2016/1/29 @心斎橋FootRock&BEERS “「M.E.P.Y」 〜映像家族 yucca × JUNGLE☆LIFE × FootRock&BEERS ライブイベント〜”
出演:浅野毅と歌うヴォルケーノ / モルグモルマルモ / voodolian
企業系のCMや、映画、アーティストのMVなどを手掛ける京都の映像制作チーム、映像家族 yucca(以下、yucca)とJUNGLE☆LIFEのコラボイベントが実現。音楽表現の最前線である「LIVE」の魅力を業界の第一線で活躍するクリエイターの力で余すことなく映像化する。その第1回目が1月29日に心斎橋FootRock&BEERSで行われた。“M.E.P.Y”と名付けられたこのイベント。yuccaとJUNGLE☆LIFEがオススメするアーティストのステージの中から1曲をライブ撮影し、それをMVにするという企画だ。今回は浅野毅と歌うヴォルケーノ / モルグモルマルモ / voodolianが出演し、熱演を披露した。
voodolian「ending」
トップバッターを飾ったのは、yuccaのサウンドクリエイターでもあるvoodolian。ルーパーやPCなどを使い、紡ぎだされるループミュージックが会場に鳴り響く。やがて壮大なサウンドスケープにノイズが混じり、カオティックな轟音が生み出されたかと思いきや、ふと音が消える。まるで砂曼荼羅のような儚い表現が、美しさを際立たせていた。今回ライブ映像に収めたのは「ending」。荘厳な空気を醸し出し、本イベントは幕を開けた。
モルグモルマルモ「Life on Earth?」
続いてのステージは京都が誇るホイチョイチョイバンド、モルグモルマルモ(※ホイチョイチョイが気になる方は彼らのサイトをチェック!)。変拍子や突拍子もないフレーズで面妖なイメージがあるが、軸にはしっかりキャッチーさがあり、一度聴いたら病みつきになる。ライブ映像に収めたのは、軽快なサウンドが心地いい「Life on Earth?」。シンプルで突き抜けたサウンドで会場を盛り上げ、次のバンドへとバトンを渡した。
浅野毅と歌うヴォルケーノ「worst lady」
そして最後は、浅野毅と歌うヴォルケーノのステージ。Vo./G.浅野毅を中心に実力派メンバーで組まれたこのバンドは、どこまでも渋くクールなサウンドを味わい深く聴かせる。撮影曲は、サックスとギターのユニゾンが印象的な「worst lady」。巧みな演奏に会場は否応なしに盛り上がる。ライブ感満載の彼らのステージは生々しく、躍動感に満ちていた。
ジャンルもステージングも全く違う3組が競演した今回のイベント。それぞれのステージに合わせた映像作品も上映され、非常に面白いコラボレーションが生まれていた。
“M.E.P.Y”は今後も定期的に開催していく予定だ。このチャンネルから、素晴らしいインディー音楽の魅力を発信して行ければと思う。
TEXT:馬渡司