2016/6/28@心斎橋BIGCAT
バンドごっこ / Colors to cooks / スキッツォイドマン / The Gypsies /
minor syndrome
オープニングアクトを務めたのは、2人組の男女ユニットminor syndrome。息をするのもためらわれるほど、不純物のない切なる声がフロア中に響き渡る。ギター1本と歌声だけで、これほどまでに世界が広がるのかと衝撃を受ける。
「今日初めて観る人、安心してください。全部新曲です」。そんなMCでオーディエンスの関心を一気に惹き込んだのは浪速のパーリーピーポーThe Gypsies。「君の心にJust Funky!」を合言葉に、体を揺らすファンキーミュージックでダンスフロアを作りあげた。
Colors to cooksの音楽は、クリアなサウンドとボーカルによって紡がれるギターロック。軽やかに飛び交うフレーズの小気味よさもあれば、しっぽりと曲に浸れる心地良さもある彼ら。その中でも、歌声の素晴らしさ、グッと曲に惹き込む魅力はブレなかった。
バンドごっこの現代的な楽曲センスは、今すぐメインストリームで活躍できるほどのクオリティ。それでいで演奏や曲だけでなく、お客さんを巻き込んだシンガロングや振り付けで場を盛り上げる盛り上げるエンターテインメント性もピカイチだ。
ライブ中、血ヘドを吐くほどの熱演を見せたスキッツォイドマン。とにかく目を引く派手な格好に破天荒な言動、激しいグロウルのある曲などから、正直最初は無法者のような印象を受けた。しかし緩急をつけるようにオシャレで品のある音楽も表現しうるレンジの広いメンバーが集っている。そして何より、自分たちを応援してくれている人への感謝が端々に溢れる、実に人間的魅力のあるバンドだった。