優れた音楽性とシーン最強のアンサンブルを武器に目覚ましい成長を遂げ、8/19にバンド初のライブアルバムをリリースしたNothing's Carved In Stone。飽くなき成長を遂げ続け、決して立ち止まることがない彼らは、待望のニューアルバム『MAZE』の全貌を明らかにし、レコ発ツアーを発表した。当連載は、同バンドのフロントマン村松が、様々な“表現者”とガチのぶつかり合いを行い、その際に起こる化学反応を赤裸々にレポートしていく村松拓強化プロジェクトである。
Nothing’s Carved In Stoneの現場マネージャー・渡辺氏(通称ナベ)。ライブはもちろんのこと、常にメンバーに帯同し、裏方からバンドを支えてきた彼は、バンドにとってなくてはならない存在である。
そんな渡辺氏がなんと今年の猛暑による夏バテで元気がなくなってしまっているという。今月号では、渡辺氏のピンチを聞きつけ、あの伝説の連載『たっきゅんのキングコングニー』が1回限定で復活を遂げる。たっきゅんと編集長山中によるスタミナ料理で渡辺氏を元気にするという今回の企画、果たして渡辺氏の精力を増進させたのはどっちの料理だったのだろうか!?
夏バテで精力が減退したマネージャー渡辺氏
Nothing’s Carved In Stoneの現場マネージャー渡辺氏。ライブはもちろんのこと、バンドにまつわる様々な現場でメンバーを陰から支えてきた、バンドにとってなくてはならない大切な存在だ。当連載の読者であれば覚えているかもしれないが、彼は『たっきゅんのキングコングニー Vol.6:生き急げたっきゅん! 103mからファーラウェイ! の巻』動画のエンディングテーマに抜擢されるなど、マネージャー業だけではなく幅広い才能を持っている。
そんな渡辺氏が、なんと猛暑によって夏バテになり精力が減退しているという。ワンフォアオール、オールフォアワン。マネージャーのピンチはバンドのピンチである。なによりも、アルバムリリース前というこの大切な時期に、マネージャーがダウンしてしまってはいけないのだ。
というわけで今回は、たっきゅんと編集長山中が、渡辺氏の食べたい料理を作って夏バテを解消するという緊急企画を敢行!! 『帰ってきた!! たっきゅんのキングコングニー』と題し、誌面と動画で料理対決をお届けすることとなった。
夏バテで精力減退した渡辺氏のために立ち上がった2人
対決の場に選んだのは、JR東中野駅近くのお店「セルフキッチン」。本格的な厨房を使って、客が自由に調理し、その場で食べることができるという、まさにセルフなレンタルキッチンスペース。アルバムリリース前の8月某日、我々は東中野に到着した。
セルフキッチン
東京都中野区東中野4-9-1 第一元太ビルB1F
TEL:03-6279-3232
http://www.self-kitchen.com/
まず、渡辺氏から出された料理のオーダーはこういうものだった。
ワンマンで数千人を熱狂させるバンドのフロントマンと、創刊26年をこえる音楽雑誌の編集長を前に、渡辺氏は臆することなくオーダーを告げる。その様は、まるでSMAP × SMAPに番宣のためにゲスト出演した大物女優そのもの。たっきゅんと編集長は「ウイ、ムッシュ!」とは答えずに、料理の準備に取り掛かった。
チャーハンというリクエストがあるとはいえ、オーダーは非常に曖昧としたもの。冷蔵庫を前に、食材を選ぶたっきゅんと編集長。
もちろんこの段階では、お互いが何を作るかは内緒。既に勝負は始まっているのだ。
お互いを牽制しながら食材を選ぶ
たっきゅんが選んだ食材
・レタス
・パプリカ
・水茄子
・スペアリブ
・ブロッコリー
・じゃがいも
・トマト
・アボカド
・にんにく
・むきえび
・たまねぎ
・たまご/ご飯
編集長が選んだ食材
・キャベツ
・豚バラ
・もやし
・青ねぎ
・たまねぎ
・ピーマン
・ベーコン
・まいたけ
・かいわれ
・ニラ
・ハム
・もっちりやきそば
・おたふくやきそばソース
・たまご/ご飯
そして調理がスタートしたところで、新たな事実が発覚!! たっきゅんの手際の良さが尋常ではないのだ。本人曰く「たまに料理を作る」とのことだったが、その手際の良さは調理だけではなく、料理を作りながら同時に洗いものをしたり、厨房の限られたスペースを効率良く使ったり、無駄なゴミや洗いものが出ない方法を取ったり。テキパキした段取りは、まさに専業主婦顔負け。速水もこみちならぬ『TAKU'Sキッチン』が実現する日は、そう遠くはないだろう。
米を研ぐ
笑う
野菜を素揚げする
何かを煮込む
いよいよ最後は渡辺氏が唯一具体的なオーダーをしたチャーハンの調理。ガスの火力は抜群で、セルフキッチン店長の「テフロンのフライパンで作った方が上手くできる。中華鍋は慣れていないと失敗することもあります」という忠告をまったく無視し、高火力&中華鍋で炒飯(チャーハンにあらず)に挑戦するたっきゅんと編集長。勝負はいよいよクライマックスに突入した。
ジャッ! ジャッ!
出来上がりに満足するたっきゅんと
ベーコンを入れ忘れていて焦る編集長
約3時間半の調理を経て、遂に渡辺氏の精力を増進させるスタミナ料理特別メニューが完成した。たっきゅんは3品、編集長は4品。額に汗を流した2人の表情は、疲労が見えるものの清々しく輝いていた。マネージャー・渡辺氏だけのことを想い、渡辺氏の精力増進だけを追い求めて料理した3時間半。対決にも関わらず同じ目的で闘いぬいた2人の漢には、強い絆が芽生えていたように見えた。
◯ たまごとレタスと味の素しか入ってないさっぱりレタスチャーハン
◯ 夏の終わりカレー(スペアリブ入りスパイシースープカレー)
◯ エビとアボカドのタルタルサラダ
◯ パラパラネギチャーハン
◯ ニラ焼きそば
◯ ハムのかいわれ巻き(母親の味)
◯ 生姜たっぷりまいたけスープ
いよいよ渡辺氏による実食。料理をバクバクと食べる渡辺氏を、緊張した面持ちで見つめる2人。たっきゅんの料理に対しての渡辺氏のコメントは「辛いものは苦手なんですけど塩加減が全部薄めで絶妙」「アボカドは得意ではないんですけど、このアボカドサラダはイケる」「料理屋さんで出てきても全然不思議じゃないクオリティ」というもので、編集長山中の料理に対するコメントは「生姜スープの味が強すぎて他の料理の味がわからない」「チャーハンはお店のチャーハンみたい」「やきそばの味も薄めだからいい」といったもの。
たっきゅんの料理に対する渡辺氏コメント
・辛いものは苦手なんですけど塩加減が全部薄めで絶妙
・アボカドは得意ではないんですけど、このアボカドサラダはイケる
・料理屋さんで出てきても全然不思議じゃないクオリティ
編集長の料理に対する渡辺氏コメント
・生姜スープの味が強すぎて他の料理の味がわからない
・チャーハンはお店のチャーハンみたい
・やきそばの味も薄めだからいい
どうやら“味が薄め”、“辛くない”、“お店で出てくるみたい”というキーワードが渡辺氏のツボのようだが、果たして2人の料理はそのツボを上手く射抜くことができたのだろうか?
気になる判定結果は、近日当コーナーでアップ予定の動画内で発表します! 勝ったのはたっきゅんか!? はたまた編集長か!? 渡辺氏の夏バテは解消したのか!? 『TAKU'Sキッチン』は実現するのか?
勝利の渡辺が微笑んだのはどっちだ?
動画で観る『帰ってきた!! たっきゅんのキングコングニー』
たっきゅんの受け身の美学へのメッセージや感想は
yamanaka@hirax.co.jpまで!!