2015/12/20@神戸朝日ホール
“15周年記念コンサート〜ちょっと遅れましたけど。ファイナル〜”
2000年にメジャーデビュー後、凝縮された3年を過ごし活動休止した花*花のデビュー15周年記念のコンサートが行われた。5年前の活動再開以降、地に足をつけた活動をしている花*花の久しぶりにホールワンマンに、当時からのファンも新たに知ったファンも期待に胸を膨らませる。そんな中、こじまいづみのアカペラから始まった「愛を他の言葉で」が公演の幕を開けた。
「奇跡の裏側」「やっぱり!」と続く中、「POLAROID」や「風の花」など珍しい曲から、インディーズデビュー曲となった「〜こたつと毛ガニの巻〜」、さらには「あ〜よかった」「愛を少し語ろう」「LONELY GIRL」などテレビでもお馴染みだったヒット曲を惜しげもなく披露していく。クリスマス前ということもあり「The Christmas song」「恋人がサンタクロース」などのカバー曲をクリスマスメドレーとして披露するなど、ファンにとって嬉しいサプライズも。
「もしも願いが」「いつも心に花を持て」「手」など、活動再開後にリリースした曲から過去の名曲まで新旧織り交ぜたセットリストはまさにベストヒットコンサートと呼べるものだった。そのどれもが2人の声とピアノ。そしてバックバンドの演奏によって、心地よく会場を包み込む。MCで語る言葉は15年の歴史を感じさせつつ、軽快なトークに会場から笑いが起こる。響き渡る歌は15年歌ってきたからこそ発することができる歌心を感じさせるものだ。
アンコールでは改めて2人で「さよなら大好きな人」。そして、デビューのきっかけにもなった「ずっと一緒に」で最後を締めくくった。
明るい曲、聴かせるバラード、メジャー時代のヒット曲も活動再開後の新曲も、どれも変わらず一貫しているのは彼女たち2人が歌を届けるのは目の前のあなただということ。それを実感させてくれる15周年記念コンサートだった。
TEXT:柴正明