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繋げ! 東北ライブハウス大作戦☆LIFE Vol.39

2011年3月11日。あの日からわずか3カ月後の2011年6月に産声をあげた「東北ライブハウス大作戦」。ライブハウスに生きづく人たちの、“真実と志”を伝えるために…。

チェーンコラム39人目  クリハラコウキ(39degrees)

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藤野有理からバトンを受け取りました、39degreesのBa./Vo.の栗原と申します。

東京都町田市に産まれ、町田市で25年間育ってきました。僕の故郷はもちろん町田ですが、第二の故郷はじいちゃんばあちゃんがずっと住んでいた福島県いわき市小名浜、という場所です。もともとじいちゃんばあちゃんが大好きで、小さい頃から何度も訪れたし、高校生の時には今のメンバーと一緒に遊びに行ったりもしました。長閑で、海の目の前、ゆったりと時間が流れるあの街が心から好きでした、いや、好きです。

時間が経って、その日が訪れて、何度も何度もニュースで流れる映像を見て、ただ茫然としたことを覚えています。幸い、じいちゃんもばあちゃんも無事でした、しかし思い出の家も全部流されてしまいました。じいちゃんばあちゃんの荷物整理のために2011年5月頃、小名浜を訪れました、自分にも何か出来ると思ってた、けど何も出来ませんでした。今でも思い出すほどの悔しさです。

そしてまた少し時間が経って、バンドと向き合う時間が増え、また考えることが増えました。僕らは東京町田のバンドで、それをとても誇りに思っています。みんなにもこの街を好きになって欲しいし、遊びに来て欲しい。そうやって考えるようになってから、街とライブハウスと人というものが密接している、わけではないけれど、密接にすることが出来るものであることがわかりました。あと、街とライブハウスと人が繋がっているところでライブをするのが大好きになりました、結果去年は140本くらいライブをしました、もっとライブしたいって思ってます。

SPCを始め、東北ライブハウス大作戦に関わる方々がいて、あの街でライブが出来る。本当に感謝してもしきれない程です。どこでもいい、誰でもいい、じゃない。やればやるほどにバンドをやるということは「人」だな、と感じます。日本には素敵な街、そして素敵な人達がたくさんいます。

大船渡では美味しい秋刀魚を七輪で焼いて食べました。宮古ではたらふくという美味しいラーメンを食べました。石巻では店のおばさんよく喋る中華料理屋で「また来てね」と言ってもらえました。僕は頭が柔らかくないから、不器用なりにこういう口約束を一つずつ守っていくことしか出来ません。「また来ます」「待ってます」をずっと守れる男でいたいな、と思いました。もちろん東北でした約束も、必ず守ります。

まだまだ僕らは若い、まだまだ出来るので、言葉じゃなく足で証明します、何度も足繁く通いたいと思います。東北の皆さんと少しでも長く素敵な時間を分かち合えますように。

これからもよろしくお願いします!

コラムのバトンは我々39degreesが所属しているレーベルの渡辺旭社長にお願いしたいと思います。


クリハラコウキ
東京町田 39degrees Ba./Vo.
THE NINTH APOLLO所属

 

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