2018年最後に登場した大型新人、京都出身の中村佳穂。
これを書いている私は、よく語られる「音楽に救われた」という体験をそれまでしたことがなかったのですが、中村佳穂の歌声を初めて聴いたときに“こういうことか”と腑に落ちた感覚がありました。実際には「救われる」とはまた違って、“生きててよかった”の方が表現としては近いのかもしれません。この業界に携わっていながら、“音楽ってこんなに楽しいんだ”とも思いました。
中村佳穂の最大の魅力は、音楽と彼女の一方通行で完結しているのではなく、多くの人との楽しい空間と時間を共有していること。
これまで旅をするように全国各地をまわりながら歌ってきたなかで、今作『AINOU』を共に作り上げたメンバーはもちろん、写真家、アクセサリー作家、花屋、デザイナー、パン職人などたくさんの仲間に出会い、2年半かけてついにリリースされる待望のアルバム。
今後も、国内外問わず、共鳴の輪を広げ活動していく彼女。これを聴かないと年越せないですよ! 平成終えられないですよ!
AINOU
DDCB-14061
¥2,800+税
2018/11/7 Release