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RYOライブレポート『ガンボ★パーティ23’ 第1回ライブレポート』

ガンボ★パーティ23’

〜アメリカン料理研究会・ガンボ・プロモーション〜連載企画記事

主催:ガンボ・プロモーターズ

(フットロック&ビアーズ、キョードー大阪、音楽ライターRYO、JUNGLE★LIFE、Live★life33)

 

1月に動き出したガンボ・プロモーターズによるガンボ・プロモーションプロジェクト。ライブハウス、音楽サイト、イベント会社、音楽ライター。音楽に携わる者たちが音楽とガンボの融合をテーマにイベントを打ち出していくこのプロジェクト。

 

アメリカの音楽の街、ニューオリンズの郷土料理ガンボとジャンルレスなアーティストのライブを楽しんでもらうイベント「ガンボ★パーティ23」が開催された。

主催の栗田裕希が厳選したニューオリンズの動画が流れる会場。ガンボの香りが漂い、まるで本場ニューオリンズにいるかのような空間。

 

Patrick&Patricia

ニューオリンズさながらの世界観のある会場で1組目として登場したのはPatrick&Patricia。彼らが作り出すアイリッシュ音楽が会場を明るく作り上げていく。華やかなメロディー、彩りを作り出すバイオリンの音色。ギター、ドラム、ベースが一体となるバンドサウンドで1曲目「Blarney Pilgrim」から会場のボルテージを上げていく。

続いて、「素敵に老いたい」では疾走感のあるバンドサウンドと民族楽器の独特な音色で陽気で楽しい気持ちにさせてくれる。曲中で『フットロック楽しんでるか?手拍子をしよう!』とボーカルのTobiが手拍子を促す。

『自分たちの音楽はアイリッシュですが大丈夫ですか?』と問いかけると『ルーツは一緒だ!』と会場から暖かい声援が送られる。ニューオリンズ郷土料理であるガンボのイベントということもあり、どんな食べ物なのかまだ食べたことがない彼ら。ライブが終わってから食べることを楽しみにしていた。MCを挟み、今回のイベントで初披露となる新曲「Skyline」を披露。まるで青空が広がっていくかのような心を華やかな気持ちにしてくれるイントロ。バイオリンのYoheyの華やかなソロパートが輝きをみせ、ギターMizukiのかっこいいソロパートがそこに続く。次の楽曲「Carry on!」では、ボーカルの歌いだしから始まり、静かなサウンドから一気に明るくなっていき、楽しさが伝わるライブステージを作り出していく。『フットロックは久しぶりです。おそらく去年の8月以来。今日もワクワクするイベントに呼んでもらいました。ありがとうございます。』とイベントに感謝を伝える。

『あと2曲はみんなで歌える曲です!みんなで楽しい夜を過ごしましょう!』と「Bee's knees」を披露。これまでの楽曲以上に強いロックサウンド。ベースのソロパートが雷のごとく音を鳴らす。『最後の曲もみんなでBreak The Shell!!と叫んでいきましょう!』最新シングルを披露してイベントのスタートを飾ってくれた。

 

1.Blarney Pilgrim

2.素敵に老いたい

3.Skyline

4.Carry on!

5.Bee's knees

6.Break The Shell!!

 

栗田裕希

『グレイハウンドを使ってみたいな。そんな気持ちで作った曲をやりたいと思います。』とライブをスタートしたのは、今回の主催でもある栗田裕希。エレキギターのやさしい音色と栗田の男らしく温かさのある歌声が会場に響き渡る。「グレイハウンドバス」を披露し、先程のPatrick&Patriciaのライブとは打って変わってチルサウンドで聴かせる音楽。会場にいる観客1人1人の心に入り込んでいく。

『次の季節を迎えられるということを自分でやっていかないといけない。コロナがおわったからこそどんどん祭りをやっていきましょう!!』と、「君の宿題」を続けて披露。伸びがあり渋さのある歌声で歌詞の情景をイメージさせてくれる。ギターのサウンドをリフレインさせて、会場の人達に感謝を伝える。

『みんなで集まって顔をあわせて辛いこともうれしいことを感じながら、楽しいイベントをつくりたい。』自身がオーナーを務めるフットロック&ビアーズをそんな場所にしていきたいと気持ちを込めて次の楽曲「ジュークジョイントへ行こうよ♪」を届ける。

彼の大好きな音楽やお酒をテーマにしたこの曲は、まさに本日のイベントを祝福する曲に感じられた。『30分の時間を与えられても15分で終わりたいタイプです。』とお酒を飲みながら語りだす。『ニューオリンズでは、Patrick&Patriciaのような音楽もあったのでより現地のことを思い出した。』実際にニューオリンズで本場のガンボの味を学んだ栗田が『最後はニューオリンズの思い出を歌にした曲で終わりたいと思います。』と「アップタウン」を披露。サーキットイベントが毎日やっているような場所。それが、ニューオリンズ。そんな場所を思い出しながら歌い上げ、最後は『笑顔を絶やさずに。』と曲を終えて、みんな友達になって帰ってくださいと笑顔でステージを後にした。

 

セットリスト

1.グレイハウンドバス

2.君の宿題

3.ジュークジョイントへ行こうよ♪

4.アップタウン

 

Lit Line Swingers

イベントのトリを飾るのは、大阪を中心に活動しているニューオリンズスタイルのバンドLit Line Swingers。リズムに乗せながら今回のイベントとこれまでの演者に感謝を伝える。会場の手拍子が音楽となり、ニューオリンズの空気感を作り上げていく。トランペット、サックスの華やかなサウンド。ウッドベースが音を支え、ドラムのリズムとキーボードが彩りを添えて1曲目「Tootie ma is a big fine thing」から会場を盛り上げる。

続いて、「Precious lord」では甘くムーディーな香りを漂わせて、思わずその音色に見惚れてしまう。男女のツインボーカルとなり1曲目がインスト曲だったからこそギャップを見せ、最後はトランペットとサックスで華やかに曲を締め括る。そのまま、リズム良くドラムのサウンドが会場内に響き渡っていき、陽気な気持ちで思わず体は踊り出していく。純粋に音楽を楽しんでる、これこそ本場ニューオリンズの世界だということが音楽やライブパフォーマンスから湧き出していく。

『初めてとなるフットロック。記念すべき1回目のイベントに呼んでいただきありがとうございます。様々なジャンルの音楽をやっている。ニューオリンズはそういう場所です。音楽にジャンルは関係ないという気持ちで盛り上げていきたいです!』

ジャジーな雰囲気をただよわせて「Jambalaya」を披露。トランペットの音色と共に曲調をかえていく。かっこよく色気のあるサウンドでより一層盛り上がっていく。『ニューオリンズではお葬式でも楽しくお別れをすることになっている。この曲がパレードで使われることが多いです。その曲を最後にみんなでうたって会場をニューオリンズにしましょう!』と最後に「St. james infirmary」を披露。会場は一体となり、まるでニューオリンズにいるような楽しい気持ちでイベントは終わりを迎えた。

 

セットリスト

1.Tootie ma is a big fine thing

2.Precious lord

3.Jambalaya

4.St. james infirmary

 

今回、初開催となったガンボ★パーティ23’。ジャンルの違うアーティストたちが自由に音楽を楽しむ。そして、観客もアーティストたちもガンボを食べる。同じ空間で同じものを共有している空間はいつものライブイベントとは違う特別な空間にも感じられた。ガンボを初めて食べる人も多かっただろう。今回をきっかけにガンボを知り、また食べたいと思っていただけたら嬉しいです。

 

次回のライブイベントは8月17日です。ぜひ、遊びに来てください。

8月17日(木)

オープン:17時  スタート:18時

料金:¥2,000(1D別)※ガンボ付き

場所: FootRock&BEERS

 

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