2015/9/24@代官山UNIT
リムキャット 1st ALBUMリリースツアーFINAL“DAIKANYAMA CHAOTICS”
リムキャット / Proxyon / SONG ORDER / THE TEENAGE KISSERS
『カオティック/エレクトロニカ』というバンド自体のテーマを冠した1stアルバムを今年6月にリリース後、全国各地をツアーでまわってきたリムキャット。そのファイナル“DAIKANYAMA CHAOTICS”を盟友たちと共に、代官山UNITで開催した。Proxyon、SONG ORDER、THE TEENAGE KISSERSが会場の温度を確実に高めていった後で、遂に大トリのリムキャットのメンバーがステージに登場する。
オープニングナンバーの「蹴」から手拍子が湧き起こり、オーディエンスもファイナルを共に祝おうと盛り上げていく。アルバムのリード曲「カクスコウモリ」では変拍子を多用した轟音エレクトロサウンドの中を、儚くも美しいメロディが縦横無尽に飛び交う。ステージ上で激しい動きを見せながら、演奏を展開するメンバーたち。放たれた高音が耳をサディスティックに刺激してくるのにつられて、観ている側のテンションもどんどん上昇していった。
「Howlin' Lie」まで立て続けにアルバムの曲を演奏した後はVo./G./Prog.クマの「この4人で作った一番カッコ良い曲」という紹介から、この日発売の会場限定シングルに収録の新曲「サヨナラを待つ向日葵」を披露。観客たちは曲に合わせて手のひらを上に掲げ、フロア中に向日葵の花を咲かせる。終盤の「眠らない猫」では「今日の主役は俺たちだから全部おいてけ、バカ野郎!」とクマが煽ると、叩きつけるようなビートに合わせてオーディエンスは手拍子で応えて一体感を生んだ。
ラスト前のMCでは来年2/18に下北沢CLUB251でワンマンライブを行うことと、それに合わせてシングルをリリースすることも発表。本編最後を「ループオーケストラ」で締め括った後、アンコールでは「みんなに笑顔で帰って欲しい」と話した後に「ストレイタブルー」で記念すべき1日の幕を降ろした。デジタル音とバンドサウンドの融合が血を沸き立たせる瞬間もあれば、ハッピーな気持ちにさせてくれる瞬間もあるライブ。常に上を目指して進化を続ける貪欲な4人の“次”が楽しみになった。
TEXT:IMAI