4/23(土)@下北沢ReG
“春のPAN祭り 2016” w/ BACK LIFT / アルカラ
東名阪2DAYS6公演で開催された今年の“春のPAN祭り”(※Googleで“春のパン祭り”と検索すれば検索結果の3ページ目くらいに出てくる)。同イベントの最終日、下北沢ReGにはたくさんの観客が詰めかけ、BACK LIFT、アルカラという豪華な2組のライブで熱気がムンムンと立ち込めていた。そんな中でステージに出てきたPANの4人はいきなりパンを投げ始め、その後お皿も投げた(紙のお皿なので危なくはない)。「東京春のPAN祭りー!」と観客と一緒に大合唱してライブスタート。相変わらず型破りというか、そもそも型にハマろうという概念がないというか、PANらしい幕開けだった。
「フリーダム」「天国ミュージック」「ハイエナさん」と立て続けにハイテンション・チューンを連発。G.ゴッチもDr.よこしんもBa.ダイスケもVo.川さんも、そして観客も大きな声を上げ、腕を振り上げ、ライブはいきなりクライマックスのような盛り上がりをみせる。
MCを挟んでも勢いはまったく止まらず、フロアには笑顔が溢れ、身を乗り出して歌う川さんが観客の気持ちを引っ張り、ダイスケはベースをうならせてオーディエンスを踊らせ、よこしんがタイトなドラムで僕らの気持ちを揺さぶり、ゴッチがギターをスパークさせて魅せる。4人と観客、どっちがたくさんライブを楽しめるか? という勝負をしているような、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような雰囲気でライブは進行する。1日目と2日目カブり曲無しという縛りがあったらしく、「ノークエスチョン」などレアな曲にも観客は大喜び。川さんが「ライブハウスは元気になれる場所ちゃうんか? いけるか下北!?」と叫び、様々なスタイルでPANの音楽を楽しむ人たちが渾然一体となってフロアは大熱狂。本編最後の「暴飲暴食マシンガン」まで息をつく暇もなく駆け抜けた。
アンコールでは8月上旬にミニアルバムをリリースすることを発表し、メンバー4人全員が1秒たりとも止まらずに駆け抜け、ラストは「直感ベイベー」で締め。さすがバイタリティあふれるPAN、心の底から音楽とライブを楽しんだ一夜だった。
TEXT:Takeshi.Yamanaka