【70年代、洋楽の名盤アルバムが数多くリリースされた黄金期】1973年(昭和48年)の日本と海外の音楽動向は非常に興味深いものがある。三人娘の活躍、花の中三トリオ、郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹が新御三家と呼ばれるようになり、日本レコード大賞は、五木ひろし。これが、日本の現状。1月の下旬から予定されていたローリング・ストーンズ初の来日公演が直前になって中止。過去の大麻所持に外務省がNOを出したためだった。この年、1月にはブルース・スプリングスティーン、エアロスミス、7月にはクイーンが、日本では、石川さゆり、山口百恵、キャンディーズなどがデビューを果たしている。同年、産声をあげた日本のアーティストは、細美武士、BONNIE PINK、GACKTなど。海外アーティストは、マネジメントなども含めて、自己主張のスタンスが確立され、契約事項をハッキリ示した活動に入っていく時代に、日本ではやっと音楽事務所が形をなし、テレビ主導の時代に突入した時でもある。セールスが、国内だけなのか、全世界がターゲットなのかによって、当然アプローチは違うと思うが、ここに来て、日本のアーティストもマーケットが世界レベルになった事は誇らしくもあり、自然な流れでもあるように感じる。世界のロックアーティスト、今でも現役で活躍するバンドが光輝く代表的なアルバムをリリースしたのも73年。T・レックス、ボブ・ディラン、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーなどの名作にもう一度ゆったりと浸ってみるのもいいかも。やっぱ70年代は、凄いですね!! 編集者:野口健作