2011年3月11日。あの日からわずか3カ月後の6月に産声をあげた「大作戦」。ライブハウスに生きづく人たちの、“真実と志”を伝えるために…。
怒髪天
1984年、札幌で結成。自らの音楽性をJAPANESE R&E(リズム&演歌)と称し、独自のロックンロール道を確立。1/12(日) 結成30周年の初日となる日本武道館公演<怒髪天結成30周年記念日本武道館公演 “ほんと、どうもね。”>は満員御礼。3/19には武道館公演を収めたLIVE DVD、4/9には、ニューアルバム『男呼盛“紅”』をリリース予定。4/18(金) 京都磔磔より47都道府県を周る<怒髪天47都道府県勝手にお礼参りツアー “いや、なんも、おかえしだって。”>の開催も決定。(地元札幌はフリーライブ!!) 詳細はオフィシャルサイトをチェック。
http://dohatsuten.jp/
震災直後、もうバンドなんてやってる場合じゃない、これからは東北の為に何かしなければ! と即座に思った。
そう、ロックミュージックに乗せたボケナスのしみったれた心情の吐露なんぞ最早クソの足しにもならん! と。
では、具体的に俺には何ができるのか考えた。 40半ばのやせっぽちのオッサンに何が出来るのか? そうだ、力は無くとも募金はできるじゃないか! ならば、懸命に働いてなるべく沢山の募金をしよう!
で、俺が最も稼げる仕事はなんだ? やはりバンドか! そうか、全国でライブやって、その上がりを募金すれば良いんだ!その使命を胸にライブを再開した。
たとえ音楽は役に立たなくとも、それで稼いだ金は役に立つ! しかし、それは間違いだった…。
震災から約半年後の2011年9月、福島県を6日間巡った「風とロック スーパー野馬追」に参加した。
ここで俺は知った。「音楽で悲しい思い出は消せない。しかし、楽しい思い出を一つ作ることはできる。」音楽は求められていると言う事を…。
そして「東北ライブハウス大作戦」を知った時、心が動いた。なんて純粋で聖なる志を持った活動なんだろうかと。
本来、ロックなんて我儘で勝手で独善的で「自分の為だけに」やるモノのハズだった。
それがどうだ、今、日本のロックバンドどもは「他人の為に」歌い、動いているんだ。
だから俺はこの活動を支持し協力を惜しまない。それはこの日本で同じ時代を生きる者にとって当然の事だと思っているから。
そして、俺は同じ年のこの男の生き様を尊敬してやまない。渡辺俊美と言う、優しく強い人間を。