音楽メディア・フリーマガジン

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第116回

今回ご紹介する機材は4chマイクプリ「VINTECH AUDIO MODEL 473」です。

 

Neveの「Neve1073」をモデルにしており、状態の良いオリジナルよりもワイドレンジで高級感もあり、音のキャラクターは、モダン&ビンテージという言葉がピッタリはまりそうです。

いろいろなメーカーがNeveのレプリカを発売していますが、「VINTECH AUDIO MODEL 473」はその中でもトップを独走する存在であり、正直これと並ぶ実力を保有するのはBrent Avnillくらいなのではないか、と思います。

新品価格で60万を超えますが、個人的にはその倍の価値がある機材だと思います。

興味のある方は是非チェックしてみてください。


Sight Seeing

注目度の高いバンド・アーティストのプライベートスタジオをご紹介します。

こんにちは!

茨城を拠点に活動するアーティスト、ひっとみぃです。

本日は私の音楽制作現場を少し覗いていっていただけたらと思います。

~全体図~

 

~電源周り~

 

(足の血行を良くするやつが写り込んでる…)

 

[背景]

元々ソフトの内蔵音源を使用して音楽制作を行なっていましたが、どう編集しても耳に刺さる音が気になり、

ミキシングやマスタリングを習おうと右往左往している中で、スタジオチャプターハウスに出会いました。

話を聞いて行くうちに、耳に刺さる音の原因が自分の技術ではなく音源自体であることを知りました。

セッティングの大変さから、ソフト音源にもいいものがあるのではないか…と一時期探し回りましたが(愚かでした…)、あくまでも「悪くない音」しか見つけられず、結局私が求める「最高の音」はハード音源だと改めて気づきました。

そこから電源周り、音源モジュールを揃えて行くうちに、一筋縄では行かないところも含めてハードウェアの魅力にハマっていきました。

 

[使用機材]

~DAW~

Cubase

~ハードウェア音源~

・Roland FA07

・Roland INTEGRA7

・YAMAHA RS7000

~スピーカー~

SONY

~その他~

・tc electronic Finalizer 96K

・TASCAM Model24

・TASCAM DV-RA1000HD

・ART TransX

…等。ここから特に知って欲しい機材を深掘りしていきます。

 

[機材紹介]

~Roland INTEGRA7(写真下から2段目)~

 

FA07を買ったものの、チャプターハウスで聞いたINTEGRA7の音が忘れられず購入しました。

生音感が強く、特にピアノの音やベースの音がお気に入りです。

もっと技術力がアップしたら、INTEGRA7を使ってファンク系の曲を作ってみたいな、と密かに考えています。

 

~YAMAHA RS7000~

 

Rolandの生音感も好きだけど、もうちょっとPOPな音が欲しいと思っていたところ、チャプターハウスの樫村さんが勧めてくださった一品です。

面白い音がたくさん入っており、想像力が掻き立てられます。

ちなみにこの下の台は少しがたつくので、「いい音のためにはお金を惜しまない」と言う意味を込めて外れた宝くじで固定しています。

(本当は悔し紛れに置いただけです。)

個人的には、Rolandの音はスーツを着たカリスマ性のある重鎮というイメージですが、YAMAHAの音はアロハシャツでニコニコしながら敵を倒していく最強の合気道の師範というイメージです。

 

~tc electronic Finalizer 96K(写真1番上)~

 

通すだけで音がぐっと前に出て、これ無しではいられないと思わせられたファイナライザー。

こちらはまだまだ修行が必要ですが、1人でも使えるようになったら、より求める音に近づけると確信する一品です。

 

~電源ケーブル~

アコースティックリバイブ パワースタジオ(左)とオルトフォン PSC-1500XG(右)

 

音の表現に欠かせないもの、といったら電源ケーブル。

せっかくなので、最近購入したばかりのものをご紹介します。

樫村さんの所持する電源ケーブルの音の聞き比べをさせてもらった際、感動したのがこの2つです。

私は高音部が敏感な方なのですが、アコリバはギリギリ痛いか痛くないかの絶妙な線をついてきます。

フラットというよりは音圧を感じるイメージで、今まで購入した電源ケーブルの中で1番高かったのですが、思わず買ってしまいました。

オルトフォンは、音圧をしっかり感じるのに比較的価格が安価でコスパのいい電源ケーブルです。

こちらは2本目になります。

1本目をTransXに繋いだところ、相性が良さそうだったので、もう1本はファイナライザーに繋ごうかと考えています。


[最後に]

ここまでご覧いただきありがとうございました。

知識としては初心者レベルですが、いい音に助けられながら今後も精進していくつもりです。

興味をお持ちいただきましたら、是非ライブにも遊びに来てください。

海岸で拾ったピカピカの石あげます。


[プロフィール]

アーティスト名:ひっとみぃ

活動拠点:関東(特に茨城)

好きな食べ物:インドカレー、えんがわ

X(旧Twitter) :  https://x.com/hittomi0221

他の記事 : 茨城県発 ジャンルを超えた景色を求めるシンガーソングライター「ひっとみぃ」 | JUNGLE☆LIFE

https://www.jungle.ne.jp/sp_post/hitme/


【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】

STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表

レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター

Whirlpool Records/brittford主宰

専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動

全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける

スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください

ラジオ川越 第2・4水曜 23:30 ~ 24:00 「Music Translation」放送中

8月分の放送は8月14日(水)28日(水)

出演 樫村治延

番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます

https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe

(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)

当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します


千田恭平「Cheers!

少しブラックミュージックテイストが入ったAORや、クロスオーバーをジャズアレンジにしたインストアルバム。千田恭平ヒストリーの全てが詰まった一枚。当スタジオではドラムRECを担当。


 

羊が眠ル夜に「ピカレスクを探して」

常に進化し続けるポップバンドの新作。卓越した演奏力とアレンジに加え、ボーカルがカラフルな色どりを添えている。


 13ROUND 「空-Sola-

メロコア、パワーポップ、初期パンクを足して割ったような独自の楽曲。20年を超える活動歴からも伺える大御所感が、至る所から感じられる。


Processed with VSCO with q3 preset

西村八大「優しい君/メモリー」

アコースティックを中心とした直球のJ-POPサウンド。声質と、歌詞の世界観がマッチして独特の雰囲気を醸し出している。当スタジオではドラム、ベースのレコーディングを担当。


 

経血「令和聖母」

ハードコアと80’s NewWaveが手際よく絡む、ハイパーパンクサウンド。今作は、現在では珍しい8cmCDでのリリースとなる。

  • new_umbro
  • banner-umbloi•ÒW—pj