今作は今までの踊ってばかりの国とはちょっと違います。はっきりとしたメッセージが今まで以上に色濃く出ています。
フラワームーブメントといって、1960年代後半に若者の間で生まれた、戦争に反対し、自然と平和を愛するというものが、この最新作『FLOWER』に大きく反映しています(ちなみに、このムーブメントがタイトルの由来です)。1曲目の「話はない」には、極身近で起きている物事はいいから、本当に大事な話を聞かせて欲しいといった内容の歌詞があります。そこに彼等にとっては“戦争”という、体験した事はないが、しかし起きたときには大変な事になるぞ、というものを置いています。“平和ボケも大概にしろ”と、警告しているようにも聞こえます。
ただし、ストレートに“戦争反対”と言うのではなく、あくまで彼等なりの嫌みのないユルユル感でそれを唄うのです。実はこのご時世にぴったり当てはまるものだと思いませんか? 是非、若い人に聴いていただきたいモノになっていますので、よろしくお願いします。