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矢沢洋子 × akko × keme

矢沢洋子の「ニャンだこのやろう」 対談シリーズ連載・第11回ゲスト:PIGGY BANKS

PH_PIGGIBANKS2014年7月にリリースしたミニアルバム『Lady No.5』で、その底知れぬ可能性を感じさせた矢沢洋子。この対談シリーズ連載では、日本から海外にまで至る精力的なライブ活動を繰り広げる彼女の幅広い交友関係からその魅力に迫っていく。第11回のゲストは、トーキョーキラーでも活動を共にするakko(ノマアキコ/ex.GO!GO!7188)とkeme。この2人と洋子が昨年結成した新バンド“PIGGY BANKS”が、2015年は本格始動するという…。今回はその経緯と意気込みに迫る特別編をお届けする!

 

 

 

●PIGGY BANKSの結成は2014年なんですよね。

yoko:この連載の2回目のゲストがkemeさんだったんですけど、対談の後に呑みに行って。その時にはもうバンド名を決めようと話し合っていましたね。そこで第一候補に挙がったのが「俺とお前と大五郎ズ」だったんですけど…(笑)。

keme:でも「それは絶対にない」と言って。

yoko:そこから色々と案を出し合う中で、私がブタの貯金箱を集めているのをkemeさんが思い出して。それを英訳して「PIGGY BANKS」に決まったんです。その後で4月に「矢沢洋子&THE PLASMARS 女人版」として“ROXYPARTY vol.2”(@渋谷CLUB QUATTRO)に出演したのが、このメンバーで初めてのライブでした。

●実質的には、それがPIGGY BANKSの初ライブだったと。akkoさんが加入した経緯とは?

yoko:akkoさんとはずっと前に知り合っていたんですけど、2013年の暮れに下北沢CLUB Queへ(kemeとakkoが所属する)トーキョーキラーのライブを観に行った時、久しぶりにお会いして。その時に「一緒にガールズバンドをやってもらえないですか?」と誘ってみたら、「いいよ〜」と言って頂けたんです。この3人は早い段階で決まっていたので、あとはドラムをどうしようかと…。

●ドラムは今のところ固定していないんですよね。

yoko:“ROXYPARTY vol.2”では、あっこびん(※福岡晃子/チャットモンチー)だったんです。最初に思い浮かんだので試しに訊いてみたら、ちょうどチャットモンチーが活動休止中だったのもあって、快く承諾して頂いて。その次が9月にShibuya Milkywayでの“乙女座会”のイベントで、その日に初めて「PIGGY BANKS」として出演したんです。

●その正式な初ライブではシシド・カフカさんがドラムで参加したわけですが。

yoko:カフカちゃんも私が直接メールで訊いてみたら、参加してくれることになって。その次がいきなり去年末の“COUNTDOWN JAPAN 14/15”だったんですけど、そこではロリータ18号のTO-BUさんに参加してもらいました。ロリータ18号とは去年「矢沢洋子&THE PLASMARS」のほうでよく対バンさせて頂いていたんですよ。でも女性ドラマーって、なかなか難しくて…。

akko:「カッコ良いな」って思う人は他からの需要も多いので、忙しくて。

keme:この3人もそれぞれの活動で忙しくて、なかなかスケジュールが合わないんですよ。そこでもう1人も同じように忙しかったらもっと合わなくなるから、ドラムに関しては融通をきかせたいなと。

●今後は女性だけとは限らない?

keme:実際にもう何本か決まっているんですけど、今後は男の人がサポートで入ったりもしますね。

yoko:先日アーティスト写真も3人で撮ったんですけど、この3人がPIGGY BANKSだから。無理に女性を入れようとしてクオリティやテンションが落ちてしまうくらいなら、(男性でも)カッコ良く叩けるドラマーの方にお願いしたいなって。

akko:それよりもまずは「この3人でライブのスタイルを作り上げるほうが大事だよね」っていう話になりました。

●3人でよく話し合ったりもする?

akko:私が普段は(鹿児島在住のため)東京にいないので、話をするタイミングが限られているんですよ。そのぶん東京にいる時はよく会って話していますね。

yoko:常に「こうしよう」とか「ああしよう」みたいなものが出てくるんですよ。それに音楽とは全然関係ない、くだらない話でも良いと思っていて。その中で実になることもあると思うから。とにかく一緒にいる時間をたくさん設けることって、特に新人バンドのPIGGY BANKSにとっては大事なんじゃないかなと。

keme:“超”新人なので、我々(笑)。

●本人たちの気持ちとしては、まっさらな新人バンドをやっているつもりだと。

keme:0(ゼロ)ではないですけどね。5くらいかな(笑)。

akko:2回目のライブまでは自分たちの気持ち的にもまだ企画的な、パーティーバンドっぽい感じがあったんですよ。でも“COUNTDOWN JAPAN 14/15”の前くらいに「このバンドを本格的にやっていきたい」という話になって。そこから私も“バンド”っていう意識が強くなりましたね。

yoko:akkoさんの長文メッセージがLINEで届くようになりました。

keme:どこまで続くのかな…っていう。

akko:ごめん…(笑)。

●それはバンドについて?

akko:そうです。

yoko:やっぱり大先輩だし、常に上を見ている人なので「バンドとはこうだ」というものがあると思うんですよ。逆に私はバンドに関しては経験が一番浅いので、akkoさんやkemeさんから「こうしたほうが良い」というアドバイスをよく頂いています。

●yokoさんの活動としても、今年はPIGGY BANKSがメインになる?

yoko:もちろんメインにはなるんですけど、それだけだとたとえばkemeさんが忙しい時期とかにはライブができなくなってしまうじゃないですか。それだとちょっと不安なのと、別の切り口だと思っているのでPLASMARSでの活動も継続してやっていきます。でもライブが入っていない時期にもakkoさんには東京へ来てもらって、一緒に曲を作ろうとは思っていて。今はオリジナル曲をちょうど作っているところなんですよ。まだ1曲だけなんですけど、いずれはライブのセットリストもオリジナルを中心にしたいですね。

●音楽性的にはどんなイメージ?

keme:シンプルなロックンロールっていう感じかな。

yoko:私が目指しているのは、ルースターズの女版みたいな感じですね。そういうバンドっていないじゃないですか。そういうところに持っていけたらなというふうには思っています。

akko:yokoちゃんみたいにカッコ良くロックを歌える女の人って、なかなか他にいないと思うから。そこは最大限に活かしていきたいですね。ライブを観てもらったら、私たちがやろうとしていることを絶対にわかってもらえると思うんですよ。そのためにも今はとにかくライブをやっていきたいです。

●今後の活動が楽しみですね。

yoko:やるからには、アルバムも作りたいなと思っていて。ツアーもやりたいし、色んなイベントやフェスにもどんどん出られるようになっていきたいです!

Interview:IMAI

 
 
 
 

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