音楽メディア・フリーマガジン

LOKA × INKT

志を1つにする仲間たちと共に理想の実現へとまた一歩近付いた夜

LOKA“ORIGINS TOUR 2016”
2016/3/21@下北沢GARDEN
LOKA / INKT / HARVEST / ROOKiEZ is PUNK'D / ASH DA HERO

PH_LOKA_main ニューアルバム『EVO:ERA』を4/6にリリースするLOKAの“ORIGINS TOUR 2016”初日が、下北沢GARDENにて開催された。ASH DA HERO、ROOKiEZ is PUNK'D、HARVESTという盟友たちが熱いライブを展開していったのに続いて、トリ前にINKTが登場する。SEが鳴ると同時に客席から手拍子が湧き起こり、メンバーを迎え入れていく。そして最後にKOKI(Vo.)が登場すると、大きな歓声が会場を包み込んだ。

 

1曲目からキラーチューン「Trigger」を放っていくと、オーディエンスは音に合わせて激しく身体を揺らす。続く「45’」でもKOKIの動きに合わせて、ヘドバン(ヘッドバンギング)の嵐。会場の熱気と温度が上昇していることを体現するように、KOKIがシャツを脱いでTシャツ姿で歌う。ラウドなロックサウンドに乗る、エモーショナルな歌がフロアのボルテージをさらに高めていった。

「俺と一緒に歌ってくれ」とシンガロングの準備をしてからの「The Gift」では、客席に飛び込んでオーディエンスの上で歌うKOKI。一体感のあるライブに、MCでは開口一番「楽しい!」という言葉が漏れる。「俺らのライブはいつもこうだからよ。ルールなんてない。好きに暴れろ!」と叫んでからの「サイサリス」で熱狂をさらに煽った後、ラストは「Iron Heart」で激アツのライブを締め括った。

暗転した会場内の側面スクリーンに映像が流され、期待値をさらに高めたところで本日の主役であるLOKAが登場。ステージ上を一心に見つめる観客たちに向けて、Kihiro(Vo.)の歌から始まる「PERFECT ENEMY」でいきなりテンションをブチ上げていく。拳を振り上げ、声をあげるオーディエンスに対して「全然足りねぇよ!」とハンドクラップを煽っていくKihiro。「GOD GONE TO VEGAS」のサビではフロア前方でサークルモッシュも巻き起こった。

「CALLING」ではイントロで激しいヘドバンが起きたかと思えば、歌のパートではメロディアスな歌唱を聴かせたりと、静と動の両面を併せ持っているのがLOKAの大きな魅力の1つだろう。この日のライブはリアルタイムで配信されていることもあり、MCではKihiroが「全世界配信しているので、恥のないように暴れてくれ」と呼びかけていく。ヘヴィなパートではその言葉に応えるように全力で暴れつつ、「EDEN」では観客同士が肩を組んでフロア全体が大きな輪になって踊る様はまさしくピースフル。

会場にいる全員で中指を立ててイケナイ言葉を叫ぶ「CLUB ROCK SHIT」ですら、誰もが心から楽しそうな表情を浮かべている。「どんどん新しいの行くぜ!」と叫んでからの「THORN」など、発売前の新作から惜しげもなく全曲披露されたライブにファンはもちろん大満足だったに違いない。目当てのバンドだけではなく、イベント全体を楽しもうというオーディエンスのポジティブなエネルギーがフロアには充満していた。

今回のツアーの大阪と名古屋をINKTと一緒にまわることも発表し、さらなる喜びを観客たちにもたらしたLOKA。6/8にツアーファイナルのワンマンを渋谷TSUTAYA O-WESTで開催、その終演後には同じ渋谷のgee-ge.でアコースティックライブを行うことも発表するなど、彼らの動きはとどまることを知らない。志を1つにする仲間を着実に増やしながら、自分たちの新たなシーンを創り出すという理想の実現へとまた一歩近付いた夜だった。

TEXT:IMAI
PHOTO:Miki Fujiwara

 
 
 
 

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