音楽メディア・フリーマガジン

CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第112回

今回もボーダーレスなコード進行を取り上げます。今回はいわゆる「ループ」です。

たったこれだけですが、コードごとに転調するのと、9th以上のテンションコードを含むのでマンネリ化しにくい響きがあります。

ループしたコード進行というと、テクノ、ハウス、ヒップホップと言ったクラブ系のジャンルが思い浮かびますが、実は通常のロックやポップス、環境音楽にも潰しが利きます。ぜひいろいろ試してみてください。


【今月のちょいレア】SPL TRACK ONE

トランジェット系アウトボードが有名なブランドSPLが、約15年前にリリースしたTRACK ONEのファーストモデル。リーズナブルなチャンネルストリップだが、音質はTUBE TECHやMANLEYといった最上位メーカーと肩を並べる実力機だ。特にマイクプリのクオリティーはリッチで、相性の良いマイクと組み合わせれば、後で余計な作業をする必要がなくなりそう。現行品であるサードモデルが、さらに進化しているのは言うまでもない。


Sight Seeing

注目度の高いバンド・アーティストのプライベートスタジオをご紹介します。

エンジニアのYU-DAI(ユーダイ)です!

ヴォーカル、ラップ、ヒューマンビートボックス、オーディオブック、家電音声、ゲーム音声etc… 

声のお仕事ならディレクション・収録から完パケまでお任せください!

アーティスト活動もしておりますので、最後のURLから是非チェックしてください!

◆DAW

ProToolsを中心に、Studio OneやMASCHINEを併用して様々な作業を行っています。

電源はアイソレーショントランスから100v, 117v, 120vに分岐、安定化して各機器に供給。

◆MIC

Audio Technica AT4050

高いSPL値を有する為、ラップやアフレコ、ヒューマンビートボックス等

瞬間的な大音量が想定される演奏もクリアにワイドに収音してくれます。

◆HA

AMS NEVE 1073 SPX

ヴィンテージNEVEよりも天井が高く、とてもクリアな音質ですが、

EQの派手な効き方は健在で、GAINを上げていくとお馴染みマリンエアーのトランスを感じることができます。

Vo RECはAT4050→1073 SPX→UAD 1176(Apollo x6)→ProToolsです。

実機の1176も導入予定ですが、数日にまたがるセッションにおいては

その日のご機嫌に左右されず、S/N比もよく、即時にセッティングリコールできるUAD1176は重宝しています。

 

◆ i / o

Universal Audio Apollo x6

◆Bus Compressor

Solid State Logic THE BUS+

トラックダウンは内部バウンスではなく、THE BUS+を通してTDしています。

外観で確認できるツマミやボタンの数を遥かに超える様々な機能が集約されており、バスコンプというよりかはマスタリングプロセッサーのイメージで使っています。

◆Other Outboard

より荒削りでワイルドなサウンドメイクの為にdbx 286s, 376, 586、

シルキーかつ太いサウンドメイクの為にTL Audio PA-1 Classic Series Dual Pentode、、その他多数所有。

◆Sequencer

AKAI MPC1000

Roland MV8800

Native Instruments MASCHINE MK1 & MIKRO MK2

 

◆Cable

BELDEN 8412が中心ですが、

モニターセクションにはクセのないMOGAMI 2549を使用しています。

 

Official Web 

http://thp.main.jp

Instagram

https://www.instagram.com/yudaibeat/

YU-DAI 5th ALBUM 「Authentic Parade」12inch vinyl & digitalにて絶賛発売中!

https://tower.jp/item/6166383/Authentic-Parade

<数量限定生産盤>


【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】

STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表

レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター

Whirlpool Records/brittford主宰

専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動

全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける

スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください

 

ラジオ川越 第2・4水曜 23:30 ~ 24:00 「Music Translation」放送中

4月分の放送は4月10日(水)24日(水)

出演 樫村治延 サイエンスライター荒舩良孝氏 フリーアナウンサー荒舩裕子氏

番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます

https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe

(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)

当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します


   

TOY Aya Nakamura

R&Bとトラップが合体したようなバックトラックに、声質が素晴らしい女性Vo.が絡む。聴き手を選ばないナイスチューンだ。


 

シュガースプレー 「咲くな、サクラ、」

ポップとロックをブランディングし、ピュアなオリジナリティーを楽曲に投与する、5人組ガールズバンドのマキシシングル。倍音豊かな声音と、バンドサウンドの蜜月ぶりに着目したい。


 

The VAPES 「Bow Wow

ガレージロック、R&Rを基調としたロックバンドのデジタルシングル。邦楽的なリフやフレーズが、彼らの手により融合すると洋楽のように聴こえる、良い意味で不思議なバンドだ。

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