約2年ぶりのスタジオアルバム。メンバー視点でどうやってこのアルバムが出来たのかを語ろうかと思います。
毎年アルバムを出していたうちらにとって、コロナ禍でライブやツアーが出来なくなって、その影響もあり、約2年ぶりのアルバムとなりました。
2020年の春くらいから、コロナでライブがなくなってきて、我々も3月の山形が中止になった日の事をよく覚えてる。
次の日山形でのライブで新潟に前泊している状態で、急遽次の日のライブが中止となり、そのまま新潟から東京に戻る羽目になったんだ。
なにするでもない5人は新潟の道の駅みたいな所で魚を食べてプチ観光をして帰路についた。今思うとライブもなくて5人だけで車で観光みたいな事をするのはほとんどなかったので不思議ないい思い出だったのかもしれない。実際自分のライブが中止になった事でコロナを実感した日でもあった。
それ以降8月の無観客配信ライブまでライブもなく、もちろんその段階ではツアーや各都市でのライブも出来るはずがない状態であったのでもちろんアルバムを出すイメージなんて5人は全くなかったね。アルバムを出したら各地回ってライブしたいしね。
毎年アルバムを出してきたうちらにとっては今年はアルバム出さないで曲を沢山作ろうという事も前々から話していたし、いい意味で曲作りに特化できた年だったかなと思う。もちろんメンバー5人でスタジオで常に音を出しているしバンドが止まっているような意識は全くなかったしね。
ちなみに12月にライブ会場・通限定のマキシシングル「スーパーソニックロッケンロール」も出しているので軽く宣伝でもしておこう。アルバムにも入っていないからね。まだ聴いたことのない人は是非。
そして2021年を迎えたけれども世の中は変わらずコロナ禍が終息することはまだまだ難しい状況の中、具体的に今年はアルバムを出そうとメンバーで話して、原曲やデモをどんどんピッチを加速させて完成させていき、アルバム2枚分程になったのかな。2020年から2021年の間にできた曲は歌詞や世界観もはっきりしている曲も多く、割と一枚のアルバムに選定していく作業はすんなり行ったかなと思う。
俺たちは今の事務所DELICIOUS LABELに移籍してからは、the pillowsの山中さわおさんにプロデュースをしてもらっていて、今回はさわおさんに現状ある曲を一通り聴いてもらい一枚にする作業があって、すんなり一枚にまとめることはできたし、その時さわおさんも「とてもいいね」と言っていたので、予想以上に楽曲のクオリティが高く、最高のアルバムになるだろうと、11曲の本番レコーディングをする前には確信していたね。
もちろん本番もそれぞれ最高のテイクだった!
俺は作曲者ではないからどう生まれたかどうかは詳しくは分からないが、各作曲者の原型の曲をゆっくり消化してバンドアレンジ、構成、BPM、音作りなど今までのアルバムよりも準備期間がたくさんあったし、メンバー内でのやりとりや、さわおさんとのやりとりも含めて円滑に自然にできたと思っている。
なにより、この約一年半ライブとかも少なくなってがっかりしているファンの子もいるとは思うけど、オレらはこのアルバムを完成させる事ができて一つ報われたかなって気もしてる。ファンのためにもね。
ある意味コロナ禍にならなかったら出来なかったアルバムではあると思うし、そんな中でできたアルバムがいつも通りのボヘミアンズだったし一層俺たちの色がでたアルバムになったのが個人的にとても嬉しい。あとは皆さんの一人一人の想像力にお任せして、楽しんでくれたらいいなと思っている。
THE BOHEMIANS
星川ドントレットミーダウン(Ba.)