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CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の セルフRECはプロRECを越えられるか? 第105回

今回から取り上げる話題は「ミックスダウンとマスタリングの同時作業について」です。

20年くらい前までのレコーディング作業においては「REC→MIX→MASTERING」という流れが必須でした。現在においてもこのパターンが主流なのは変わりません。

 しかし年々ハード、ソフトは凄まじい勢いで進歩している上に、マスタリングの在り方の解釈も変化しています。

同じアーティストが、同じスタジオ、同じエンジニアを使って完結している現場なら、やり方によっては

MIXとMASTERINGの同時作業が可能になるかもしれません。

また、個人やバンドにおいても、REC作業全般に長けていて、全曲を同じ環境で遂行している場合は可能になる確率が上がりそうです。


【今月のMV】おどるアナグマ「ひとりごと」

https://www.youtube.com/watch?v=-w5BHs-9pyM

フォーキーでソフトなオルタナティブさが漂う、3ピースガールズバンドのMV。

ありそうでなかなかない「エクセレントなポップネス」が全体から感じ取れる。


【今月のちょいレア】ORANGE ROCKERVERB100 MKⅢ & TH100

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数あるギターアンプの中で一番見た目のインパクトがあるブランド「ORANGE」の、2強アンプヘッド&キャビネット。このROCKERVERB100 MKⅢとTH100それぞれの特徴は、似ている部分5割、違う印象5割といった感じだろうか。


【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】

STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表

レコーディングエンジニア·サウンドクリエーター

Whirlpool Records/brittford主宰

専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動

全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける

スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください

当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します


 

AlterRe:TieTrust

ロックバンドのアナログ感と、時代に左右されないプログラミングから成る、ハイブリットサウンドが特徴の3ピースバンド。どちらにも偏らないバランス感覚が聴きどころの一つ。


 

マルジナリア団地sisters

80’s NewWaveやソフトサイケデリックでもなく、単なるオルタナ系でもない、良い意味でカテゴライズ出来ないユニット。一度聴けば脳裏に焼き付くことは間違いない。


 

unskilled START / OVER

ロックバンドの典型的パターンを巧みに少しずつ変化させ、One & Onlyなサウンドを構築しているバンドの最新作。地元千葉の中規模音楽フェス出演など、ライブ活動もますます勢いづいている。


 

TOYSUN

従来のTRAP、HIPHOP路線から、少々R&BやTRIPHOP的な要素も増え、良い意味で聴き手を選ばなくなってきているように感じるTOYの新作。フィーチャリング、コラボも充実してきており、ますます目が離せない。当スタジオではMix、Masteringを担当。


 

307.(temporary named) What We Lost Hold On

パワーポップ、メロコア、エモロック、ギターロック的な要素が自然に絡み合う作品で構成されたフルアルバム。前作よりはJ-ROCK寄りのような感じもするが、聴き手を広げるという意味で良い作用が起きそうだ。

当スタジオでは数曲分のドラムレコーディングを担当。


【告知】コミュニティFMFM川越」にてラジオ番組始動

第1回放送は2023年10月11日(水)23:30~24:00より(以降、隔週水曜日に放送)

番組タイトルは「Music Translation」、出演者はチャプターハウス代表 樫村と、サイエンスライター荒舩良孝氏、フリーアナウンサー荒舩裕子氏です。

番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます、ぜひお聞きください。 https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe

(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)

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