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ストレイテナー 、本日リリースの2年7ヶ月ぶり通算11枚目となるニューアルバム『Applause』オフィシャルレビュー公開!

 本日、ストレイテナーが2年7カ月ぶり、通算11枚目となるオリジナルアルバム『Applause』をリリースした。同作は、今年4月にリリースしたシングル『Graffiti』、そして10月にリリースした配信曲「叫ぶ星」、11月リリースの配信曲「さよならだけがおしえてくれた」を含む全11曲収録のオリジナルアルバム。
 
 
 ストレイテナーの信条である「新たな刺激と革新性」を旗印に、キャリアに甘んじることなく進化を求めた意欲作となっており、このたびリリース日にあわせてオフィシャルレビューがストレイテナー公式HPにて公開された。ストレイテナー特設サイトに掲載されたオフィシャルインタビューとはまた違った内容になっているので、是非こちらもチェックしてほしい。
 
 

 
ストレイテナーアルバム『Applause』オフィシャルレビュー
 
 ストレイテナーが、2年7ヶ月ぶりのオリジナルアルバムを12月2日にリリースする。
 
 その名も『Applause』――直訳すると“拍手喝采”だ。そのまま温かいものとして受け取ることもできるが、この言葉はコロナ禍の今、リスナーとバンドをつなぐ、かけがえのないものという意味も併せ持つこととなった。
 
 少しずつ様々なライブが開催されるようになってきてはいるが、コロナウイルス感染拡大予防のため、発声は禁止されているものが多い現在。オーディエンスがバンドに賞賛を贈ることができる数少ない手段は“拍手”だ。
 
 
 『Applause』というタイトルには、まさに拍手喝采を贈りたくなる11曲と、その中に反映されている時代性、さらに彼らがファンと作り上げてきた物語といった、あらゆる意味合いが感じられる。
 
 
 『Applause』には、バンドサウンドを彼ら流にアップデートした、ハイブリッドな楽曲が並んでいる。
 
 
 「ダンスチューンを更新する」(ホリエアツシ:Vo./G./Piano)壮大でメロディアスなナンバーM-1.「Graffiti」。「逆にライブ感があるっていうか。テンション高く、ビートも速くっていうのとは、また違うライブ感」(ホリエ)を表現することに成功した、シティポップとファンクとロックがスタイリッシュに絡み合うM-4.「倍音と体温」。ジャズ的な軽妙さと、ウェットなサビのコントラストが見事な「ギターが枯れ切っている」(大山純:G.)M-8.「Dry Flower」。などなど、年齢や時代感も踏まえた今のストレイテナーにしか鳴らせない楽曲たち。
 
 
 それでいて、攻めの姿勢は変わらない。「みんなを癒すぜじゃなく、ガンガンいこうぜっていうのが大事ですよね」(ナカヤマシンペイ:Dr.)という言葉が頷ける、コロナ禍の現状と心境を轟かせたM-6.「ガラクタの楽団」や、「敢えて(2ndアルバム)『TITLE』の頃のストレイテナーのフォーマットにしている」(ホリエ)というM-2.「叫ぶ星」など、アグレッシブな楽曲も目立つ。
 
 
 さらには、「この曲は、12月にリリースされることを意識しながら作った、クリスマスソングです。そういうタイミングを計ったのは史上初かも」(ホリエ)というM-10.「No Cut」まであるうえに、全体的に「今までのアルバムの中で一番カラオケに向いている」(ナカヤマ)という言葉まで飛び出すキャッチーさ、歌心があるのだ。つまり今作には、幅広いリスナーを魅了する可能性と、コアな音楽ファンを唸らせる挑戦、どちらも封じ込められている。
 
 
 また、温度や匂いのある情景描写を、ストレートで口ずさみやすい言葉に落とし込みながら、リスナー一人ひとりの感情に触れ、未来へと連れていく――そんな歌詞の世界も見事だ。このように隅々まで練り上げられたのは、コロナ禍によって制作に特化できたことが一因だった。
 
 
 「いつもは、新しい曲を作りながらも、本来だったらその間もライブがあって。ステージでは過去の曲を演奏して、スタジオでは新曲と向き合うっていう、行ったり来たりの反復がある。でも今年は、ライブがなくなって、とにかく新曲のことしか考えていなかったから、それが結果的にこのアルバムには表れたと思う。新しいものに専念できたことが」(ホリエ)
 
 
 結果的に、ソングライターであるホリエの包容力がある作風と、そのすべてで化学変化を起こすメンバーのテクニカルな演奏が伸び伸びと発揮され、「ほかのバンドにはできない」(日向秀和:Ba.)一枚が完成した。バンドってこんなこともあんなこともできるんだぜ、というタフなメッセージにも受け取れる。2021年の1月~2月にかけて行われる久しぶりのツアー“Applause Tour”も、その時の状況に応じて対策に努めながら行われる予定だが「こうじゃなきゃできないっていうのはない」(ホリエ)と頼もしい。
 
 
“いつか聴いた歌が まだ耳に残ってる 古い記憶のドアを開く鍵のようなメロディ 色を着けてみたい やがて来る未来に 新しい世界の時間が動き始めるような色で 未来に”「Maestro」――こんな時だからこそ、気づきを与えてくれる歌詞がある。心身を弾ませてくれる音がある。未来を見せてくれるバンドがいる。2020年、『Applause』を生み出したストレイテナーの4人に、心からの拍手喝采を贈りたい。
 
 
ライター:高橋美穂

 
 
 
 
「さよならだけがおしえてくれた」MV

 
 
 
 
New ALBUM 『Applaus』
2020/12/2 Release
[初回限定盤A:2CD+BD]
TYCT-69187 ¥6,500(税抜)
[初回限定盤B:2CD+DVD]
TYCT-69188 ¥5,500(税抜)
[通常盤:CDのみ]
TYCT-60169 ¥3,000(税抜)

 
 
 
ONLINE ONE-MAN LIVE “STRAIGHTENER20201217”
配信日時 / 公演日時
12/17(木) OPEN 19:00 / START 20:00
アーカイブ配信期間
12/18(木)正午12:00 ~ 12/25(金)正午12:00(予定)
 
 
 
 
Applause TOUR
1/15(金)仙台 PIT
1/21(木)KT Zepp Yokohama
1/29(金)福岡 DRUM LOGOS
1/30(土)広島 CLUB QUATTRO
2/18(木)りゅーとぴあ 新潟市芸術文化会館・劇場
2/20(土)名古屋市公会堂
2/21(日)神戸国際会館こくさいホール
2/28(日)LINE CUBE SHIBUYA
 
 
 
 
オフィシャルサイト
http://www.straightener.net/
 
オフィシャルモバイルファンクラブサイト "テナモバ"
https://tenamoba.jp/
 
ストレイテナー公式Twitter
https://twitter.com/straightenerjp
 
 
 
 

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