音楽メディア・フリーマガジン

残響レコード社長兼te’ギター河野のコラム「イメージを形に」vol.4

PH_konote’の新しいALがリリースされました。リリースの際に、必ず取材を受けるのですが、どのメディアさんもたくさんの特長があり、楽しく話させていただいております。特に、印象的だったのが「19歳の時にどういう音楽を聴いて、何をやってましたか?」という質問で、僕の19歳を思い出す良いきっかけになりました。その時は大学のサークルに入ったけど、先輩が下手すぎて辞めた記憶があります。大学外でバンドを組み始めて、Mr.Childrenのようなバンドをやって売れよう! と思ってVo.で歌ものの活動をしました(僕はもちろん、そんなに歌はうまくありませんよ)。バンドがうまく行くようになって、その頃に人気も出てきたのですが、何を思ったのか、いきなりその音楽性を捨ててマニアックな音楽に走ってしまいました。なんてあまのじゃくなやつなんでしょう。そして、その後バンドを少しお休みして、アメリカへ留学に行きました。大学は1年さぼって、休学もせずに行きましたが、テストまでに帰ってきてなんとか留年は逃れました。教授には、留学がバレてましたが、悪いようにはされませんでした。アメリカに行った時の経験が、あまりに衝撃的で僕はいまだに忘れられないのですが、日本の英語教育は本当に間違っている! と痛感しました。僕が英語を話しても、何を言っているかわからないと、さんざん言われました! 僕の学んできた英語は何だったのか? 本当に愕然としました。日本人が全然居ないテキサス州だったのですが、その時の日本はまだ着物を来ている人がいると信じている人がたくさんいました。それくらい情報がなかったのです。そのおかげか、小さなことにくよくよしなくなりました。世界から見たら、自分の悩んでいることなんて本当に小さなことなんだなって思いました。その経験があるからこそ、いまの自分があると思っています。人は経験から、歴史からしか学ぶことができないと思います。日本だけの価値観で過ごしているなんて、本当にもったいない。特に若い方は時間がたくさんあると思うので、観光ではなくて、日本人が不在の環境で1人で暮らしてみると良いと思います。厳しい環境であればあるほど、成長できると思うし、視野が広がると思います。自分の仕事を選ぶ上で選択肢が海外になるだけで、選択肢は大きく増えます。英語なんて少しできれば良いんです。大切なのは自分がどういう考えを持っていて、どういうことを主張したいかで、それがあれば英語は手段でしかありません。こんな僕でもイギリスに支社を作ることができました。取材は、自分のことを思い出す良い機会になりました。『音楽と人』では、かなりぶっちゃけてますので、ぜひ!

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