2011年3月11日に起こった東日本大震災以降、被害の多かった東北沿岸部に定期的に直接支援物資を届けたり、保育園や小学校・中学校などを中心にボランティア活動を続けている大阪のライブハウス“FANDANGO”が十三の街を飛び出し、規模を大幅に拡大してチャリティーライブイベント“PROUD GROOVE OSAKA 2014”を難波ハッチにて開催! 『東日本大震災から3年半近く経った中で、まだまだ手のつけられない沿岸部や住めない街が存在しているのに、どんどん風化していく現状を何とか変えたいと思い“音楽”をキッカケに、関西を含め全国の人達に「楽しみながらでも、自分たちに出来る事はまだまだあるんだ!」と考え、行動して貰いたい』という熱い気持ちから生まれた1日。この日は3Fエントランスに特設ステージを設置し、FANDANGOにゆかりのある13組が2ステージでライブを繰り広げた。
まず《NANIWA STAGE》のトップバッターに登場したのは“堺のおっさん”ことGOOD4NOTHING! 疾走感溢れるメロディックパンクナンバーを立て続けに演奏し、フロアの熱気も急上昇! 曲が進むに連れてダイブするキッズの姿も増え、いつものFANDNAGOの雰囲気が出始めた頃、《SANRIKU STAGE》には宇都宮が生んだ暴れ馬ポップロックバンド、KiNGONSが登場! 持ち味である天井知らずのハイテンションなステージングとPOP PUNKを極めた存在感。目が離せないほど魅力を感じさせる空間で灼熱のライブハウスへと変貌させてくれました!
そして《NANIWA STAGE》ではHAWAIIAN6が王道のナンバー、“RAINBOW, RAINBOW”でライブをスタートさせ、フロアに大きなサークルが誕生! 平和を強く訴えかけるパンクメッセージに強い男気を感じ、その意思は《SANRIKU STAGE》で始まったSTANCE PUNKSにもテレパシーの様に伝染! サウナ状態のパンパンなフロアに身を委ねながら未来へと叫ぶジャパニーズパンクロックの勇姿は目頭が熱くなりました!
両ステージ共に灼熱の空間が続いたと思いきや、《NANIWA STAGE》で始まったクリトリック・リスでは野次と罵声が飛び交う。しかし、自分の無力さを曝け出したパフォーマンスに最後は拍手喝采という謎のグルーブが発生。。。(笑)そんなゆるい一時も束の間、《SANRIKU STAGE》では、20年近く止まる事無く真のメロディックパンクを追求してきたSPREADの畳み掛ける様な音の荒波によって一気に沸点へ! 一切喋る事なく、魂でぶつかり合う様は“ライブバンド”の真骨頂でした!
イベントも後半に突入し、《NANIWA STAGE》ではザ50回転ズによる高速8ビートに乗せた王道のラモーンズパンクで、70年代のアメリカへとタイムスリップ! ロックンロールビートは高揚を保ったまま鳴り止まず、《SANRIKU STAGE》では和製ロックンロールの代名詞とも言える騒音寺が、名曲揃いのナンバーでダンスフロアへといざなってくれました!
日も暮れて来た頃、《NANIWA STAGE》では十三代表スラッシュハードコアバンドのRAZORS EDGEが登場! 自身もおこなってきた東北への支援活動。そして8月に起こった広島への豪雨災害の事を真剣な眼差しで語り、『自分の愛する街で何か起こった時は、すぐに行動しよーな!』と音と言霊で生んだサークルモッシュはただならぬ“街への愛”を感じ、《SANRIKU STAGE》では札幌ハードコアの重鎮、SLANGが怒りを露にしたソリッドなサウンドで今も続けている支援活動での各地の復興、未来へのメッセージを咆哮。“何もしないお前に何がわかる 何もしないお前の何が変わる”
イベントもいよいよ終盤戦! 《NANIWA STAGE》ではlocofrankが自身で主催する“FOUR SEASONS FESTIVAL'14”を仙台で行えた事を深く感謝し、復興への願いを込めた楽曲、“ONE”では笑顔の涙がフロア中を包んだ。そして《SANRIKU STAGE》のトリを努めるのは、定期的に東北沿岸部へ支援活動を行ったり復興への気持ちが人一倍熱いMEANING! 『ずっと変わらないモチベーションで東北に向かうFANDANGOを俺はとても尊敬している。だからさあ・・・ここも、FANDANGOみたいにむちゃくちゃにしようぜ!』と防護柵の中に人を呼び込み、フロアライブに近いカタチでライブスタート! 沸騰状態のフロアが爆発し、縦横無尽に飛び交うライブキッズ! 瞬く間に駆け抜けたステージを見て、興奮して開いた口が塞がるどころか自分も拳を突き上げ、応える様に堅く握りしめてしまっていた。
長きに渡り繰り広げたライブも残り1組! FANDANGOといえば、やはりGARLICBOYSでしょう! 年内で活動休止が発表されてしまったGARLICBOYSですが辛気くさい空気は一切無く、いつも以上にモッシュピットは激しく渦巻き、堂々としたステージングと凄まじいクオリティーから生まれる轟音のメロディーは見ていた人達の心を鷲掴みにしていました! 言葉には出しませんでしたが、G.ラリーさんは震災が起きてから交遊の深いバンドが行うチャリティーイベントに多大な貢献をし、バンドでも東北各地を怒濤のスケジュールでまわり、更にはFANDNAGOチームで初めての東北ボランティアツアーの時も車に積みきれない程の支援物資を頂きました。“行動するのに言葉は入らない”。ここまで男らしく、背中で語る人を初めて目の当たりにしました。
~浪速の誇りを東北に~
このタイトルに込められたたくさんの人の東北への想い。復興への想い。出身はどこであれ、この日難波ハッチに集い、音楽を愛する人達が生んだ“浪速魂”は距離を超えて東北の人達の笑顔へと変わって行く事だろう。
続けて、繋げよう。
東北への愛を。
※イベント製作費を除いた義援金・募金に関してはFANDNAGOチームが責任を持って東北沿岸部各所に届けます。詳しくはオフィシャルHPをご参照下さい。多数のご賛同とご協力、本当に有り難うございました!※
▼オフィシャルHP▼
http://proud-groove-osaka.jimdo.com