音楽メディア・フリーマガジン

人生打ち上げかけつけ! 4杯目

先日、都内の某ライブハウス(仮名)でうちのバンドをブッキングして頂いたので
ありがとうございます的意味で飲みに伺いましたの。

いや、もうそんな事とかどーでもいいの!打ち上げが凄かったの。

当然、神戸松原組(松原の息がかかっているバンドを勝手にこう呼ぶ。ちなみに誰も知らない。みんな嫌がっている。) としては
関西の根性の見せ所!しょっぱなからぶっ飛ばしてイッキの嵐!!

東京組のバンドは我々の総攻撃にこぞってトイレへダッシュ!
至る所にゲロという空襲が飛び交い優しい居酒屋の店長がキレるという前代未聞の事態も発生…。
危険度A級の事態が我々を襲う。

もちろん神戸組も多数の犠牲者を出している。
パンチの無い奴らは戦線から離脱し車に逃げ込み、死者は廊下に横たわる…。

そこへナント!!テロリスト村上氏(仮名)が最終核兵器を導入して加盟して来た…

その名も

「鏡月【兵器説明】焼酎。アルコール度は多分25度」

我々小物兵士はビールという刃物で殺しあうが、核兵器の参戦にイッキに戦いのランクはグンと上がった…

当然そんな恐ろしい兵器を組の若い者が扱える訳がない!

松原は立ち上がった!相手は某ライブハウスの兵頭氏(仮名)だ!
松原と兵頭氏はテロの陰謀により鏡月をイッキしまくった!そりゃもう頑張った!

一本ずつ飲みきった所で戦いは一時休戦。
だが間髪入れず、体を休めていた松原の耳に廊下から兵隊の悲鳴が飛び込んで来た…

「うわぁ!兵頭隊長っ!大丈夫でありますかぁぁ!?」

慌てて廊下に出るとトイレに行った兵頭氏が口から血を出して倒れている!

松原は彼をすぐに抱きかかえて喋りかけた!

しかし返事は無い。
急いで救急車を呼び、兵頭氏の口から出てくる血とゲロをふき取っている。

松原はもう奴が長くない事を悟った…
こんな体でよく頑張った。

いい戦いだった(泣)
松原は戦友に泣きながら喋りかけた。

「大丈夫か?もうすぐ救急車が来るぞ!聞こえるか?」

「 … $@¢¥■% 」

兵頭氏がかろうじて何かを喋った。

「ん?なんて言ったんだ?」

「 う”☆ф* …」

また何か言ったが意味不明。

「えっ!?なんて言ったんだっ?」

松原はもう一度聞き返した。
すると白目をむいた彼は松原の手を強く握り口を開きだした…

「 … メ  ガ… ・・ネ」

メッ! メガネぇぇ?? はぁ?どー言う事っ?

謎を抱えたまま息を引き取った彼は救急車に運ばれ翌日まで入院。

「アルコール中毒」と診断。
嗚呼、恐るべき核兵器… 静まり返った戦場(居酒屋)に兵頭の忘れたメガネが寂しく残されていた…

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