音楽メディア・フリーマガジン

THE WASTED

ステージから溢れ出す4人の想い

2015/7/24@渋谷TSUTAYA O-Crest
“DEAR DORK Release Tour FINAL”

LIVE_THE WASTED4/8にリリースしたアルバム『DEAR DORK』リリースツアーのファイナル。フリーザック(Dr.ZACKがドラゴンボールのフリーザに扮して様々な曲のドラムを演奏する/「〜を叩いてみた」動画がYouTubeで話題)がガンガンに盛り上げた後、オーディエンスの手拍子と歓声に乗っていよいよTHE WASTEDのメンバーが登場。Vo./G./Programing. TE2YAが「最初に言うことじゃないかもしれないけど、俺たちアンコールは絶対やんないからさ、最初から遊んで、楽しんでいこうぜ!」と叫んで「Better Off Dead」がスタート。G.CASTLEが乾いたリフを鳴らし、Ba.Chemieが身体を揺らしながらベースを奏で、Dr.ZACKが軽快なリズムを繰り出す。キャッチーなTE2YAのメロディと激しいサウンドのコントラストで魅せる。

ZACKのカウントで始まった独特なビートの「Awake」、迫り来るような「曖昧MIND」、畳み掛けるようなグルーヴの新曲とキラーチューンを連発。オーディエンスは息つく暇もなく身体を揺らし、飛び跳ね、THE WASTEDの音に身を委ねる。

彼らの気持ちはその表情や彼らが出す音の1つ1つを聴けば伝わってくるのだが、それでは足りないのだろう、MCでTE2YAは何度も何度も感謝の気持ちを伝える。「404 -NOT FOUND-」「Never Let You Go」を経てライブは後半にさしかかり、TE2YAは「俺たちは真面目に音楽をやっていて、そこだけは失わずにこれからもやっていきたい」と告げ、「Silhouette」「Find You」で大きな一体感を作り出す。

そしてTE2YAが初めてライブハウスに出演したのは17歳のときだったらしいが、そのときにチケットを買って来てくれたお客さんがこの日も来てくれていたという。TE2YAは真っ直ぐな眼でフロアを見つめて「もっと仲間を増やしていきたい」と言い、最後の「Best Friend」で思い切り盛り上がってライブは終了。これからのTHE WASTEDへの期待が大きく高まる、大満足のツアーファイナルだった。

TEXT:Takeshi.Yamanaka

 

 

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