1960年代の東京のキャンパス・フォークの中心人物の1人だった小室等を中心に、1968年に結成されたフォークグループであり、日本のフォークソング黎明期を支えた中心的存在であった「六文銭」。彼らが毎年6/6に行ってきた「恒例!六ノ日ライブ!」が、今年も東京・東中野にあるspace café ポレポレ坐で行なわれた。
ステージには2009年より行動を共にする六文銭’09メンバー、小室等・及川恒平・四角佳子・こむろゆい。そのステージ上から、約9年ぶりとなるオリジナルアルバムの制作に入ったことが伝えられるのと同時に、そのアルバムがベルウッド・レコードから今秋に発売されることも発表された。
さらに1968年に「六文銭」として活動を開始以来、メンバーチェンジなどをしながら「新六文銭(1973年〜)」「まるで六文銭のように(2000年〜)」「六文銭‘09(2009年〜)」などグループ名を変更しながら精力的に活動してきたが、今回発表された活動開始50周年のアルバム制作を機に、1968年の活動開始当初の「六文銭」に統一していくことも同時発表された。
アルバムに収録される楽曲等についてはこれからベルウッド・レコードより発表されるとのことだが、小室曰くアルバムのトータルコンセプトは「現代のプロテストソング」を送りだしたいとのこと。
さて、活動開始50年の「六文銭」が送るプロテストソングがどのような作品になるかはこれからの発表を待ちたいが、50年にして今ある「六文銭」が待ち遠しい。
■小室等からのコメント
「新六文銭」は番外として、「六文銭」は1971年以来現在まで、楽曲作りに関しては小室と及川が牽引。小室、及川と“出発の歌”メンバーの四角佳子、“出発の歌”生まれのこむろゆいで再結成され<六文銭という音の場>が復活、2009年フォーライフ・レコードから“おとのば”をリリースしたのだが、今回、古巣ベルウッド・レコードより、秋のリリースが決定した。
コンセプトは、小室が谷川俊太郎さんと組んで昨秋フォーライフ・レコードよりリリースした「プロテストソング2」とコンセプトは逸にするが、小室、谷川コンビとはまた別の、「恒例!六ノ日ライブ!」でも一部を披露したが、「六文銭」ではおなじみの劇作家別役実さんの劇中歌を含め、「六文銭」流の切り口で異議申し立てをする、「六文銭」流のプロテストソングになるだろう。60年代、社会に抗議の意思表示を示した若者たちの気持ちを胸に秘めて。
■リリース情報
New Full Album
『タイトル未定』
2018年11月上旬発売予定(予定)
■WEB
【小室等・こむろゆい オフィシャルHP】
【及川恒平 オフィシャルHP】
【四角桂子 オフィシャルHP】