音楽メディア・フリーマガジン

沖縄ファイル Vol.16

【レポート】『愛に溢れた第30回Peaceful Love Rock Festival』

(※私とピーラブの歴史については前号読んで下さいな。今回は30周年記念!)

まずは、このイベントを30年も続けて来られた事に敬意を表したい。出演者や主催者とお客さんももちろん、PAや裏方、ボランティアスタッフにも拍手を送りたい。30周年ありがとう! ここまで沖縄ロックの先輩方が作り上げ導いて来たものを今後、後輩達がどう受け継いでいくのか。イベンターやミュージシャンとしても、いろいろな角度から考えてみたりして、今年はなにかと感慨深いものもあった。

今年はテープ審査と2回のライブ審査を経てオーディション枠に「笑う月」「伊舎堂さくら」2組が出演。初日には「ZUKAN」や、高校卒業したてでメジャーデビューも決まった「Civilian Skunk」など勢いある沖縄若手も出演したが、やはりこのステージの魔物達と共演さえできる大御所達の放つパワーと迫力に何かを学んだだろう。それを最も感じさせたのがヒゲのかっちゃん。異色の組み合わせとも思えるオーセンティックスカバンド「マジェティックス」のリンタロウさん率いる本日のカッチャンバンドの演奏に乗って、亀仙人に連れられた意味不明な巨大な白い卵が客席から運ばれて登場! 一曲終わって卵の中から…小鳥を連れたマントヒヒが歌い出した?!…もはや文字で表現できる世界じゃない…まさにエンターテイナー! そしてQueen名曲オンパレード「FreddieEto & Queeness」!! この2組の後には、桜坂やっくんのバンド「美女♂men Vlossom」も普通? に見えてしまうほど! そして結成20周年を迎えたDIAMANTESは一番ロックな曲として「琉神マブヤー」をチョイス(笑)、トリは久々にコザの音楽シーンに帰って来た「喜納昌吉&チャンプルーズ」で初日終了!

2日目、初出演の快進撃「きいやま商店」「JaaBourBonz」に続き、ロックフェスの大ステージを「木村充揮&内田勘太郎」2人のブルーズマンは、そのギターの音だけで、その声だけで、いとも簡単に彼ら色に染めてしまう貫禄。スミンfrom台湾! 彼らのバンドを追ったドキュメンタリー映画「トーテム」で見て惚れ込んで、でも彼が来沖した「Musix」の時期は私がツアー中で見れなかったから、やっと生で見れて感動! 登場して最初にアカペラで歌った民族の歌も、奏でるギターも、心の深い奥底にある温かい部分を優しく撫でてくれるような、でも力強い歌声。スミン大好き☆
続いて、加速する沖縄ロック「JET」! 私が中2で初めて見たドラマー、元マリーwithメデューサのコーチャン健在てか相変わらずのパワフルさ! かずふみさんのギター回しとフィードバックがキュイーン☆ 続いて県外ゲスト「THE冠」ドカドカウケてました! 更に韓国からcrying nutに続いてモンゴル800。「神様」から「矛盾の上に咲く花」の流れに、彼らの沖縄への大きな愛と強い意思を感じた。そして大トリはもちろん、このフェスの初回開催のキッカケとなった「紫」! あの印象深いリフの「Double Dealing Woman」から惜しげもなくスタート、圧巻の演奏で、熱い2日間の夜は幕を閉じた。

今年の2日目司会はピーラブ名物マスミさんと元「hands編集長」幸田悟氏、往年の先輩方! 沖縄ロックに憧れ、飛び出し、やはり愛してやまない沖縄の音楽の世界に今も貢献し続ける幸田さんの司会は、一言一言に歴史と共に重ねられた愛があった!

改めて、いろんな出会いや再会をありがとう! ピーラブ!
(photo byジャン松元)

<ライブ&イベント情報>

沖縄ロックの次の時代を築いたロックバンド「ハートビーツ」としていち早くメジャーデビューした大先輩ロックンローラー、ジョニー宜野湾。今やお笑い? ダジャレファイトクラブ(DFC)主宰? おもしろおかしくウクレレを弾き語り、更にワーカー&リーダーの天然な笑いも加わった新作のレコ発!
『ジョニー宜野湾&WALE WALE』CD発売記念ライブ
★ 8/18(土) 19:30~@ミュージックタウン音市場(2500円/1Drink込み※中学生以下1000円) 問:オフィスギノワン(098-855-0261)

【KEN子情報おまけ】

KEN子ソロ音源「テイチクエンタテイメント グロビュールレーベル」より新曲2曲リリース!
<テイチクモバイル、レコチョク、iTUNES STOREで配信中!>
★HP→http://www.globule-tm.jp/

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