお願いさせてもらいました。
●明確なイメージがあった?
takao:このアルバムのテーマをここで書きたくて。アルバムタイトルにもなっている『INCEPTION』というのは、俺が好きな映画のタイトルなんです(※2010年/アメリカ/クリストファー・ノーラン監督)。
●タイトルは映画からなんですね。
takao:他人の夢の中に入っていって、その人の脳内に自分のアイデアを植え付けることで、思うままにコントロールするという設定が出てくるんですけど、それがすごく面白いと思って。“音楽を通じて人の脳内に入っていって、俺たちのイメージを相手に植え付ける”っていう表現をしたいと思っていたので、それを松井さんに伝えて書いてもらいました。
●歌詞の中で“INceptiON”といった表記が出てくるのも、脳内に“IN”してイメージを“ON”するという意味が込められている?
takao:まさにそうです。今回のジャケットを考えてくれたデザイナーの方に『INCEPTION』という映画のことと“こういうアルバムにしたい”というテーマを伝えた時に、「(“INCEPTION”という単語には)“IN”と“ON”が入っているじゃないですか。相手の中に入って、“ON”するっていうことですよね?」と言われて、確かにそうだなと思って。そのイメージを元に書いてもらったので、歌詞の中で“IN”と“ON”が大文字になっているんです。だから1曲目のインストも、「-IN your brain, put ON-」というタイトルにしました。
鳴風:SE的なものからアルバムを始めたいなと思っていたんです。俺はその映画を観ていないんですけど、takaoから聞いた説明のイメージだけで両方書きましたね。
●曲名よりもアルバムタイトルを先に決めていたんですね。
takao:曲を作る前から、アルバムタイトルを決めていました。あと、“INCEPTION”という単語には“はじまり”という意味もあるので、1stフルアルバムに相応しいんじゃないかと思ったんです。本当に1枚目でしかできないアルバムになったなと思います。
●ジャケットのキツネはバンド名から?
takao:そうですね。1stフルアルバムだからこその「キツネ」オンリー。デザイナーの方が描いてくれたイラストなんですけど、まさにイメージ通りで、メンバー全員満場一致でした。アーティスト写真も、この絵をバックに撮ったりしていて。音源もビジュアル面も最高にマッチングした作品ができたと思います。
●今作は、次のステップへと自分たちを押し上げてくれるような作品にもなっているのかなと。
takao:はい。俺の中では、ここまでで一括りだと考えていたから。1stフルアルバムを出すまでが今までのFo'xTailsの形態で、これを出してからはまた新しいことを考えていこうと思っているし、個人的にももっと成長していきたいんです。本当に次につながる1枚になったし、今までの集大成でもあると思っています。
鳴風:俺は“集大成”というよりも、“ここからまた1からスタートだ”というイメージのほうが強いですね。
テラ:俺も“ここから”という気持ちのほうが強いかな。今作をキッカケに自分たちを知ってもらいたいという気持ちも含めて、“またここからスタートだな”という気持ちでいますね。
●「INCEPTION」や「SHOW TIME!!!」は顕著ですが、今作はライブでの情景が目に浮かぶような曲が多いですよね。
鳴風:そうですね。音源で聴いて楽しいだけじゃなくて、ライブでやって楽しいほうが俺らも良いから。
takao:ライブにつなげるものにしたかったんです。今作を聴いてライブにも来てくれたら、より楽しさを感じてもらえるように。
●来年に東名阪で予定されているツアーも楽しみです。
坂本:アルバムの曲をたくさんやろうと思っています。年内で1回スイッチを切り替えて、年明けからはツアーに向けたモードに入っていこうとしているんですよ。精度をどんどん高めていきたいですね。
takao:東名阪をツアーでまわるのも久しぶりだし、ワンマンライブ自体も久しぶりなんですよ。ファイナルのワンマンライブはメジャーデビュー2周年という大きな節目にも当たるし、より進化したFo'xTailsをそこで魅せられたらなと思っています。どの会場にも、たくさんの人たちに観に来てもらいたいですね。新たに考えていることもあるけど、やっぱり観に来てくれる人の背中を押して、感動させたいから。そういう気持ちが今から既に湧いてきています。すごく内容の濃いライブにしたいと思っているので、ぜひ観に来て下さい!
Interview:IMAI