2025年2月11日(火・祝)7年ぶりにLinkin Parkの来日公演(再結成後初!)初日が開催された。さいたまスーパーアリーナのセンターステージへメンバーが登場した際に使用されたのは、日本の人気アニメーションの楽曲。
登場したリンキン・パーク6人のメンバーマイク・シノダ(ボーカル/MC/ギター/キーボード)、エミリー・アームストロング(ボーカル)、アレックス・フェダー(ギター / サポート)、フェニックス(ベース)、ジョー・ハーン(DJ)、コリン・ブリテン(ドラムス)へのすさまじい声援が会場を包み込んだ。
最初に披露された「Somewhere I Belong」から会場のボルテージはマックスに。大声で歌う観客の声とそれに応えるように歌うエミリーが会場を熱くし、今が冬であることを忘れさせた。
その後、「Crawling」「New Divide」の2曲を終え、初のMCを挟んだマイクは、「ありがとうございます」と日本語でお礼、会場に「I love you」と観客へメッセージを送った。
4曲目には再結成後初めてリリースをした、最新アルバム『From Zero』から「The Emptiness Machine」。圧巻の音圧で繰り広げるこの曲はまさに新生Linkin Parkを象徴し、新たな章を作り上げていく、と決意のようなものさえバンドから伺えた。
そこからも怒涛の人曲を披露していき、間には個々のメンバーのソロステージも行われ、バンド・メンバー全員が主役でステージを創り上げている、と実感するような展開となっていた。
更にマイク・シノダのプロジェクト、Fort Minor(フォート・マイナー)の「When They Come for Me」と「Remember the Name」の2楽曲を特別アレンジしたマッシュアップ形式で披露した際の会場の興奮は大きな声援となって会場を包み込んだ。そして会場が突然明るくなり、「ハッピーバースデートゥーユー」と歌うエミリーと共にケーキが登場した。そう、この日の公演はメンバーのマイク・シノダの誕生日なのであった。さらに2月8日(日)はフェニックス(デイヴ)の誕生日でもあり、会場の観客たちと共に二人の誕生日をお祝いした。
その後は通常のパフォーマンスに戻り、最新アルバムでもかなりスクリーム / シャウトが響く楽曲「Casualty」では会場が一気に盛り上がり、バンドの演奏にも熱が入った。そのまま、「One Step Closer」へとパフォーマンスは進み、楽曲終了時にはメンバーがフリーズをして楽曲を締めくくった。パフォーマンスを繋ぐ映像では何かがひび割れたようなものが映し出され、ダークな世界へと引き込まれたまま、次の楽曲「Lost」へと続いた。
しっとりとした楽曲の「Good Things Go」と続き、「What I‘ve Done」を披露してコンサートは終盤を迎えた。
ここで流れた映像のテーマは<Kintsugi>(金継ぎ)となっている。金継ぎとは、日本の伝統工芸であり、欠けたり割れたりした食器などを漆と金粉によって修復することで、金色の継ぎ目が模様のように入った「この世にひとつしかない新たな食器」が生まれるという文化だ。日本の伝統芸能をまるで自分たちのバンド人生に投影するかのような演出に日本へのリスペクト、さらにバンドとしての新しいスタートを切ったことを知らせた。
映像が流れた後には、「Numb」と「Numb / Encore」のマッシュアップ・バージョンを披露。青いレーザーの光が印象的で、観客に「歌って!」とマイクが声をかけ、会場が大合唱で一つになった。
「In the End」ではマイクとエミリーがアリーナ席に飛び込み、観客の至近距離でパフォーマンスを披露した。
そのあとも怒涛のヒット曲ラッシュは続き、「Faint」の演奏で本編を終了させた。
アンコールでも大満足の4曲を披露し、「Papercut」、「A Place for My Head」、最新アルバム『From Zero』より、王冠を被ることの代償を謳う、「Heavy is the Crown」をメンバーが感情をこめて披露し、「Bleed It Out」で幕を閉じた。こんなにも満足のできる公演を日本でぜひとも味わって頂きたい。
本日2月12日(水)来日公演も若干数チケットの購入が可能なのでぜひこの貴重な機会に彼らの来日公演に足を運んで頂きたい。
チケット購入はこちら→https://www.hipjpn.co.jp/live/linkinpark2025/#ticket
【2025年2月11日(火・祝)さいたまスーパーアリーナ公演 セットリスト】
<アンコール>
【Linkin Parkについて】
今回の再始動にあたり、マイク・シノダ、ブラッド・デルソン、フェニックス、ジョー・ハーン、という従来のメンバーに加え、Dead Saraというバンドで活躍したエミリー・アームストロングを共同ボーカルに、G Flip, Illenium, One OK Rockといったアーティストのソングライティングやプロデュースで知られるコリン・ブリテンをドラマーに迎えた新生LINKIN PARK(リンキン・パーク)は、本日配信となった新曲「The Emptiness Machine」に続き、11/15には待望のニューアルバム『FROM ZERO』をリリースすることも発表した。
2017年以降、バンドとしての活動は休止していたLINKIN PARK(リンキン・パーク)だが、マイク、デルソン、ファレル、ハーンのメンバーは近年再会を始めていたそうだ。「バンドを再始動させよう」というよりは、単に一緒に過ごす時間を増やし大学時代からの友情の核である創造性と仲間意識を取り戻そうという直感のもと再会の機会を増やしていた彼らは。この間にさまざまな友人や仲間をスタジオに招き、その中でエミリーとコリンに特別な親近感を覚えたという。スタジオでの時間を重ねるにつれ自然なケミストリーが生まれ、こうして今回の再始動、すなわち『FROM ZERO』の誕生に繋がったのだ。
今回の再始動にあたり、メンバーのマイク・シノダはこうコメントしている。
「LINKIN PARKの前、僕らの最初のバンド名はXeroだった。今回のアルバム・タイトルは、僕らの始まりと、現在続いている旅の両方を意味している。サウンド的にも感情的にも、このアルバムは過去、現在、未来について歌っているんだ。新旧のバンドメンバー、友人、家族、そしてファンへの深い感謝の気持ちを込めて作ったんだ。僕たちは長年に渡ってLINKIN PARKが歩んで来た道を誇りに思い、これからの旅路にワクワクしているんだ。エミリーとコリンと一緒に仕事をすればするほど、彼らの世界レベルの才能、一体感、自分たちが創り出したものを堪能することができた。新しいメンバーと一緒に作ったエネルギーと活気に満ちた新しい音楽で、本当に力をもらったと感じている。僕たちは、これまで知られてきたサウンドのタッチポイントを織り交ぜながら、まだ新しいタッチポイントを探求しているんだ」。
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【リリース情報】
LINKIN PARK『FROM ZERO』
2024年11月15日(金)発売
リンク:https://Linkinparkjp.lnk.to/zeroPu
『FROM ZERO』収録曲
【LINKIN PARK(リンキン・パーク)プロフィール】
2000年にデビューを飾ったリンキン・パークは21世紀を代表する革新的なロックバンドとして絶大な人気を誇る過去20年間で最も売れたアーティストの1人である。RIAAダイヤモンド・セールス認定を受けたデビュー作『ハイブリッド・セオリー』は、「21世紀で最も売れたデビュー作」として知られ、画期的な2ndアルバム『メテオラ』は、全米アルバム・チャート(Billboard Top200)で1位を獲得した後、全米で8 xプラチナム・セールスを獲得した。全世界でのアルバム累計売上は1億枚を超え、グラミー賞2回、アメリカン・ミュージック・アワード5回、MTV VMAアワード4回、MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード10回、ワールド・ミュージック・アワード3回を受賞している。世界中のスタジアムを完売させ、世界最大規模のフェスティバルのヘッドライナーを務め、中国で5つのスタジアム・ツアーを行った最初で唯一の欧米ロックバンドでもある。2017年のアルバム『ワン・モア・ライト』は、全米アルバム・チャート(Billboard Top200)で5度目の初登場1位を獲得した。2020年にはデビュー・アルバム『ハイブリッド・セオリー』リリース20周年を記念したデラックス・ボックス・セット、2023年には『Meteora - 20th Anniversary Edition』、2024年4月には初のベスト盤『Papercuts』をリリースしたリンキン・パークは、世界をより良い場所にするため、常にチャリティーと善意を優先し自然災害の被災者のために長年にわたって何百万ドルもの寄付金を集める活動も行なってきた。彼らの音楽と文化への貢献は拡大を続けている。