正統派ブリティッシュ・ロックを現代に持ち込み、そこに現代的なハード・ロックを付け加えたソウルフルでメロディアス、ハードでダイナミックなロックを奏で続ける、英国が生んだブリティッシュ・ロックの英雄、サンダー(Thunder)。
30年以上のキャリアを経て今もなお精力的な活動を続ける彼らが最新作『ドーパミン』を発表する。各国で大きなヒットとなった2021年発表の前作『オール・ザ・ライト・ノイゼズ』に続くこの最新作にボーナス・トラック2曲を追加収録した日本盤が、全世界同時発売となる4月29日に発売されることが決定した。
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この最新作『ドーパミン』は、サンダー史上初となる2枚組アルバムとなっており、アルバムのテーマと共鳴する全16曲を収録した意欲的なアルバムだ。溢れ出る創造性を匠の技で最高級ハード・ロック・サウンドへと昇華させていったこのアルバムに関して、バンドのギタリストでありソングライターであり、そして設立メンバーの一人でもあるルーク・モーリーはこうコメントしている。
「最初から2枚組のアルバムを作ろうと思ってたわけじゃないんだ。でもソングライティングとレコーディングが進むにつれて、面白い領域に迷い込んでしまったみたいで、”この中から何かを外すことなんてできるのか?”っていう状態になってしまったんだ。最終的に20曲を16曲になんとか絞り込んだけど、楽曲を絞り込むのはとても難しかったよ」
風刺的であり、切迫していながらも決して悲観的にはならないこの最新作『ドーパミン』は、パンデミック下のロックダウンにおいて、常に次なる幸せを探し続けるためにソーシャル・メディアの世界に引きこもってしまった世界的状態にインスパイアされて創り上げられたアルバムだという。ルークはこう語っている。
「アメリカの心理学者が書いた興味深い記事を読んだんだ。そこで彼は”ソーシャル・メディアは私たちをドーパミン中毒にさせている”と言っていた。私たちはソーシャル・メディア上で評価され、”いいね!”の数が増えていくと、脳内にドーパミンが放出され、その結果、中毒になっていくんだ。もっと沢山の認知をもらうために、どんどん自撮り撮影にのめり込んでいく。このアルバムのジャケットは、まさにその状態を表したものになっているよ。私たちの周りにはこんなにも素晴らしいもので溢れているのに、あまりに自己陶酔に浸っているから、その素晴らしいものを見逃してしまっているんだ。もちろん、今私が言っている素晴らしいものの全てを見るには、実際にアルバムを手にして、アートワークの全てに目を通さなくちゃいけないけどね」
この最新アルバムの情報と共に公開された新曲「ザ・ウェスタン・スカイ」は、瞬間的な満足感を冷やかしている内容ではあるが、サウンド的には一聴しただけでサンダーの音だと分かるほどの即効性に満ちた楽曲だ。鋭角的なリフが曲全体を支配するこの曲は、バンドが毎年行っているアメリカ横断チャリティ・バイク旅行を記念して作られたものだという。
この曲を始め、アルバムにはまさに最高級のブリティッシュ・ハード・ロックの神髄がぎっしりと詰め込まれている。ルーク・モーリーとダニー・ボウズ(vo)、ベン・マシューズ(g/key)、クリス・チャイルズ(b)、そしてハリー・ジェイムズ(dr)というラインナップで四半世紀以上活動してきたサンダーにとって、この最新作はまさに完璧なタイミングでのリリースとなるのだ。
過去30年にわたるキャリアを通して、全世界的な成功から、時代と共に変化する音楽の流行にもまれ、2度の解散を経験するといった険しい道のりを歩み、まるでローラーコースターのように酸いも甘いも経験してきた彼ら。2015年のカムバック・アルバム『ワンダー・デイズ』で二度目の復活を果たして以降、コンスタントに作品を発表し、その最高級のサンダー・サウンドで全世界のファンを魅了し続けている。昨年発表した前作『オール・ザ・ライト・ノイゼズ』は、バンド史上最高傑作と称され、全英アルバム・チャート3位を記録、世界的にも日本を含む各国で過去最高のチャート順位を記録し、非常に高い評価を受けている。
単にベテラン・ロック・バンドと呼ぶにはあまりに強烈な生命力に溢れており、単なるクラシック・ロック・バンドと呼ぶにはあまりに多様なスタイルを持つこのサンダー、まさに今絶頂期にある、といえる彼らが作り上げたこの最新作は、世界中のファンに最高の「ドーパミン」を与えてくれる、最高のハード・ロック・アルバムなのだ。
■リリース情報
Thunder / サンダー
『Dopamine / ドーパミン』
2022年4月29日全世界同時発売
WPCR-18514/5 定価 \3,740 (税抜 \3,400)
★デジパック仕様2枚組CD
★日本盤のみボーナス・トラック2追加収録
★解説・歌詞・対訳付
DISC 1:
01. The Western Sky / ザ・ウェスタン・スカイ
02. One Day We'll Be Free Again / ワン・デイ・ウィール・ビー・フリー・アゲイン
03. Even If It Takes a Lifetime / イーヴン・イフ・イット・テイクス・ア・ライフタイム
04. Black / ブラック
05. Unraveling / アンラヴェリング
06. The Dead City / ザ・デッド・シティ
07. Last Orders / ラスト・オーダーズ
08. All the Way / オール・ザ・ウェイ
DISC 2:
01. Dancing in the Sunshine / ダンシング・イン・ザ・サンシャイン
02. Big Pink Supermoon / ビッグ・ピンク・スーパームーン
03. Across the Nation / アクロス・ザ・ネイション
04. Just a Grifter / ジャスト・ア・グリフター
05. I Don't Believe the World / アイ・ドント・ビリーヴ・ザ・ワールド
06. Disconnected / ディスコネクテッド
07. Is Anybody Out There? / イズ・エニバディ・アウト・ゼア?
08. No Smoke Without Fire / ノー・スモーク・ウィズアウト・ファイアー
<日本盤用ボーナス・トラック>
09. You're Gonna Be My Girl (Live) / ユーアー・ゴナ・ビー・マイ・ガール(ライヴ)
10. The Smoking Gun (Luke & Danny Radio Session Version)
/ ザ・スモーキング・ガン(ルーク&ダニー・ラジオ・セッション・ヴァージョン)
All songs written by Luke Morley and published by BMG Rights Management (UK) Ltd.
Producer: Luke Morely
Recording Engineers: Nick “El Brino” Brine & George Perks
Mix Engineers: Mike Fraser & Chris Childs
Mastering Engineer: Ed Woods