CHAPTER H[aus]エンジニア 樫村治延の
セルフRECはプロRECを越えられるか? 第87回
今回からは、使えるエントリーパワーケーブルを取り上げます。
Audio technical AT-PC600/2.0
ピンク色が目を引くこのケーブルは、派手な印象とは相反して、音のキャラクターは比較的フラットでワイドレンジです。
楽器や機材、パソコンなどの購入時に付いてくる電源ケーブルと差し替えるだけで、音質が1ランク以上グレードアップすること間違いなし。
数千円でこのクオリティーが手に入るのは、非常にありがたい限りです。
ちなみに、このケーブルには上位機種(AT-PC1000)もあり、より高音質にこだわる方におすすめです。
【大学生バンドのセルフREC】
被りまくりREC、ミックス編①
前々回の一発録音(アコギとボーカル)のミックス作業にとりかかる。
上図のようにパンニングしてから、EQ・コンプ・リバーブなどのベーシックなエフェクトをかけるかどうか、考えてみる。
各フェーダーをいろいろ動かして、ベストポイントを見つけるのが先決だ。
【今月のちょいレア】TC Electronic GOLD Channel
約25年前にリリースされた、超ド級アウトボード。2chの高性能マイクプリ、AD・DAコンバーター、EQ、コンプ、エキスパンダーなど、現在でもトップクラスのスペックを誇る機能が詰まっている。当時は定価で約30万円、現在はディスコンだが中古市場で6~7万円で見かけることも。
【今月のMV】COLLAPSE 「GARDEN」
https://www.youtube.com/watch?v=pCum3bbBL_Q
透明なシルエットを感じるサウンドスケープが魅力のCOLLAPSEの、代表曲。映像美と音の絡みが、深い精神性を浮かび上がらせる。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア ・ サウンドクリエーター ・ Whirlpool Records/brittford主宰。
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動。
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける。
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください。
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します。
エンジニアといたしましては、webや動画ではなく是非「CDで」音質をチェックしてほしい!!
TOY 「TOY1」
TOY氏のこれまでの音楽キャリアを裏付ける、現時点での最高峰と呼べる3曲入りシングル。ヒップホップの奥深さが随所に垣間見える。
TOY 「SUCK IT UP」
どんな言語で歌おうとも彼独自の世界が堪能できる、3曲入りデジタルシングル。ヒップホップ、トラップなどになじみのない人にも響く要素が多いかも。
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