来年10周年目を迎えるSA、約3年4ヶ月ぶりとなる、通算6作目のフルアルバム。
アメリカやアジアなどの海外ツアー、数々の国内ビッグフェス、そしてジャンル不問の貪欲な活動展開などなど。その濃厚な活動実績に裏打ちされた堂々たる貫禄と、いまだ色褪せない初期衝動の瞬殺力が混在する、大傑作が完成した。
いろんな膿みが噴き出し始めたこのご時世、露となった怒りや失意、そして、だからこそ抱き続けるべき“明日への希望”は、彼らの表現力にこれまで以上の破壊力を与えたのかも。腹を括った中年パンクス達の意地とプライドは、そのまま血の通った歌詞とサウンドとなり、世代も性別も踏み越えて確実に届くはずだ。じっくり聴けるし、気付けば大声で歌ってしまう。あとはライブ会場で、理性をスッ飛ばし暴れ回るもよし、涙腺を緩めながらいろんなものを吐き出すもよし。手にした人にとって、間違いなく“宝物”となる全11曲。どうぞブチ込まれてください。