2011年3月11日。あの日からわずか3カ月後の6月に産声をあげた「大作戦」。ライブハウスに生きづく人たちの、“真実と志”を伝えるために…。
ライブハウスは出会いを生む。そして東北ライブハウス大作戦は、スカパラにたくさんの新しい出会いをもたらしてくれた。
震災から3年が過ぎた今年6月、ようやく実現した東北ライブハウス大作戦、石巻BLUE RESISTANCEでのスカパラのライブ。
3年以上経った今でも残る大震災の爪痕や、津波で家族を亡くされた方との出会い、それでも笑顔で前を向き生活されている姿。
そんな日々の思いを吹き飛ばすかのように笑顔で踊りまくる石巻のオーディエンスたち。ライブ中様々な思いが交錯して、自分は涙を抑えられなかった。
25年というバンドの歴史の中で、2人のメンバーを失った経験を持つスカパラが、今もこうして前に進むことが出来るのは、ずっとサポートし続けてくれるファンやスタッフの力はもちろん、休まず続けてきた活動を通しての様々な新しい出会いと、そこで生まれてくる新しい音楽の力のお陰だと思う。
同様に、かけがえのないものを失った悲しみを癒すことが出来るのは、かけがえのない新たなる出会いや喜びであることを、このたび自分は石巻から教わった気がする。そのきっかけになり得るのが音楽であり、その出会いを繋げて行くことが我々ミュージシャンにとっての使命であることも。
今後もたくさんの出会いが生まれるように、そして日本、世界にそれを繋げられるように、これからも東北ライブハウス大作戦に参加していきたいと思います。
次回は、Dragon Ash Kj に繫ぎます。
東京スカパラダイスオーケストラ
加藤隆志