このアルバムでは複雑怪奇で思い出すのも恥ずかしい青春の感情がバカ正直に歌われている。そのリアルさは聴くものの心を瞬時にとらえ、青春時代へと立ち返らせる。そのリアルさの秘密は何か?
それは彼らが常にその思いを音楽にぶつけてきたことにあるのではないだろうか。歌にすることで青春の乱反射した思いを一本の“ストレートな気持ち”に変えてきたのだ。“ストレートな気持ち”となったことで聴くものすべての心の奥底にまで響く。
彼らの歌からはありふれた青春の匂いと、それを音楽にぶつけてきた彼らの姿が想像できる。その姿が多くの人々の共感を呼び、青春時代の思いを蘇らせる。