2011年3月11日。あの日からわずか3カ月後の6月に産声をあげた「大作戦」。ライブハウスに生きづく人たちの、“真実と志”を伝えるために…。
2011年3月11日、あの瞬間俺は東京の自宅である人といた。
石巻在住の建築家で、自分が掛け替えのない仲間達と作った小さなBARを設計してくれた人。
仕事で東京に来る時は、その店で酒を酌み交わし、互いの街の話しをする明るくて優しい人。
地震の直後、俺はその人と一緒にその人が住み、家族と暮らし、仲間達のいる街を見た事もない大きな波が飲み込む映像を生中継で見た。
何も言えなかった、一歩も動けなかった、言葉を紡ぎ全身で表現する事だけが唯一の取り柄なのに。
打ちひしがれる背中を見るのが怖かったんだ、その場から逃げ出したかった。
ブルレジで歌う時、ワンパークで歌う時、その人には必ず聴きに来てもらってる。
もう後悔したくないし逃げたくない。
石巻で出来た仲間や東北ライブハウス大作戦、西片さんにもらったラバーバンドは薄情な俺を奮い立たせてくれる。
ライブハウスに集った皆がそうであるように。
次回は10-FEET KOUICHIに繋げます。
Dragon Ash Kj