株式会社 グリーンズコーポレーション
力竹 総明(りきたけ そうめい)
Rikkiy's message
今年は“何のキッカケもない2days”からどういう流れのタイムテーブルになるか…トリ以外は僕ですらわかっていません(笑)。でもおそらく、みんなが“えぇ〜!”ってなるようなものになると思うので、楽しみにしていてください!
●去年に引き続き今年も2days開催となりますが、アニバーサリーイヤー以外では初めてのことですよね。
力竹:そう、これがたぶん全ての論点の中心になると思います。今までも“RUSH BALL”の10周年と15周年、GREENSの25周年のタイミングで2days開催はありましたけど、出てくれるミュージシャンもちょっとお祝いムードで、ブッキングも交渉しやすいと思うんです。本人たちからしたら“そんなつもりで出てるんじゃない”って思うかもしれないですけど…でも今年は周年という飾りが何もないところで、僕のブッキング能力と出てもらえるミュージシャンの色を鑑みたとき、ちゃんと成立するのかやってみようという気持ちですね。
●なるほど。これはひとつの挑戦でもある。
力竹:そうです。やっぱり苦戦はしましたけど、最終的にこの並びになりました。去年は2daysでハードロックな日とポップロックな日でガッチリと分かれていましたけど、今年は少し混ざった形になりましたね。アーティストのスケジュールの都合もあったんで、その辺の調整が難航して。
●他のイベントに出てらっしゃる方も多いですからね。トリになる人は最初から決まっていたんですか?
力竹:トリだけは去年の時点で既に決めていて。まだタイムテーブルを発表していないので言えないですけど、たぶんビックリすると思いますよ。
●それを想像するのもひとつの楽しみというか。また去年はインフラ面の強化があって、すごく快適になっていましたね。
力竹:2年前は砂埃が酷かったから、会場に改善をお願いしたら全面芝生にしてくれて。でも今年は夏の間、泉大津フェニックスで5つもイベントがあるんですよ。そうなると“果たして芝生は生きていられるのか”という心配も出てくる。
●特に8/21以降は、毎週イベントがあるというハードスケジュールですからね…。
力竹:ずっと晴れていたら、芝生の下の土が出てくる可能性もありますから。でもその対策として、会場の中にはスプリンクラーを設置してくれているんですよ。だから、何があっても対応できるようになっているんです。
●万全の対策がなされていると。
力竹:野外である以上どうしても室内に比べて環境はよくないですけど、その分“非現実的な世界に来た”という状況を楽しめる場所なんです。だからこそ、最低限のインフラだけはしっかり整えているので大丈夫ですよ。
●そこは安心して来てもらえるようになっているんですね。
●では早速、みんな気になっているであろう出演者について伺いたいと思います。
力竹:まだ全体のタイムテーブルは決めていないものの、BRAHMANは全体の流れを意識してオファーしています。去年のトリとして、今年のトリを務めるバンドに彼らのライブで発破をかけてプレッシャーを与えてほしいと思っていて。
●あの気迫のこもったステージを見せられたら、気合いを入れないわけにはいかないでしょうからね。
力竹:TOSHI-LOWも「出演バンドがどんどんフロアを暖めていって、最後にタスキを渡されるから、下手を打てないし手加減はできない」ってずっと言っているから。トリならではの重みがあるんでしょうね。
●名だたるバンドが数多く出演する中、誰がトリを務めるのか…考えただけでドキドキします。また今回は、“RUSH BALL”の顔とも言えるDragon Ashとストレイテナーの両名が1日に固まっていますね。
力竹:Dragon Ashには「え、また出るの!?」って言われました(笑)。
●(笑)。でも過去に何度か“RUSH BALL”で拝見していますが、Dragon Ashは不思議と毎回印象が変わるんですよね。
力竹:メンバーみんなで考えて「この時間帯ならこういう感じにしよう」という風に毎年セットリストをガラッと変えてくるんですよ。
●そうなると、どの時間帯に入るのかも楽しみです。
力竹:そうですね。ストレイテナーは、スケジュールや枠を考慮して27日に出てもらいました。ホリエくんは僕の叱り役なんですよ。酔っ払ってたら「飲み過ぎ!」って怒ってくれる。
●そういう叱り役なんですか(笑)。
力竹:テナーはセットリストを含めて頭いいし、今年も期待できるでしょう。KEYTALKは僕の担当しているミュージシャンとすごく近いところにいて。お誘いしたら気持ちよくお返事をいただけました。彼らの今の凄まじい勢いをあのステージで見れる事でしょう。
●全曲踊れるダンスナンバーが目白押しですよね。
力竹:KEYTALKやCzecho No Republicは、いわゆる楽しく踊れるバンド。TOTALFATは暴れられるけどポップな部分もあるし、この3組がイベントのパーティー感を担っていますね。対してBRAHMAN、SiM、Dragon Ashがハードな部分を請け負っている。
●この辺りは違いがパキッとしています。SiMは4年連続で出演となりますが。
力竹:SiMは自分たちでも“DEAD POP FESTiVAL”という野外イベントを始めたり、ツアーを重ねていろんなイベントに出たりして、留まることを知らない状況を目の当たりにしていて誘わない訳がないと思っています。
●初出演のRIP SLYMEはどういう経緯で?
力竹:何回か話はあったんですけどなかなか合わなくて、今年やっとバッチリ決まりました。実はDragon Ashが十何年前にやっていた“Total Music Communication”っていうイベントがあるんですけど、そこでDragon AshがRIP SLYMEを紹介したのがキッカケで今の大きな存在にまで上り詰めて行ったと思います。それの流れもあるから、Dragon Ashとともに「お願いします」って感じで。
●ファンの人からしたら、そういう繋がりも見えて面白いかも。
力竹:何より、RIP SLYMEと言えば夏ですよ。お客さんの反応もすごくいいと思います。
●常夏が似合いますね。随一のキャリアを持つTOKYO SKA PARADISE ORCHESTRAのステージも気になります。
力竹:スカパラ兄さんは、いうまでもなく十二分なライブをしてくれること間違いなしですね。最近は若いバンドともどんどん一緒にやっているし、人間性的にも幅広い人たちが集まっているから、“誰とでも付き合える大人なロック小僧”という感じ。銀杏BOYZは今は峯田1人になっちゃったけど、当日はバンドとして出てもらう予定です。8月のなんばHatchも即完したし、まだまだ絶大な人気がありますね。
●一時代を築いた存在というか、この方に憧れて音楽を始めた人も多いでしょう。
力竹:お客さんの世代もすごく広くて、30代の人もいれば10代の人もいるし、世代を超えて響く音楽なんでしょうねAwesome City Clubは去年のATMC出演から、この間のJANUSワンマンも即完したことを考えれば、勢いがあると思います。
●間違いないです。初日のATMCで特に目を引くのは、クロージングアクトのMIYAVIさんですよね。“え! ここなの!?”っていう。
力竹:基本的にATMCはAT FIELDの青木さんがチョイスしているんですけど、MIYAVIさんに関しては僕らで調整して「そこでOKです」って言ってもらったので「本人がいいなら…」ということで。僕らも緊張するけど、MIYAVIさん自身がこの場所を楽しんでくれたらなと。あと注目はSANABAGUN.かな。メンバーの何人かはSuchmosで活動しているんですが、Dragon AshやRIP SLYMEに繋がる平成ヒップホップで、この中では異色の存在ですね。
●2日目の出演者について、ブッキング理由やエピソードなどがあれば教えてください。
力竹:今年に関していちばん最初に決まったのはBIGMAMA。年末のイベントのときに観てすっごくいいライブだったから、速攻金井くんに「決定で!」って言って。向こうは「ホンマに? また酔っ払って忘れるんじゃない?」って言ってましたけど(笑)。
●アハハ(笑)。そこはすぐに決まったんですね。また、川谷絵音さんが所属する2バンド、ゲスの極み乙女。とindigo la Endが同日に同じステージに出るっていうのも驚きです。
力竹:面白いでしょ? 同じイベントでステージ違いとか日にち違いとかはよく見るけど、1日に1ステージで絵音君が2回見られるっていうのは珍しいんじゃないかな。ただスタッフチームがほぼ被っているんで、裏方的には「indigo la Endとゲスの極み乙女。はどれくらい離した方がいいの?」って確認したり(笑)。ぜひセットで観てほしい2組です。MAN WITH A MISSIONも前々から話があったんですけど、今年初出演ですね。発表したときのお客さんのレスポンスがハンパなくて、やっぱりマンウィズは人気者やなぁとしみじみ実感しました。あ、あとキュウソネコカミは、“キョネンオトダマオオトリ”って書いておいてください。
●わかりました(笑)。オトダマの出演も決まっていますが、発表は“RUSH BALL”が先でしたね。
力竹:何年か前からセイヤ君に言われていたんですよ。昔SHISHAMOとgo!go!vanillas、KANA-BOONとキュウソの4組が対バンツアーを回っていたんことがあったんですけど、他の3バンドは既に“RUSH BALL”の大きいステージに出ているんですよ。そしたらあるイベントのときにセイヤ君がステージで「何で俺らを出せへんのじゃー!」って叫んでいて。しかも僕を名指ししていたから、袖で見てたけど思わず逃げましたもん。
●アハハハ(笑)。それがやっと実現したと。くしくもSHISHAMOとgo!go!vanillasも同じ日に決まっていますが。
力竹:SHISHAMOは6月に大阪城ホールのワンマンライブを無事終えたんですけど、実はまだ22歳なんですよね。
●若いっ!
力竹:その年齢で城ホールのワンマンってなかなかいないですよ。満を持して次のステップへ行くべく、引続き応援していこうと思っています。go!go!vanillasは2年連続の出場で、去年はトップバッターでしたけど、今年はどこになるのか…まだトリ以外の構想がないから、正直僕にもわかりません(笑)。
●ご自身もまだ想像がつかないと。MONOEYESはどうですか?
力竹:去年はthe HIATUSに出てもらっていたんですが、今年はMONOEYESとしては初の出演ですね。the HIATUSの細美さんとMONOEYESの細美さんがどう違うのか、というのが見られるのが楽しみです。そしてWANIMAは、僕らが追いつけないほどの勢いで駆け抜けてますね。
●チャンスをどんどんモノにしている感じがします。でもライブを見ると勢いだけじゃなくて、聴かせる要素がある人たちですよね。
力竹:うん。ちゃんとメッセージの強い曲を聴かせられる。去年は“RUSH BALL”のクロージングアクトをやってくれましたけど、人の集まり方が尋常じゃなかった。
●WANIMAや感覚ピエロ、ドラマチックアラスカは“RUSH BALL☆R”から経験を積んで着実に進んでいるように思います。
力竹:ドアラは吸収力も早いし先輩のイベントで揉まれて力がついてきたから、もう一踏ん張りやね。感エロは下馬評以上に反応が大きい。
●ドラマの主題歌にも決まりましたし。
力竹:それがバンド自らプロデュースしているからすごい。自力でどこまでやれるかっていうところと、僕らもどこまで後押しできるかっていうところですね。また面白いのが、今年のATMCにはthe telephonesのメンバーが3/4人集まっているんですよ。石毛君とノブ君がlovefilm、涼平君がフレンズで活動しているんです。
●the telephonesは活動を休止したものの、メンバーは形を変えて出演していると。
力竹:音楽性は全然違うんですけど、どういうバンドになっているのかを見るのが楽しみですね。あと気になるのは、忘れらんねえよは数万人の前でも相変わらず“SEX”と叫ぶのかどうか。
●たぶん言うでしょうね。
力竹:言うやろなぁ〜。グチャグチャになること間違いなしです。
Interview:森下恭子
2016/8/27(土)・28(日)
会場:泉大津フェニックス
時間:開場9:30 / 開演11:00
TICKET(中学生以上):2DAYS ¥12,500 / 1DAY TICKET¥6,500
KIDS TICKET(小学生):2DAYS ¥6,500 / 1DAY¥3,500
【オフィシャルサイトはこちら】http://www.rushball.com
【8/27】
BRAHMAN / Czecho No Republic / Dragon Ash / KEYTALK / RIP SLYME / SiM / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA / TOTALFAT / 銀杏BOYZ / ストレイテナー
[O.A] Awesome City Club
ATMC
a crowd of rebellion / group_inou / Homecomings / LAMP IN TERREN / LUCKY TAPES / ReVision of Sence / SANABAGUN. / yonige / サイダーガール
[Closing Act] MIYAVI
【8/28】
BIGMAMA / go!go!vanillas / indigo la End / MAN WITH A MISSION / MONOEYES / SHISHAMO / WANIMA / キュウソネコカミ / ゲスの極み乙女。 / ドラマチックアラスカ
[O.A] 感覚ピエロ
ATMC
BURNOUT SYNDROMES / Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / Halo at 四畳半 / lovefilm / ONIGAWARA / ココロオークション / パノラマパナマタウン / フレンズ / ヤバイTシャツ屋さん
[Closing Act] 忘れらんねえよ